足のむくみや冷えの一番の対策は「歩くこと」
むくみを解消する一番簡単な方法は、毎日歩くことです。
といっても、「よし、歩くぞ!」と意気込んで頑張る必要はありません。通勤や通学などの移動のときに意識して1日8000歩くらい歩けば十分です。ヒールの高い靴は正しい歩き方ができないので、スニーカーなどの歩行に適した靴を履いて歩きましょう。
自粛生活で歩く機会が減った人は、「かかと上げ体操」や「ふくらはぎ体操」など、家でもできる足の運動を心がけましょう。
「かかと上げ体操」 自然な足幅で立ち、そのままかかとを上げて背伸びをします。これを何回か繰り返してください。
「ふくらはぎ体操」 まず、壁の前に足を前後に大きく開いて立ち、壁を手で押すような姿勢をとります。次に、壁に近いほうの足のひざを曲げ、体重を前方にゆっくりと移していきます(後ろの足のかかとが浮かないように注意)。呼吸は止めずに、この状態を30秒キープします。その後、前後の足を入れ替えて同じように行います。
歩いた後や入浴後は、足のマッサージをして足の筋肉をケアしましょう。つま先から太ももに向かって3回から5回、軽くもむだけでOKです。
日頃から「第2の心臓」を動かすように意識して
私は足の専門医として、いろいろな足のトラブルを診てきました。下肢静脈瘤だけでも、1万人以上の手術を経験しました。現在は、足の専門病院の副院長をつとめています。
足のトラブルは、早いうちからきちんとしたケアを始めれば、ひどいことにはなりません。しかし、放置したまま症状が進んでしまい、大変な思いをしながら治療を受けている患者さんもたくさんいます。足のトラブルにはできるだけ早く対処することが大切なのです。
本書では、私の足の専門医としての経験と知識をもとに、足のむくみ、冷え、だるさの対処法、さらに、下肢静脈瘤の治療法や手術のやり方など、足の健康について患者さんが知りたいと思っていることにできるかぎりお答えしました。
ぜひ、日常生活の中で、足の血行をよくするように意識してください。そうすれば、足の不快なトラブルを解消したり、下肢静脈瘤の発症や進行を遅らせることが可能です。
【長﨑 和仁(ながさき・かずひと)】 下北沢病院副院長。慶応義塾大学医学部卒業後、スタンフォード大学外科フェローとして渡米。帰国後、浜松日本赤十字病院外科部長・創傷ケアセンター勤務、さいたま市立病院血管外科医長を経て現在に至る。足の専門病院である下北沢病院で、「切断やむなし」でも多くの温存例を出す等、「足をトータルで診る」治療で話題になる。「名医の太鼓判! 」など、テレビ出演多数。
<文/女子SPA!編集部> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 女子SPA!編集部
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