特別天然記念物・マリモの生息地として有名な阿寒湖(あかんこ)。湖畔沿いには高級ホテルやお土産屋が立ち並びます。阿寒湖観光で嬉しいのは、主な見どころを徒歩で巡ることができ、ぶらぶらしながら町散策を楽しめること。この記事では、ランチからナイトウォークまで阿寒湖を目一杯楽しむモデルコースをご紹介しています。

【11:30】ランチは「海兵」で湖の食材を堪能

阿寒湖を訪問したらぜひ食べたいのが、湖の食材を使ったお料理。そこでおすすめなのが、「海兵(うみへい)」です。こちらのお店では食事提供のほか、釣り道具やボートの貸出も行っています。

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fuelle_画像挿入キャプション=写真:Sosyu Kikuchi 海兵

わかさぎ天丼は、わかさぎとナスの天ぷらがたっぷりのったメニューです。写真だけでは伝わりにくいですが、とにかく阿寒湖産わかさぎの美味しさが際立ち、衣のカリカリ食感と、わかさぎのジューシー感を堪能できます。

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fuelle_画像挿入キャプション=写真:Sosyu Kikuchi 海兵/阿寒湖産わかさぎ天丼

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fuelle_画像挿入キャプション=写真:Sosyu Kikuchi 海兵/阿寒湖産わかさぎ天丼

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fuelle_画像挿入キャプション=写真:Sosyu Kikuchi 海兵

レイクロブスター(ウチダザリガニ)は、アメリカから食用として持ち込まれた外来種です。殻を剥くのは大変ですが、カニのような風味で大変美味。外来種として駆除対象になっているため、積極的に食べて生態系維持に協力したいですね。

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fuelle_画像挿入キャプション=写真:Sosyu Kikuchi 海兵/レイクロブスター(ウチダザリガニ)

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fuelle_画像挿入キャプション=写真:Sosyu Kikuchi 海兵/レイクロブスター(ウチダザリガニ)

【13:00】阿寒湖遊覧船でマリモ展示観察センターへ

ランチのあとは、阿寒湖遊覧船に乗りましょう。海平から徒歩すぐの場所に、チケット売り場と船乗り場(幸運の森桟橋)があります。時刻表は公式ホームページをご参照ください。筆者は13時の回に乗船しました。大人2,000円、小人1,040円です。

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fuelle_画像挿入キャプション=写真:Sosyu Kikuchi 阿寒湖遊覧船/幸運の森桟橋

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fuelle_画像挿入キャプション=写真:Sosyu Kikuchi 阿寒湖遊覧船/チケット売り場

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fuelle_画像挿入キャプション=写真:Sosyu Kikuchi 阿寒湖遊覧船/湖上の様子

遊覧船は一周約85分です。途中、阿寒湖に浮かぶチュウルイ島へ降り立ち、特別天然記念物のマリモを観察する時間が15分あります。マリモができるまでの様子が、水槽の中で展示されています。野生のマリモはチュウルイ島よりやや北上した場所に生息しているそうです。

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fuelle_画像挿入キャプション=写真:Sosyu Kikuchi 阿寒湖遊覧船/チュウルイ島からの景色

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fuelle_画像挿入キャプション=写真:Sosyu Kikuchi 阿寒湖遊覧船/マリモ展示観察センター

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fuelle_画像挿入キャプション=写真:Sosyu Kikuchi 阿寒湖遊覧船/マリモ展示観察センター

阿寒湖は淡水のカルデラ湖で、最大水深は44メートルあります。湖上から穏やかな風景を楽しみましょう。船内にはアイヌの伝統工芸品が飾られており、地元の文化を知る機会にも。

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fuelle_画像挿入キャプション=写真:Sosyu Kikuchi 阿寒湖遊覧船/湖上の様子

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fuelle_画像挿入キャプション=写真:Sosyu Kikuchi 阿寒湖遊覧船/船内の様子

【15:00】アイヌシアターイコロで「ロストカムイ」を鑑賞

遊覧船から降りたら、その足でアイヌシアターイコロへ向かい、舞台を鑑賞します。特におすすめなのが、3DCG、ダンス、古式舞踏を組み合わせた新演目「ロストカムイ」。当日観覧料は、大人2,200円、小学生600円です。

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fuelle_画像挿入キャプション=写真:Sosyu Kikuchi アイヌシアターイコロ/外観

「ロストカムイ」は舞台と言いつつ、まるで3D映画を観ているようなデジタルアートと大迫力の音響が楽しめる作品。かつてアイヌとともに生きたエゾオオカミにスポットをあてた物語で、公演時間は約40分間です。

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fuelle_画像挿入キャプション=写真:Sosyu Kikuchi アイヌシアターイコロ/3DCG等を駆使した舞台「ロストカムイ」

7~10月と5月6月の土日祝は、2公演(15時~、21時15分~)行われています。それ以外のシーズンは1公演(21時15分~)となるなど、スケジュールが変更しますので詳細は直接お問い合わせください。

【16:00】阿寒湖畔エコミュージアムセンター

「ロストカムイ」の感動を胸に抱いたまま、エコミュージアムセンターへ向かいます。阿寒湖は、総面積91,413ヘクタールもの広さがある「阿寒摩周国立公園」の一部です。センターでは特に、阿寒地域の自然を紹介しています。

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fuelle_画像挿入キャプション=写真:Sosyu Kikuchi 阿寒湖畔エコミュージアムセンター

館内では、映像展示、アイヌ文化展示、水槽展示、動物展示などが行われています。特に水槽展示ではマリモもあり、阿寒湖由来の丸いマリモが展示されているのは珍しいそうです。

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fuelle_画像挿入キャプション=写真:Sosyu Kikuchi 阿寒湖畔エコミュージアムセンター/阿寒湖由来の丸いマリモ

【16:30】「森のこみち」をプチハイキング

阿寒湖畔ミュージアムセンターの裏山の尾根を通過するかたちで、遊歩道が整備されています。距離は約1km、所要時間は30分程度もあれば十分です。

国道241号線沿いの第一駐車場からスタートして、湖畔沿いへ向かうルート。最初は山登りのような雰囲気でスタートし、背丈のある木々のなかを歩きます。

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fuelle_画像挿入キャプション=写真:Sosyu Kikuchi 森のこみち/最初の方は山登りぎみ

徐々にボードウォークが出てきて、歩きやすい道のりへと変化します。北海道でしか見かけないような、独特の植物を目にすることもできるでしょう。やや藪っぽさもあるため、歩きやすい靴と服装がおすすめです。

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fuelle_画像挿入キャプション=写真:Sosyu Kikuchi 森のこみち/ボードウォーク

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fuelle_画像挿入キャプション=写真:Sosyu Kikuchi 森のこみち/ボードウォーク