彼女と交際できたのは緊急事態宣言のおかげ
「思い切って2回目のデートで僕の部屋に招き、得意のおつまみと、お気に入りのクラフトビールでR子さんをもてなしたんですよ」
するとR子さんは「すごく美味しい!ホント居酒屋みたい」ととても喜んでS太さんの手料理を平らげたそう。
そこから急激に仲良くなり、2人はお付き合いをすることに。
「今では2人で一緒に料理を作って晩酌しているんですよ。でもやっぱりコロナが落ち着いたらR子さんを美味しいお店に連れて行ってあげたいです」
「もし緊急事態宣言がなかったら、R子さんとお付き合いできてなかったかもしれませんね」と微笑むS太さんなのでした。
続いては、今まで“野球観戦といえばお酒”だった女性の経験談です。
久しぶりに趣味の野球観戦に
「私はここ2年程、野球観戦に行くのか好きで。あ、もちろん試合内容も楽しんでいますが、何よりスタジアムで風に吹かれながら飲むレモンサワーがたまらなくて」というY子さん(34歳・契約社員)。
売店では、から揚げや餃子などおつまみになる物もたくさん売っているので、気ままに居酒屋気分を楽しんでいました。
「ですがコロナが蔓延(まんえん)してから、怖すぎて完全にスタジアムから足が遠のいてしまいました」
そんなある日、野球仲間のE理さん(36歳・会社員)から「久しぶりに野球観に行かない?」と連絡がありました。
「ずっと我慢していたので、そろそろ気をつけながら観戦すれば大丈夫かな?と思いOKしました。楽しみ過ぎて試合の前日は眠れませんでしたね」
スタジアムに着くと嬉しくてニヤニヤが止まらないY子さん。
「マスクをしていて助かったなと思いました(笑)久々にE理にも会えてテンション上がって『じゃ、いつも通りレモンサワー買いに行こうか』と言ったら『今はスタジアムでアルコールは売っていないんだよ』って笑われてしまって」
仕方がないので、ノンアルコールのレモンサワーとから揚げを購入し試合を観始めると…。
意外とアルコール無しでも大丈夫
「物足りないかな?と思っていたら、全然大丈夫でした。かえって試合に集中する事ができましたし、E理に知らなかった野球知識を教えてもらったりと超有意義な時間を過ごしました」
その翌日、スーパーでまたノンアルコールのビールとレモンサワー味のドリンクを購入したY子さん。
「私は今まで週4ペースで晩酌(ばんしゃく)していたのですが、別にアルコールが入っていなくても、サワーやビール味の物を飲むだけでもリラックスできると気がついてしまったんですよね」
禁酒で体調がよい そして、アルコールを飲まないようになってから、朝もスッキリ起きられるようになり、かなり体調が良くなったのだとか。
「こんな風にアルコールが買えない状況も悪くないなと思いました。意外とアルコール無しでも大丈夫だという気づきがありましたし、私は今まで飲み過ぎだったんだと反省しました(笑)」
<文&イラスト/鈴木詩子> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 鈴木詩子 漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop
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