働く女性が増える一方、子育てとの両立・今後のキャリアなど、女性ならではの働く悩みも増えるものです。
そんななか、なんと女性の割合が100%(!)の会社が国内にあると知って驚き。平成23年設立の株式会社ユキリエという会社で、「女性活躍先進企業」をモットーに全社員を正社員採用、大手企業への事務業務支援を基盤としたアウトソーシング事業を展開しています。
女性率100%の職場って、いったいどんな感じなの? 女同士のトラブルとかないの? ということで、ユキリエで働く2名の女性に話を聞きました。 シングルマザーとして小学3年生の子を育てながら働くKさんと、現在育児休暇中で4歳と0歳の子を育てているTさんです。
「女性限定で採用しているわけではないんです」
――女性率100%という会社はあまり例がないと思うのですが、どのような理由があるのでしょうか。
Kさん「弊社は、採用時に『女性限定』という条件をつけているわけではないんです。ただ『女性がイキイキと輝き働ける場所』というのが会社の理念でもあるので、女性の応募が多く、結果女性率が高いという状況です」
――女性ばかり、という職場でよかった点はありますか。
Kさん「女性が働くなかで出てくる大変さを、職場の仲間とシェアできる点ですね。育児休暇や時短勤務を取得する女性は、男性よりも多いと思うのですが、働きながら子供を育てると出てくる大変な状況をフォローしてくれる仲間と、会社の制度は整っています」
――それはワーキングマザーにとって重要な観点ですね。
子育てで大変なときは「お互い様」と助け合う
Kさん「私は先日、息子を小学校に送り出して会社に出勤した瞬間に、学校から『熱が出ました』という連絡をうけたんです。ちょうどそのときに、弊社の代表が同じエレベータにいたのですが、息子の発熱を知って『このあとすぐに帰りなよ』と声をかけられました」
――会社の代表が直接社員に帰宅を促すなんて、なかなか聞かない話ですね。
Kさん「その後、メンバーに業務の引継ぎ等をして帰ったのですが、メンバーも働きながら子供を育てる大変さを理解しているので、職場には『お互い様だよね』とフォローしあう体制が整っています」