『となりのトトロ』『天空の城ラピュタ』『風の谷のナウシカ』などなど、いわずとしれたアニメーション映画の名作を生み出してきた宮崎駿監督率いるスタジオジブリ。その世界観を現実世界に表現した「三鷹の森ジブリ美術館」の魅力をご紹介します。

三鷹の森ジブリ美術館とは?

三鷹の森ジブリ美術館を徹底取材!展示の見どころや最新作『アーヤと魔女』の魅力をご紹介
(画像=『あそびのノート』より引用)

三鷹の森ジブリ美術館(正式名称=三鷹市立アニメーション美術館)は、東京・三鷹市にある、地上2階、地下1階建ての美しい美術館。2001年に開館し、数々の名作アニメーションを手掛けてきた、宮崎駿監督が名誉館主を務めています。

名誉館主が自ら建物や空間のデザインを行うなど、井の頭公園の森の木々に囲まれた風景の中でジブリ作品の世界観にどっぷり浸ることができます。

三鷹の森ジブリ美術館を徹底取材!展示の見どころや最新作『アーヤと魔女』の魅力をご紹介
(画像=『あそびのノート』より引用)

三鷹の森ジブリ美術館は、過去の作品やキャラクターたちを単純に展示しているわけではありません。宮崎駿名誉館主の「みるだけでも楽しく、つくる人間の心がつたわり、アニメーションへの新しい見方が生まれてくる場所をつくりたい」という願いが込められた、まるで1本の映画のような存在なのです。

さっそく入館してみよう!

三鷹の森ジブリ美術館を徹底取材!展示の見どころや最新作『アーヤと魔女』の魅力をご紹介
(画像=『あそびのノート』より引用)

三鷹の森ジブリ美術館の入口は、吉祥寺通り沿いにあります。バス停「三鷹の森ジブリ美術館」が目の前ですが、三鷹駅や吉祥寺駅から徒歩でも15分程度なので、玉川上水や井の頭公園の風景の中を歩くのもおすすめのアクセス方法です。

入口ではトトロがお出迎え!?

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(画像=『あそびのノート』より引用)

門を抜けると、トトロが佇む受付が見えてきます。

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(画像=『あそびのノート』より引用)

トトロの足元には、マックロクロスケもいます!

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(画像=『あそびのノート』より引用56c9-4bb2-bbaa-20b55ae181fd.jpg)

ところがこの受付、実はニセモノ。本物の受付は、建物を左手にしながら回った先にあります。

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(画像=『あそびのノート』より引用)

エントランスでは、天井にある大きなフレスコ画が出迎えてくれます。お日様が登った青空には、美味しそうな果物が実る大きな樹が描かれています。目を凝らしてよく見ると、『魔女の宅急便』のキキや、『風の谷のナウシカ』のナウシカなど、おなじみのキャラクターの姿も。これから始まる体験に胸が踊ります。

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(画像=『あそびのノート』より引用)

館内の中央は、吹き抜けのホールになっています。天井には色ガラスを使ったフェージングガラスや、宮崎監督作品に数多く登場する、飛行機の翼を思わせる天井扇も見つけることができます。

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(画像=『あそびのノート』より引用)

館内には他にも、至る所にステンドグラスが飾られます。山梨県在住のステンドグラス作家、八田高聡さん・ゆり子さん夫婦による作品で、宮崎駿名誉館主からの依頼で製作されました。主にドイツから取り寄せた手吹きガラスを使用し、屋外の風景が優しく見えるのが特徴なのだそうです。

屋上でラピュタのロボット兵に会える!

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(画像=『あそびのノート』より引用)

テラスから螺旋階段を登ると、屋上庭園に上がることができます。こちらは屋根のないエリアなので天候によっては閉鎖する場合がありますのでご注意ください。

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(画像=『あそびのノート』より引用)

草花の中に佇むのは、『天空の城ラピュタ』に登場した身長約5mのロボット兵。

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(画像=『あそびのノート』より引用)

ロボット兵を見上げると、肩のくぼみに小さな花が咲いています。屋上庭園の草花は美術館スタッフが丹精込めて世話をしていますが、ときには鳥が運んできた種が花を咲かせることもあるのだとか。『天空の城ラピュタ』の世界観そのもので、ちょっと鳥肌が立ちました。

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(画像=『あそびのノート』より引用)

ロボット兵の奥の小道に入っていくと、レンガの建築物や四角い石のような物が現れます。

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(画像=『あそびのノート』より引用)

こちらもラピュタでおなじみの「要石(かなめいし)」です。

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(画像=『あそびのノート』より引用)

要石の表面に現れた文字を指でなぞっていると、「読める、読めるぞ!」というムスカ大佐の名台詞が思い浮かんでしまうようなリアルさ。周りを見回すと、線路の脇に鉄の車輪のようなものが。「もしかしてシータとパズーが乗って逃げたトロッコの部品!?」

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(画像=『あそびのノート』より引用)

三鷹の森ジブリ美術館では、展示物を解説するような掲示板を置かず、順路もありません。その理由は、「自分で気づくことがいちばんたのしいから」。

宮崎駿名誉館主は、「できるだけこどもたちの空間を管理したくない」と考えているのだそうです。その自由さが、何度でも訪れたくなる秘密なのかもしれません。