実際に何を取られているの?

では、額面金額から差し引かれているものは何でしょうか。

①健康保険料

あまり知られていませんが、健康保険料率は各都道府県および年度によって異なります。例えば、全国健康保険協会の2019年度の東京都における健康保険料率は、給与を等級分けした標準報酬月額の9.90%ですが、鹿児島県では10.16%です。健康保険料は労使折半と言って、その半分を会社が負担し、残り半分を本人が負担します。

②介護保険料(40歳以上)

40歳になると、介護保険に必ず加入することになります。会社員の場合、介護保険料は健康保険料と一緒に天引きされるため、その分負担が増えます。なお、全国健康保険協会の2019年度の介護保険料は1.73%です。

③厚生年金保険料

厚生年金保険料も、健康保険料と同じく労使折半です。2019年度の料率は、標準報酬月額報酬の9.150%です。

④雇用保険料

雇用保険は、失業した時に失業給付などを給付する保険です。2019年度の雇用保険料は、給与額の0.003%です。

⑤所得税および住民税

所得税は前年度の所得に課される税金で、最高税率が45%の累進課税です。例えば、前年に株式で大儲けした場合、所得税も多額になります。住民税も前年度の所得に課される税金ですが、こちらは一律10%です。

内訳の把握は豊かな将来への第一歩

「手取り」の給料は「額面」から諸々の税金や社会保険料が差し引かれています。2019年10月の消費税増税(10%)などを考慮すると、今まで以上にお金のやりくりには慎重になる必要が出てくるでしょう。自分の給料における控除の内訳を把握しておくことは、何をすれば節税対策となるかの入口に立つことでもあります。これまで給与の手取りだけを見て過ごしていた人は、まず一度、何が控除されているかの確認をしてみてはいかがでしょうか。

提供・Dear Reicious Online

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