見て見ぬフリをしても憎しみが増すだけ
――夫の不倫を疑っても、見て見ぬフリをしていたほうがラクな気すらしてきました。
北川「それは、夫婦としてどうありたいかだと思います。ただ、夫の不倫に長年気づいていたけど、見て見ぬフリをしていた人に限って、不倫の決定的証拠を見つけた時の怒りは大きいようです。私が子育てを一人でしているときに、あなたは不倫をしてたのね、と過去の苦しみや憎しみが次から次へと湧いてきて、強い怨念を持ったという方もいらっしゃいます」
――ため込んで我慢していた分、憎しみも倍増しそうです。
北川「何より夫を疑い、あきらめながら一緒に生活するのは、とても辛いことだと思います。子供がいる場合は、そのイライラが子供に向かってしまうこともあると思うんです。ですので、私としては、やはり疑惑をそのままにしないで、きちんと向き合うこと・解決することが大事だと思っています」
再構築するには大きな覚悟が必要
再構築はリハビリのようなものだと北川さんは言います。不倫をした夫への恨みを抱えつつもどう前をむいて歩いていくか、妻自身の覚悟がとても重要であることがわかりました。長いスパンで関係を取り戻していくことの大切さを実感しつつ、どの道を選ぶにしても不倫が残す爪痕の大きさを実感しました。
そして、北川さんによれば、離婚や慰謝料請求をする意思が固まっている場合は、すぐに弁護士に依頼するのがベストだとのことです。
※調査内容や方法は、特定を避けるため一部内容を改変したうえで記載しています。
【北川舞子】 VIVID女性探偵社(キタガワ万博株式会社)・代表取締役。大手調査会社2社を経て、独立10年目。現在は二児の母としても奮闘中。別名、ママ探偵として、依頼者が抱える不倫問題や夫婦の想いに寄り添いながら、解決に導く。インスタグラム #ママ探偵 にて不倫問題のアドバイスもしている。インスタグラム:@mama_vivid/公式ホームページ
<取材・文/瀧戸詠未> 瀧戸詠未 ライター/編集者。趣味は食べ歩き・飲み歩き。
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