出世の階段で有名な愛宕神社がある虎ノ門~新橋エリアは、近年めまぐるしい発展を遂げています。一方、昔は組屋敷が多くあったことから、老舗の店舗も多くあるのが特徴です。愛宕神社の参拝と共に行きたい老舗店や、新しいスポットを紹介します。
「愛宕神社」で出世の階段を上ろう
1603年に鎮座した愛宕神社は、23区内で一番高い愛宕山にあります。江戸時代には東京湾まで見渡せ、見晴らしの名所でもあった愛宕神社の大鳥居正面には、急な階段があり「出世の階段」と呼ばれています。多くのビジネスマンが、運気上昇のために参拝に来るスポットです。
正面の「出世の階段」を男坂、右側の緩やかな階段を女坂とも呼んでいます。男坂は、かなり急なので、上り下りには気をつけましょう。社殿手前には、徳川家光将軍に献上された将軍梅や、石を撫でると福が身につくと言われる招き石があります。
近年開発が進む虎ノ門エリアの、数少ない都会のオアシス的な存在で、ランチどきは近くで働く人の姿が多く見られます。ちなみに御朱印は、御朱印帳のみに押印してもらえるので、忘れずに持参しましょう。
虎ノ門から新橋まで散策しよう
愛宕神社がある虎ノ門の地名は、江戸城外堀の城門の名前。このエリアには、多くの組屋敷があったことから、歴史ある店舗も多く点在します。愛宕神社の参拝後には、この虎ノ門から新橋までを散策して、新しくできたスポットと、古くから地元民に親しまれている場所をまわってみましょう。
【1】岡埜榮泉
大正元年創業の和菓子店。つきたての餅の中に、北海道産のこしあんがたっぷり入った豆大福(¥270)は、時代が変わっても昔ながらの変わらぬ味で大人気の一品です。消費期限は当日なので、お昼頃には売り切れてしまいます。虎ノ門エリアのビジネスマンの手土産としても人気があり、朝からこの豆大福を求めて行列が絶えません。
その他、誰からも愛されるどら焼きや、日持ちする葛饅頭などもおすすめです。
【2】虎ノ門ヒルズ
商業施設、オフィスフロア、ガーデン、広場が併設された52階建ての高層ビル。ガーデンや広場は緑が多く、都会の高層ビルにいることを忘れてしまうほど快適な空間です。広場の芝生の上では、ヨガなどのイベントなども行われています。
ビジネスタワーの3Fには横丁タイプの飲食街虎ノ門横丁があり、たこ焼き、ラーメン、寿司やバーまで色々な飲食店が入っています。夜だけでなく、1日を通して楽しめる嬉しいスポットです。
【3】石田琵琶店
1878年創業、国内唯一の琵琶専門店が、虎ノ門ヒルズの道路を挟んだ場所にあります。店頭のショーケースには、人間国宝で四代目店主の石田不識さんが作成した、正倉院に収蔵されている琵琶のレプリカが展示されています。
夜光貝や琥珀を使った美しい琵琶に、足を止めて見入ってしまいます。滅多に見る事ができない琵琶を、一目見に立ち寄ってみましょう。