赤ちゃんが寝返り返りする前は窒息に注意
赤ちゃんがうつ伏せで上体を起こすことができても、疲れて突っ伏した際に口が塞がってしまうかもしれません。赤ちゃんが寝返りをし始めたら安全対策を十分に行いましょう。赤ちゃんの窒息を防ぐための対処法を挙げました。
赤ちゃんが寝る場所に軟らかい寝具やクッションを置かない
うつ伏せ姿勢での窒息防止で一番気をつけたいのが、赤ちゃんが寝る場所の環境です。赤ちゃん用の布団は、体重で体が沈みこまないように硬めの布団が推奨されています。軟らかすぎず適度な硬さのある布団は、赤ちゃんが寝る姿勢を保つだけでなく窒息事故防止にも有効です。寝返りをした弾みで赤ちゃんが寝具に埋もれないように、軟らかい寝具やクッションを赤ちゃんが寝る場所に置くのは避けましょう。ベビーベッドガードやぬいぐるみなども口を塞ぐ危険性があるので注意してください。
赤ちゃんから目を離さない
赤ちゃんの窒息に気をつけるには、パパママが赤ちゃんから目を離さないことが何より大切です。パパママが赤ちゃんからちょっと目を離した隙に思いがけないことが起こるかもしれません。しかし、パパママが赤ちゃんずっと目を離さないのはなかなか大変です。パパママは赤ちゃんに何かあった時でもすぐに気づける距離にいるよう心がけてください。赤ちゃんが寝返り返りできずに、仰向けに戻りたいと泣くこともあるでしょう。赤ちゃんがうつ伏せの状態で泣く回数が増えると、泣く度に仰向けに戻すパパママも大変でしょうが、赤ちゃんの安全のためにもできるだけすぐに駆けつけてあげてください。
赤ちゃんが別室で寝ている時はこまめに様子を見に行く
別室で赤ちゃんを寝かせる場合は、赤ちゃんの異変をすぐに察知できる状態にしておきましょう。赤ちゃんが別室で寝ている時は、パパママがこまめに様子を見に行く、部屋のドアを開けておく、テレビの音量は小さくするなど赤ちゃんの泣き声に気づけるようにすることが大切です。それでも、赤ちゃんの泣き声が聞こえなかったり、口が塞がれて泣き声さえ出せなかったりする状況もあります。赤ちゃんが泣き出したら行けばいいと思わず、定期的に赤ちゃんの様子を見に行きましょう。
Victure ベビーモニター
ベビーモニターを設置しておくと、パパママが別室にいても赤ちゃんの様子をチェックできて便利です。こちらは赤外線による暗視機能つきで、部屋を消灯していても赤ちゃんの様子がわかります。高感度マイク内蔵で、赤ちゃんに声をかけたり子守歌を流したりできます。
赤ちゃんが寝返り返りし始めたら気をつけること
赤ちゃんが寝返り返りをできるようになるまでは、特に窒息に気をつける必要があります。しかし、寝返り返りができるようになっても油断は禁物です。
移動できるようになったことで怪我や転落に注意
赤ちゃんが寝返りと寝返り返りをマスターすると、思った以上にどこまでもころころと移動してしまいます。赤ちゃんが思わぬところで寝返りや寝返り返りをするようになるので、身体の向きを変えた勢いで、固い床に頭や足をぶつけてしまうことがあります。赤ちゃんが寝返りや寝返り返りをするようになったら、ジョイントマットを敷くことで赤ちゃんが床にぶつかった時の衝撃を和らげられます。 赤ちゃんをベビーベッドに寝かせる場合、寝返りの際に落下してしまう危険性があるため必ず柵を上げておきます。赤ちゃんが寝返りや寝返り返りを始めたら、ハイローチェアをベビーベッドとして使うのは避けましょう。赤ちゃんの安全のためにパパママがしっかり対策してあげてください。
カトージ ベッドガード
大人用のベッドに取りつけて赤ちゃんの転落を防げるベッドガードです。赤ちゃんの成長に合わせて高さを64cm~92cmに調節できます。必要な時は一方を下げられて便利です。
クッションなどによる窒息や誤飲の可能性も
赤ちゃんが寝返り返りをマスターしたとしてもまだ自分の体を思うように上手に動かせないので、軟らかいクッションやタオルなどで窒息しないよう引き続き注意が必要です。また枕やクッションにポンポン・ボタン・紐などの飾りがついていると、赤ちゃんがそれらの装飾品を引きちぎって口に入れ、喉に詰まらせるおそれもあります。クッションや枕などに飾りがついているとかわいらしくつい選びたくなりますが、できるだけ飾りのないシンプルな物を選び赤ちゃんの顔の周り置くことは避けましょう。細かいパーツのあるおもちゃも同様です。
赤ちゃんのSIDS(乳児突然死症候群)にも注意
睡眠中の赤ちゃんの死亡原因として、SIDS(シッズ・乳児突然死症候群)があります。厚生労働省によると、2019年にはSIDSで78名の赤ちゃんが亡くなっており、乳幼児の死亡原因の第4位となっています。SIDSの原因ははっきりしていませんが、発症率を下げるポイントとして1歳になるまでは赤ちゃんを仰向けに寝かせることが推奨されています。かかりつけ医の指示がある場合以外は、赤ちゃんを仰向けで寝かせましょう。寝ている時に赤ちゃんが寝返りした時は仰向けに戻す必要はないとされていますが、寝返りしにくいように対策をしておけばパパママが寝ている時の窒息事故防止にも有効です。丸めたバスタオルやペットボトルなどを赤ちゃんの脇の下に入れておいても寝返りを防止できますが、バスタオルがほどけて赤ちゃんの顔を覆ってしまうおそれも指摘されているので注意してください。
うつぶせ寝防止ベルト スヌーズ
赤ちゃんがうつ伏せ寝になるのを防ぐベルトです。家庭にある赤ちゃん用のマットレスや敷布団(短辺周囲が170cm以下の物)に本体を巻きつけ、ベルト部分をセットして赤ちゃんを包んで使います。赤ちゃんのお腹を優しく包むので、安心感も与えられます。
まとめ
多くの赤ちゃんは生後6ヶ月~生後7ヶ月ごろに寝返り返りができるようになります。しかし、成長具合には個人差があるので赤ちゃんが寝返り返りをする時期にこだわる必要はなく、寝返り返りをしない赤ちゃんもいるので心配いりません。大切なのは、赤ちゃんの成長段階によって注意すべきポイントを押さえて、窒息やけがなどの事故を防ぐことです。安全対策がしっかりできていれば、寝返り返りは赤ちゃんのペースに任せましょう。
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