河崎の守護神「河邊七種神社」に参拝!
河邊七種神社(かわなべななくさじんじゃ)は、河崎の町並みにある神社です。この地域の守護神として古くから信仰されています。町並みから外れ、細い参道を少し進むと、意外にも広い境内があらわれます。
境内を歩くと、2本の大きな木がまっすぐと立っているのに気が付きます。これはクスノキで、樹齢は500年以上にもなるそうです。
こちらが神社の社殿です。スサノオノミコトや菅原道真公など、11の神が合祀されているそうです。また、スサノオノミコトの化身とされる牛頭天王(ごずてんのう)も祀られており、毎年7月には、天王祭が盛大に行われるそうです。
河崎観光の拠点「伊勢河崎商人館」周辺を見学しよう
伊勢河崎商人館
伊勢河崎商人館は、江戸時代に創業した酒問屋「小川酒店」を修復した、伊勢河崎の観光拠点施設です。館内では、河崎の商家の和室や蔵を実際に見られるほか、当時の暮らしを支えた道具や資料の展示によって、伊勢の台所として栄えた時代の様子を偲ぶことができます。
それでは、館内の様子を見ていきましょう。こちらでは、主要な建物を紹介します。
商人倶楽部
こちらは入ってすぐ右側の洋館にある応接間です。商人倶楽部と呼ばれるこの部屋は、落ち着いた内装ながら、洒落た暖炉も備える、和洋折衷の空間となっています。こじんまりとしていますが、窮屈さはあまり感じられません。建築は、大正13年だそうです。
母屋と内蔵
こちらは、母屋の和室です。河崎を代表する商家の和室は、二間続きで、とても広々としています。部屋には、録音した音楽を演奏する装置の蓄音機も展示されているので、見学してみてください。
和室の奥には、母屋とつながる内蔵(うちぐら)が、そして左側には茶室があります。非常にコンパクトにまとまっており、機能的な感じもしますが、このような庭も配置されており、ゆとりも感じさせます。
母屋の二階に上がることもできます。こちらからは、伊勢河崎の町並みが眺められます。表の道を挟んだ向かい側には、後で紹介します伊勢河崎商人蔵が見えています。こちらも旧小川酒店の敷地ですから、かなり大きな酒問屋だったことが分かります。
「河崎まちなみ館」・「河崎角吾座」
母屋から奥に向かうと、立派な蔵が立ち並んでいます。向かって左が、欅の木を使った土蔵を活用した展示施設「河崎まちなみ館」です。伊勢周辺で流通していた日本最古の紙幣「山田羽書」(やまだはがき)のほか、伊勢と河崎の歴史と文化の資料を展示しています。
左側の蔵は、イベント、ギャラリースペースとして使われる、河崎角吾座(かどござ)です。こちらは、アワビの粕漬などを製造していた明治期の蔵を改装しています。
サイダー検査室・ろ過施設
小川酒店では、明治40年代から昭和50年代まで、「エスサイダー」という名称のサイダーを作っていました。この製造施設の一部が、母屋と蔵の間に残っています。向かいの伊勢河崎商人蔵にある「商人蔵カフェ」では、当時と同じような原材料を使って復刻したエスサイダーを味わうことができますよ。
伊勢河崎商人蔵
伊勢河崎商人蔵は、蔵を改装した建物に、多数の店が入居する施設です。壱の蔵、弐の蔵、参の蔵と3つの建物からなり、雑貨や古着、河崎に関する書籍を販売するお店のほか、名物エスサイダーや手作りのケーキがいただけるカフェもあります。
商人蔵カフェや自然食品の店が入る壱の蔵
壱の蔵には、カフェ、自然食品などを販売するお店が入居しています。商人蔵カフェと呼ばれるこちらのお店は、高い天井が特徴の蔵の中で、各種ドリンクや自家製ケーキを味わうことができます。
ドリンクは、伊勢の和紅茶、河崎名物のエスサイダーといったご当地のものも用意されています。エスサイダー(220円)は、先ほども少し述べましたが、酒問屋「小川酒店」で販売していたものを、40年ぶりに復刻し、販売しているご当地サイダーです。筆者もいただいてみましたが、甘さは控えめで炭酸もあまり強くないので、とても飲みやすく感じました。夏の暑い時期にもさっぱりと美味しくいただけますよ。
こちらは、筆者がいただいたチーズケーキ(350円)です。北海道産チーズときび砂糖を使って焼き上げたケーキは、しっとりとした食感とやさしい甘さで、美味しくいただけます。ほかに、ガトーショコラ(320円)や曜日限定のスイーツもあるので、試してみてくださいね。
カフェでくつろいだら、壱の蔵のお店ものぞいてみてください。江戸時代後期から伊勢で作られてきた漆器「伊勢春慶」や、伊勢河崎にちなんだ食品、調味料、穀類などの自然食品も販売されており、見るだけでも楽しいですよ。
弐の蔵・参の蔵
弐の蔵、参の蔵は、小さなお店が集まった建物です。ぼっくすと呼ばれる出店スペースに、手作り雑貨、骨董品、木工品、お香などが多数ならんでいるので、気に入った商品があれば、中央のレジに持っていって買うことができます。伊勢河崎に関する雑誌、書籍も取り扱っていますよ。
河崎川の駅
河崎川の駅は、伊勢湾と河崎を結ぶ周遊船「みずき号」が就航する建物です。レトロな外観の駅は、町の景観にマッチしています。2階は資料館となっており、昭和の頃の町並みの写真も展示されています。
建物にはデッキがあるので、外に出てみてください。勢田川の流れを眺めながら、かつて水運で栄えた街の様子を想像してみるのも良いかもしれません。
おわりに
伊勢河崎の町並みはいかがでしたか?重厚な蔵や町家が立ち並ぶ街を歩けば、どこか懐かしい気持ちになれるのではないでしょうか。近鉄・JRの伊勢市駅から、観光拠点の伊勢河崎商人館までは、少し距離がありますが、その間にも町家や蔵を改装したカフェ、飲食店のほか、神社もあるので、休憩しながら歩いてみても良いでしょう。
提供・トリップノート
【こちらの記事も読まれています】
>【豊洲】「チームラボ プラネッツ」徹底ガイド!お台場との違いは?
>東京のブルックリン!蔵前で行きたい散策スポット・お店16選
>【静岡】本当は広めたくない!柿田川湧水公園の神聖な見どころ5選
>京都・嵐山の人気観光スポットTOP15!旅行好きが行っている観光地ランキング
>【滋賀】SNS映えしそう!長浜のおすすめ観光スポット・お店10選