突然ですが、シャンペトルブーケってご存じですか?「シャンペトル」とはフランス語で「田園風の」という意味で、野に咲く花を摘んで、そのまま束ねたようなナチュラルな花束のこと。飾らないおしゃれなブーケがパリジェンヌたちに人気です。

気軽に楽しみたいシャンペトルブーケ

私たちが「ブーケ」と聞くと、まっさきに思い浮かぶのは結婚式でしょうか。誰かのお祝いやクリスマスなどのハレの日に買うこともあるかもしれません。

野花を摘んできたようなラフなスタイルがかわいい!シャンペトルブーケの作り方
(画像=『PARIS mag』より引用)

でも、シャンペトルブーケはもう少し、ラフなもの。たっぷりのグリーンに四季折々のお花を束ねるブーケは、なんでもない日の花束にもぴったり。言ってしまえば、庭に咲くお花をさくっと摘んでまとめるだけでも、シャンペトルブーケなんですよ。ブーケを買うってちょっとビッグイベントに思えるけれど、もっと気軽にお花を楽しめたら、わたしたちの日々はもっとワクワクしますよね。

気づけば、もう3月。長い冬が終わり、もうすぐ春がやってきます。今回は、お花屋さんにシャンペトルブーケを教えてもらいに行ってきました。シャンペトルブーケって何? という方はもちろん、春だしお花でも飾ろうかしら、という気分の方もぜひご覧くださいませ。

シャンペトルブーケを教わりに来ました!

野花を摘んできたようなラフなスタイルがかわいい!シャンペトルブーケの作り方
(画像=『PARIS mag』より引用)

今回、私たちにシャンペトルブーケの作り方を教えてくれたのは、東京・世田谷区等々力にある『花子』のオーナーの黒沼さん。

野花を摘んできたようなラフなスタイルがかわいい!シャンペトルブーケの作り方
(画像=『PARIS mag』より引用)

黒沼さんは、お花そのものの魅力を大切に束ねていくシャンペトルブーケを作るのが大好きとのこと。花々がひそひそ話をしているような、ささやき声が聞こえてくるような、そんなブーケ作りを心がけているそう。花々がひそひそお話している、って考えただけでも、なんだか胸がきゅんってします。

野花を摘んできたようなラフなスタイルがかわいい!シャンペトルブーケの作り方
(画像=『PARIS mag』より引用)

シャンペトルブーケに使うお花は、可憐な草花。つまりやわらかい雰囲気のあるお花。また、動きのある草花を使うとよいでしょう。もちろん、お花でなければならない、というルールはなく、ハーブや紅葉した葉や実で作ることもあるそうです。今回は春のお花がたくさんそろっていたので、たっぷりの花々でブーケ作りを楽しんできました。

ブーケ作り、スタート!

野花を摘んできたようなラフなスタイルがかわいい!シャンペトルブーケの作り方
(画像=『PARIS mag』より引用)

それでは、早速シャンペトルブーケを作ってみましょう。今回使うお花はこちら。アネモネ、パンジー、ニゲラ、ムスカリ、グリーンミスト、ラナンキュラス、スカビオサ、マーガレット、リューココリーネ、パールアカシア、豆の花、ハーブゼラニウム、タラスピオファリムの、13種類。

野花を摘んできたようなラフなスタイルがかわいい!シャンペトルブーケの作り方
(画像=『PARIS mag』より引用)

並べてみると、結構な量。束ねられるのかしら、と少しドキドキ。黒沼さんに教えていただきながら、シャンペトルブーケ作りに挑戦してみました。

1.花を種類ごとに分けます

野花を摘んできたようなラフなスタイルがかわいい!シャンペトルブーケの作り方
(画像=『PARIS mag』より引用)

まずは、ブーケに使うお花を種類ごとに分け、下部分の茎と葉をはさみで適度な長さに切りそろえましょう。

野花を摘んできたようなラフなスタイルがかわいい!シャンペトルブーケの作り方
(画像=『PARIS mag』より引用)

