3月にリリースしたシングル「モンテロ(コール・ミー・バイ・ユア・ネーム)」(以下、モンテロ)で全米初登場1位を獲得し、<ビルボード・グローバル200>チャートで累計5週間1位を獲得し男性ソロアーティストとして最長記録を樹立したリル・ナズ・X。
7月にはラッパーのジャック・ハーロウとコラボし、カニエ・ウェストがプロデューサーとして参加した「インダストリー・ベイビー」をリリース。同時に、本人がストーリーを考案した刑務所から脱獄する様子を描いたミュージック・ビデオを公開し、その奇想天外かつアグレッシブな内容は世界中で多くの話題を呼んだ。
さらに先日12日に行われた「2021 MTV Video Music Awards」では、「モンテロ(コール・ミー・バイ・ユア・ネーム)」が最優秀ビデオ賞、最優秀ビデオディレクション賞、最優秀特殊効果賞となんと3冠を獲得し、彼がどれだけ高い評価を受けているかを証明する結果となった。そんな輝かしい記録を打ち立てたリル・ナズ・Xによる待望のファースト・アルバム「モンテロ」がついにリリースされた。
先行リリースされている「モンテロ(コール・ミー・バイ・ユア・ネーム)」「サン・ゴーズ・ダウン」「インダストリー・ベイビー」をはじめとする全15曲が収録されている。新たに収録された新曲にはドージャ・キャット、メーガン・ザ・スタリオン、マイリー・サイラス、さらにはエルトン・ジョンら豪華メンツが参加し、アルバムをより一層すばらしいものに仕上げることに成功している。
そして新たに「ザッツ・ワット・アイ・ウォント」のミュージック・ビデオが公開された。天から舞い降りてくるという奇想天外な設定でフットボール選手に扮するリル・ナズ・X。同じチームのお目当ての選手とロッカールームで甘い時間を過ごすも後日、彼の家に訪問すると妻子持ちの家庭であることが判明。失恋した彼は大量のアルコールを飲んで自暴自棄に。それは夢なのか次のシーンでは教会に。彼は新婦となり、新郎不在のまま泣きながらギターを掻き鳴らす。自らのセクシャリティを隠すことなく、激しくも繊細な彼のメンタルを描いた大胆な映像は、早くも話題沸騰中だ。
また、今回のアルバム・リリースに至っては“自分のアルバムは我が子のようなもの”として、自らが妊娠をしたかのような写真をSNSにアップし、“これは妊婦への冒涜だ!”など多くのアンチ・コメントが寄せられるなかでも、彼の主張を堂々とアピール。正直に、そしてユーモラスに自分の音楽、そしてメッセージを発信し続けるその生き様は、まさにアーティスト、リル・ナズ・Xそのものと言えるだろう。ついに産み落とされたこのアルバム「モンテロ」を堪能しつつ、常に話題を巻き起こす彼のアクションを楽しみに待とう。