映画作りは“贅沢”

中川大志「学生時代は友達と映画を撮っていた」ものづくりに懸ける熱い思い
(画像=『女子SPA!』より引用)

――映画は、大人数で仕掛けていく大きなサプライズみたいもの?

中川:そうですね。それが一番の原動力ですね。初めて仕事をしたときはまだ子どもでしたが、子どもながらに大人に混じってみんなで何かを作っていく、それが世に出る、それが楽しかったんだと思います。贅沢に作品を作っている感じが。

――今後、トライしたいことは?

中川:モノを作ることが好きで、映画を作ったり、ドラマを作ったり、物語を考えたりすることが好きだから、挑戦したいこともそれほど変わらないかな。その中で演じるというポジションが、僕の仕事になっているだけなんですよね。学生のときは友だちと映画を撮ったり、自己満足の遊びでやっていたので、監督だったり役者以外のポジションにも興味はあります。でも遊びでやっている分には楽しいけれど、仕事になったら嫌になっちゃうかもですけど(笑)。

――描きたいテーマはありますか?

中川:あんまりメッセージ性などは考えていなくて、作るとしたらエンタメとして面白いものですね。コメディーじゃなくてもいいけれど、観ていてわくわくするものがいいです。

ネットですべて理解した気になるのは怖いこと

中川大志「学生時代は友達と映画を撮っていた」ものづくりに懸ける熱い思い
(画像=『女子SPA!』より引用)

――今回の作品『FUNNY BUNNY』ですが、どういう人たちに観てほしいですか?

中川:若い人にこそ、この映画は観てほしいですね。やっぱり今はコロナ禍で、人と顔を合わせる機会が減っていると思うんです。僕らは生まれたときからネット環境に囲まれて生きてきたので、誰とでもすぐに連絡が取れて、わからないことがあっても調べれば何でも出てくるじゃないですか。だからすべてを理解した気になりがちなんですけど、でもそれってすごく怖いことだと思うんですよ。

――ネットやSNSだと、ほんの一側面しか見えていないことがありますからね。

中川:自分が今見えているものは本当に物事の一部なのだなと、本当にごくわずかなものだなと考えたとき、いろいろな想像をしなければいけないですよね。こういう発信をしたらどうだろう、自分ならどうするだろうと、考えないといけない。今は画面に向きあっている時間が多くなっていると思いますが、画面の向こう側の遠いところまで考えたり、想像できるきっかけになればいいなと思います。

<取材・文/トキタタカシ>

トキタタカシ 映画とディズニーを主に追うライター。「映画生活(現ぴあ映画生活)」初代編集長を経てフリーに。故・水野晴郎氏の反戦娯楽作『シベリア超特急』シリーズに造詣が深い。主な出演作に『シベリア超特急5』(05)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)などがある。現地取材の際、インスタグラムにて写真レポートを行うことも。

提供・女子SPA!



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