枝分かれしている茎は1本ずつ分けるのがポイント。

2.中心になる3〜4つの花を選びます

野花を摘んできたようなラフなスタイルがかわいい!シャンペトルブーケの作り方
(画像=『PARIS mag』より引用)

ブーケの中心となるお花を3〜4本選びます。今回はアネモネをチョイスしました。いよいよ、お花を束ねていきます。

3.組んで行きます

野花を摘んできたようなラフなスタイルがかわいい!シャンペトルブーケの作り方
(画像=『PARIS mag』より引用)

茎を螺旋状に組むスパイラルというテクニックを教えてもらい、どんどん束ねていきます。このスパイラルというテクニックは、花束が安定するだけでなく、後々バランス調整する際にも崩れにくいので、覚えておくと◎。

野花を摘んできたようなラフなスタイルがかわいい!シャンペトルブーケの作り方
(画像=『PARIS mag』より引用)

「どの花にも表情があるんですよ」と黒沼さん。ひとつとして同じ花はなく、風に揺れていたり、日の光をいっぱい浴びていたり…花によって表情はさまざま。その表情をくみとって、一番美しく見える場所・角度を探していきます。隣り合う花を別の種類にしたり、高低差をつけたりして、ブーケに変化をつけていきます。

野花を摘んできたようなラフなスタイルがかわいい!シャンペトルブーケの作り方
(画像=『PARIS mag』より引用)

全体のバランスを見ながら、黙々と組んでいきます。

野花を摘んできたようなラフなスタイルがかわいい!シャンペトルブーケの作り方
(画像=『PARIS mag』より引用)

少しずつブーケに近づいてきました。この段階で、すでに笑顔になっちゃいますね。

4.茎を切りそろえます

野花を摘んできたようなラフなスタイルがかわいい!シャンペトルブーケの作り方
(画像=『PARIS mag』より引用)
野花を摘んできたようなラフなスタイルがかわいい!シャンペトルブーケの作り方
(画像=『PARIS mag』より引用)

すべてのお花を組み終えたら、茎部分の長さが20cm位になるよう切りそろえます。そして好きなひもやリボンで結んで完成です。

野花を摘んできたようなラフなスタイルがかわいい!シャンペトルブーケの作り方
(画像=『PARIS mag』より引用)

完成〜!花々がいきいきと束ねられています。お庭で摘んできて作ったかのようなリラックスした雰囲気がいいですね。

野花を摘んできたようなラフなスタイルがかわいい!シャンペトルブーケの作り方
(画像=『PARIS mag』より引用)

シャンペトルブーケを買ったあとは、ブーケのまま花びんに入れて飾るだけでおしゃれ。結んでいるところをほどいて、いくつかの花びんに分けて生ければ、お部屋が華やぎます。

お花屋さんでオーダーする際は「シャンペトルブーケをお願いします」と伝えても良いですし「野花を集めた感じで」「ナチュラルな感じで」など伝えれば、大丈夫とのこと。また、自分で「作ってみたい!」という方は、『花子』では、シャンペトルブーケを作るワークショップもときどき開催されているとのことなので、そちらもおすすめです。

なんでもない日に花束を、って少しドキドキしてしまう。贅沢なんじゃないかって思っちゃう自分がいる。でも普段の日だって私たちにとって大切な1日であることには変わりはないですよね。なんでもない日だってブーケを買って良いし、作ったって良いし、自分や誰かにプレゼントしたって良いんです。シャンペトルブーケは、そんなささやかなご褒美にぴったり。ブーケを買ってお花屋さんを出た帰り道、スキップしちゃうくらい、心がふわふわ軽くなりますよ。

ぜひ、次のお休みはシャンペトルブーケを買って、心かろやかに春を迎えましょう♪

■お店情報
花子
住所:東京都世田谷区等々力7-11-8-101
TEL・FAX:03-6670-8738
営業時間:10:00〜19:00 、[日曜・祝日]18:00まで
定休日:火曜

※記事の内容は取材当時のものです。 最新の情報は、お店のHP、SNSなどをご確認ください。


提供・PARIS mag(シンプルで上質なライフスタイルを提案するWEBマガジン)

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