草津温泉にある【奈良屋】は明治10年(1877年)に創業。温泉を管理する職人「湯守」がいる草津唯一の宿としてTVでも紹介されるほどの老舗旅館です。その柔らかな湯ざわりは、草津を代表するお風呂の1つ。天下の名湯と称される草津温泉の中でも、特に入っておきたいお風呂が自慢のお宿です。

|草津温泉を代表する老舗宿

奈良屋は「湯畑」から徒歩1分という好立地。歴史ある温泉宿らしく情緒あふれる外観ですが、客室の多くは和洋折衷のモダンな造り。伝統を守りつつ、常に進化を続けるお宿です。

名湯を誇る老舗旅館【草津温泉・奈良屋】で伝統とモダンを堪能する1.jpg
(画像=beauty news tokyoより引用)

▲奈良屋そのものが撮影スポット

建物は白壁に梁と柱が露出する古風な造り。夜にはライトアップされ、昼夜を問わず記念写真を撮る観光客に出会います。

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(画像=beauty news tokyoより引用)

▲入口を入ると、広々した玄関とロビー

和風の玄関ホールも昭和初期以前の旅館の趣き。お帳場(フロント)は、今ではほぼ消えてしまった伝統的な姿です。奥にはラウンジが用意され、朝や夜にセルフのコーヒーが置かれています。

|「湯守」が守る上質なお風呂

奈良屋は草津温泉で唯一「湯守」のいる宿として知られます。温泉は草津主要6源泉のひとつ「白旗(しらはた)源泉」で、湯畑広場の一画に湧いた湯を引き込み、小屋で一旦寝かせて温度を下げ、湯の花を取り除いて湯船へと注ぎます。

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(画像=beauty news tokyoより引用)

▲奈良屋には2つの大浴場「将軍御汲上の湯」と「花の湯」があるほか、貸切風呂が用意され、お湯の管理や清掃を湯守が任されています

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(画像=beauty news tokyoより引用)

▲湯守が湯船のお湯を揉み、さらに温度を下げると同時に湯触りの柔らかいお湯を作ります

湯守は天候や外気温などを考慮しながら42℃の適温となるよう、湯船に注ぐ湯量の加減で温度を調整しています。

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(画像=beauty news tokyoより引用)

▲大浴場「将軍御汲上の湯」

脱衣場からは階段を下りた場所にある大浴場「将軍御汲上の湯」。ポンプのなかった時代に温泉を高低差で引き入れるため、湯船が低い位置に作られています。天井の高い木造の湯殿も風情溢れる造り。温泉好きなら必ずや入っておきたいお風呂です。