こんにちは。恋愛婚活コンサルタントの菊乃です。

 かつて「連絡がマメな男はモテる」と言われた時代がありました。ガラケー時代だった2000年代の恋愛ノウハウでは、女性の方がメールを送りすぎるので「女性は24時間おいてから返信しましょう」なんていうテクニックもあったのです。

時代が変わり、多くの人が常にオンラインの現代においては、連絡がマメな男性に消耗している女性も出てきました。そんな一人である奈央さん(仮名・34歳)が、私のところへ相談に来ました。

毎日の「おはよう」「こんばんは」LINEが苦痛

「35歳になる前には結婚したい。えり好みしていられない年齢なのは分かっているんですが、誘ってくれる男性の方とのLINEがものすごく疲れるんです」

 実際にLINEを見せてもらいました。

男性  「こんばんは! 今日も暑かったですね! 明日も頑張りましょう」 奈央さん「こんばんは。ほんと暑かったですね(汗)。明日も頑張りましょうね」 男性  「おはようございます」 奈央さん「おはようございます」

 こんなLINEばかりが毎日毎日来るものだから、奈央さんは返信を考えるのが疲れてしまうそうです。

「悪い人じゃないし、また次会いましょうって言ってくれます。でもLINEで何を送ったらいいか分からなくて。でも、断ってももっと素敵な人に会えるとは限らないし」 「そうなんですね。このLINEを見る限り、相手の男性は奈央さんも楽しんでいると思っているんじゃないでしょうか。奈央さんが合わせて送ってくれるから」 「ぜんぜん楽しくないです。私なら付き合ってもいない人に送りませんけど。こういう場合どう返信するのが正解か分からないんです」

LINEの使い方に「普通」や「正解」はない

婚活相手との“おはようLINE”が苦痛「でも言えない」34歳女性のため息
(画像=『女子SPA!』より引用)

「奈央さんは、要件が明確な内容のやり取りだけにしたいのでしょうか?」 「そうですね。それなら楽です」 「それが奈央さんの理想なんですね。LINEの使い方に正解はありませんから、次にお会いしたら『LINEは待ち合わせ時間を決めるとか要件だけにしたい』と伝えましょうよ」 「え~! そんなこと言っていいんですか! 嫌われないでしょうか?」

 それで嫌われるなら、最初からそのご縁はなかったってことですよと私は答えました。

「奈央さんの取り扱い方を伝えていって、奈央さん好みに付き合い方を“カスタム”していったら、居心地がいい存在になるかもしれない。次に会うのはいつですか?」 「誘ってもらえるんですけど、気持ちが着いていかなくて『今週は忙しい』って言っちゃって。それでLINEのやりとりだけ続いているんです」

 奈央さんは意思表示が苦手でした。恋愛に限らず相手の顔色をうかがい場の空気を読み、期待を察して期待に沿うようにふるまってきたそうです。