岐阜県下呂市にある馬瀬は、とても澄んだ馬瀬川はじめ、自然が本当に豊か。昔ながらの日本の原風景が残り、人々の生活の風景も含めてその村全体が【馬瀬里山ミュージアム】です。森で遊んだり、川で遊んだり、美味しい山川の幸を食べたり…馬瀬での楽しい遊び方をご紹介いたします。

馬瀬は日本の「へそ」に位置する自然豊かな村

【馬瀬里山ミュージアム】自然の中で遊ぶのが楽しい!美しい日本の原風景が残る村(岐阜)
(画像=PIXTA トリップノートより引用)

「馬瀬」と書いて「まぜ」と呼ぶこの地域は、岐阜県は下呂温泉のすぐ近く。岐阜県のど真ん中で、「日本のヘソ」に位置するとも言われています。

【馬瀬里山ミュージアム】自然の中で遊ぶのが楽しい!美しい日本の原風景が残る村(岐阜)
(画像=PIXTA トリップノートより引用)

近くには日本有数の美しさを誇る「東仙峡金山湖(とうせんきょうかなやまこ)の岩屋ダム」があり、馬瀬村の中心を流れる 【馬瀬川】は本当に綺麗。鮎釣りやツーリング客も多く訪れる、とても自然が豊かな場所なんです。

でも、この自然を「綺麗」と思い、行きたくなるのは、「こんな田舎暮らしもいいなぁ〜」なんて軽々しく言えない、馬瀬に暮らす人たちの努力があってこそ。

そんな馬瀬の西村集落は、農村景観や日常の暮らしの文化をまるごと野外博物館に見立てて、【馬瀬里山ミュージアム】と呼ばれています。【馬瀬里山ミュージアム】とはどんなものなのか、そこで何をして楽しめるのか、をご紹介いたします。

【馬瀬里山ミュージアム】「日本で最も美しい村」と言われるワケ

【馬瀬里山ミュージアム】自然の中で遊ぶのが楽しい!美しい日本の原風景が残る村(岐阜)
(画像=PIXTA トリップノートより引用)

【馬瀬里山ミュージアム】のある 馬瀬村 は、「日本で最も美しい村」の1つ。でも、ただ自然を放置するだけでは美しくなりません。

この村の命でもある「馬瀬川」をキレイにし続けようと、行政、住民、企業が協力し合い、山林の間伐、川を綺麗にする努力などを行なっています。だから私たちも安心して遊べるのですね。

馬瀬川の美しさを守るマナーの徹底

【馬瀬里山ミュージアム】自然の中で遊ぶのが楽しい!美しい日本の原風景が残る村(岐阜)
(画像=blog.goo.ne.jp トリップノートより引用)

人間の性と言うのでしょうか、汚い場所には平気でゴミを捨てていきます。でもキレイな場所にはゴミを放りづらい。馬瀬村は、「汚い場所」を極力排除し、キレイにしているから、路上に落ちているゴミなどもほとんどありません。

また、馬瀬川周辺では公衆トイレが整備されており、指定場所以外でのキャンプ、バーベキューは禁止するなど、人にも魚にも気持ちよい川づくりがなされています。

「荒れた村」にしない村づくり!飛騨牛やヤギも大活躍

馬瀬に住む人たちは馬瀬に誇りを持っており、「村をできるだけキレイに保とう、荒れた農村風景にしないように頑張ろう」と、様々な努力をしています。

その一環で、草刈りコンテストなんてのもあるそう。また、除草を兼ねて集落周りの原っぱに飛騨牛やヤギを放牧するなど、エコな自然循環型農業を実践しています。

低農薬のコシヒカリ栽培

【馬瀬里山ミュージアム】自然の中で遊ぶのが楽しい!美しい日本の原風景が残る村(岐阜)
(画像=PIXTA トリップノートより引用)

馬瀬が「日本の原風景」と言われる所以の1つが 棚田 。山水を使ったお米作りが盛んなのですが、その水をきれいなまま馬瀬川に流すため、低農薬でお米を作っています。

ここで育てられたコシヒカリは「まぜひかり」という名前で販売されており、とっても評判も良いのですヨ。

山林はきちんと間伐し、山も川も人も守る

近年、高齢化に伴い、山林の管理がなされず放置されっぱなしであることが問題化しています。たびたびニュースになる、大雨で土砂崩れが起きるのもその1つ…。

山林は放置すれば良いというものではなく、適宜、間伐して日光が地面に当たるようにし、様々な生命がそこで住めるような環境にしないと、どんどん荒れて弱って行ってしまいます。

馬瀬では山林がそうならないよう、きちんと間伐をしており、林内に差し込む日差しのおかげで冬の雪解けも早いんだそう。

間伐材の地産地消

間伐を行うということは、それだけ間伐材が出るということ。この資源は、様々な利用方法がありますが、ここは温泉が豊富!そう、「下呂温泉」のお膝元です。間伐材は燃料として大活躍!

「木質ペレット」という固形燃料にし、これらを地元の温泉で使うことで、CO2削減にとても貢献しているんだとか。

木材でも「燃やせばCO2になるんじゃないの?!」と思われるかもしれませんが、石油などとは異なり、余分なCO2は出ない(カーボンニュートラル)ですし、近年の原油高騰もあり、ますます注目されるのではないでしょうか。