ニューヨークでのテロ以降、ハワイを含めたアメリカでは、飛行機に搭乗するときのセキュリティがさらに強化されました。
今回は、そのセキュリティに関する帰国後に驚いたときのお話です。
ハワイからの帰国便で入れられる手紙
いつものようにハワイから帰ってきて、自宅でスーツケースを開き荷物を片付けていた時のことです。
奥さんが、「こんなのが入っていた」と僕に一枚の紙をよこしました。
毎年ハワイに行っていますが、こんな紙が入っていたのは初めてです。
紙の一番上に「Transportation Security Administration」と書かれているのを見て、「これが噂のTSAからのラブレターか」と思いました。
空港での荷物検査は、まずX線で行われます。
そして、検査官が荷物を開けてスーツケースなどの中身を検査した際に、このラブレターが入れられます。
表は英語で「NOTICE OF BAGGAGE INSPECTION」と、裏にはスペイン語で「AVISO DE INSPECCION DE EQUIPAJE」と書かれていて「手荷物検査の御通知」だということがわかります。
ハワイのホテルでパッキングした時と、荷物の配置が少し違う気がしましたが、没収されたものはありませんでした。
TSAのロックは掛けていなかったので
僕たちのスーツケースはTSA対応のスーツケースですが、荷物を預けるときに鍵は掛けません。
TSAというのはアメリカ運輸保安局の意味です。
つまり、このTSAのスーツケースであれば、鍵を掛けていてもTSAの保安職員が対応する鍵を持っていて自由に開けられます。
ところが、TSAのロックには10種類くらいのマスターキーがあるそうで、TSAの全ての保安職員が全ての鍵を持っているとは限りません。
このため、スーツケースがTSA対応の鍵でも、保安職員が合う鍵を持っていなければ鍵を壊されてしまうということです。
ハワイに行くとき僕はいつもスーツケースには鍵を掛けず、TSAロックが付いたダイヤルロック式のスーツケースベルトに鍵をかけます。
これなら全く鍵を掛けないよりは安心できますし、壊されたとしても被害はスーツケースベルトだけで済むからです。