新型コロナのワクチン接種をめぐって日本では混乱が続いていますが、欧米では徐々に接種が進んでいます。  たとえばフランスでは、高齢者に続いて、いまは16歳以上の重い疾患のある人が優先接種対象に、5月10日すぎには50歳以上の全員が優先接種の対象となる予定です。

パリから中村江里子が贈るレシピ「我が家のチョコケーキ、焼いてみて!」
(画像=『女子SPA!』より引用)

3度目のロックダウンから少しずつ緩和されているフランスは、いまどんな暮らしぶりなのでしょうか? パリ在住のフリーアナウンサー・中村江里子さんに、フランスの現在や、おうち時間の過ごし方を聞いてみました。

 中村さんは、フジテレビのアナウンサーとして活躍したのち、フランス人の夫と結婚。生活の拠点をパリに移して、現在はフリーのアナウンサーや、エッセイの執筆やアパレルブランドのプロデュースなど、幅広く活動しています。小学生、中学生、高校生の3人の子のママでもあります。  近著『パリのおうち時間』を見ると、ロックダウン中でもお料理や整理整頓にいそしんでいる様子。パリの自宅からZoomでオンライントークショーをして日本のファンと交流するなど(次回は5月27日)、おうちにいても毎日を楽しんでいるようですよ(「」内は中村さん)。

パリから中村江里子が贈るレシピ「我が家のチョコケーキ、焼いてみて!」
(画像=『女子SPA!』より引用)

マルシェでものすごい量の食料を

──フランスではレストラン・映画館・劇場などがずっとクローズしていましたが、少しずつ制限が解除・緩和されるそうですね。6月末に「ほぼすべての施設で、通常の営業に戻す」ことをめざしているとか。  いまはどのような毎日ですか? 

「子どもたちの学校が対面やオンラインで再開しています。たとえば息子の中学では、6月はじめまでは確実に授業は対面&オンラインの交互の日程ですが、クラスで1人でも感染者が出ると、クラスは閉鎖となります。  私自身は先日までのロックダウン中も、そしていまもですが、買い物も移動も規制はあるものの、前回・前々回までのロックダウンに比べればゆるやかなように感じています。いつもの毎日は、家事など、好きな家の中のことをしたり、食料品の買い出しやお料理などをしたりして過ごしています。

 17歳、14歳、10歳の子どもたちは育ち盛りで、とにかくよく食べます! ですから、大きなカートを引いてマルシェに行ったり、せっせとお肉屋さんやお魚屋さん、八百屋さんやパン屋さんに買い出しに通ったり…という日々です。家にいる時間が長いと当然、食べる量も増え、ものすごい量の買い出しとなります(笑)」

パリから中村江里子が贈るレシピ「我が家のチョコケーキ、焼いてみて!」
(画像=『女子SPA!』より引用)

──育ち盛りのお子さんが3人となると、おやつだけでもかなりの量!?

「ええ。ただ、うちの子どもたちはもともと甘い物にはそんなに興味を示さなくて…。いまのお気に入りはピザトースト。フランスでは、これまであまりパン・ド・ミ(食パン)を見かけることがなかったのですが、日本のおいしい食パンのお店が出店して大人気に。以来、食パンも手に入りやすくなりました。 その食パンにピザソースとチーズを乗せて焼いたものを、息子などはおやつに2枚はペロリ。そのあとすぐに夕食だというのに…。おやつというよりも1食分の勢いです(笑)」

チョコレートケーキには、夫の食べ残しチョコも入れちゃう

──では、お菓子はあまりおうちでは作らない? 日本ではおうち時間に簡単に焼けるケーキなどが人気ですが。

「いえいえ。大量のクレープを焼いたり、以前ブログでご紹介したところ読者のみなさんが喜んでくださったチョコレートケーキなどは、相変わらずよく焼いています。4月の長女のお誕生日も、このチョコレートケーキでお祝いしました」

パリから中村江里子が贈るレシピ「我が家のチョコケーキ、焼いてみて!」
(画像=『女子SPA!』より引用)

「家族みんな、チョコレート好きなのですが、夫は途中で飽きるのか、キッチンには彼が食べ残した“板のチョコレート”がゴロゴロしていたりします。もったいない!! そのチョコレートもパキパキ割って入れて使えるので、わが家のチョコレートケーキは、食べ残しのチョコレート一掃にも一役買っています(笑)」

 バルト家でリピート率の高いチョコレートケーキ。ブログはもちろん、日仏の友人や知人に教えると、みんながファンになるという、このチョコレートケーキ。作り方を聞くと、卵を泡立てたり、粉をふるいにかけたりする必要もなく、使う道具も手間もとにかく最小限。材料もシンプル。おまけに後片付けもとってもラクそうです!