ナチュラルな美しさが魅力的なパリジェンヌ。彼女たちの暮らすフランスはビオやオーガニックに関心の高い国だと言われています。もちろんコスメもビオアイテムが人気。そんなフランス・パリから昨年末に日本へ初上陸したBIOコスメショップ『HUYGENS』を紹介したいと思います。
「一瞬なんと読むの?」と戸惑ってしまう『HUYGENS』は、「ホイヘンス」と読みます。オランダの振り子時計を作った人の名前が由来なのだとか。
『ホイヘンス』は、パフューマーであるダン・シンズにより2013年にパリのマレ地区に第1号店をオープン。「毎日をカラフルに、そして日常を特別に」というコンセプトのもと、毎日のお手入れの中で幸せなひとときを過ごせるようなアイテムが揃っています。オーガニック植物や天然由来の成分を使用し、自然にもお肌にも優しいアイテムは、パリでも大人気なのだそう。
今回は海外初出店である表参道店に行ってきました。
13種類のエッセンシャルオイルの中から、まずお好きな香りと調合するアイテムを選び、奥のラボラトリーで調合してお客様へお渡しするビスポークスタイルが特徴です。さっそくオーダーしてみましょう。
まずは香りを選びましょう!
まずは好きな香りを選びます。人工的に作っている香りではなく、自然から抽出した精油による香りなので、精油そのものに効能があるのが特徴です。
たとえばローズを2種類使っている『ローズウッド』は美肌・アンチエイジングに効果的だったり、ゼラニウムが入っているものは女性ホルモンを整えてくれるので生理前にお腹に塗ると症状が軽減されるという効果もあるのだそう。
「ボディウォッシュなどは好きな香りで選んでもリラックス感を得られるのですが、マッサージオイルなどは効能で選んでもよいと思います。もちろんお客様それぞれにお気に入りの香りがあるので、使用するアイテムの香りは好きな香りで統一する方も多いです。
皆さん悩まれるのですが、最初に気になった香りを購入される方が多いですね。一番気になる香りや惹かれる香りが、そのときの体が欲している香りという説もありますので」と、アドバイザーの山野さん。
『ホイヘンス』の香りは自然の香りによるものなので、あと残りがないのも特徴。「香りによって一瞬で気分が変わるので、はじまりはこの香りがいいけれど、寝る直前はこれで締めたいなという、流れで選ぶのも楽しいと思います」とのことでした。
今の季節おすすめも教えてもらいました。
【モーニングブレンド】
熟した果実のブーケに優しく交わるシトラスが印象的な香り。リラックス効果ある精油が入っており、フランスでも日本でも一番人気。爽やかなシトラスの香りは好き嫌いのあまりない香りなので、プレゼントにもおすすめ。
【エンビロップメント】
針葉樹林に湧き出るホットスパからインスパイアされたすっきりした香り。花粉の時期にぴったりなユーカリはバスオイルで、むくみを和らげてくれるジュニパーベリーはマッサージオイルでの使用が、より効果も期待できておすすめです。
【ロージア】
バラのすべてを凝縮したパリを感じるフレーバー。保湿効果のあるダマスカスローズが配合されており、マッサージオイルとして使うと◎。美肌効果も期待できるので、女性にはうれしいですね。ケアしている間中、幸せな香りに包まれること間違いなしです。
まずは好きな香りを選んでみて。それ以外に欲しい効能がある場合は、スタッフに相談してみるとよいでしょう。
8種類ニュートラルからベースアイテムを選びましょう
好きな香りを選んだら、調合したいベースアイテムを選びましょう。ボディケア、バスケアを中心に8種類の「ニュートラル」と呼ばれるベースアイテムが揃っています。そこから先ほど選んだ香りをどんなシーンで使いたいか?どんな効果を期待したいか?と考えて選びましょう。春にはニュートラルの新ラインナップが仲間入りするようです。
「おすすめはバスオイル、ドライオイル、マッサージオイルなどオイル製品です。うちの他の製品でも使っているのですが、若返りのオイルとも言われるヒマワリ種子油が多く含まれています。その他、デトックス効果があるとされるゴマ種子油も入っています」。
【バスオイル】
ニュートラルのバスオイルに対して、25%のエッセンシャルオイルを調合するので精油の濃度がすごく高いのが特徴。
脂浮きもなく、入ってすぐにお肌にオイルのベールがまとうので、保温保湿効果抜群!お風呂上がりにクリームが必要ないくらい潤い肌に導いてくれるのだそう。湯船に2杯くらいを目安に入れると、乳化剤を使用していないにも関わらず、お湯にさっと溶けます(半身浴の際は1杯ほど)。
「お風呂の蒸気と保温効果で香りがかなり引き立つので、デュフューザーなどでエッセンシャルオイルを焚くのとは違い、香りに包まれるような感覚を楽しむことができます」。
【マッサージオイル】
オイル製品でお肌に塗るものには、「ライトドライオイル」と「ソフトマッサージオイル」があります。
「普段はライトな使い心地の『ライトドライオイル』を使用していたのですが、最近『ソフトマッサージオイル』に切り替えたんです。マッサージオイルというと、マッサージ専用でねっとり残るタイプを想像しがちですが、全然そんなことなくさらっとしています。肌の真皮に浸透しやすいと言われているアーモンド種子油が入っているので、冬の乾燥対策にはぴったりですよ」と、男性スタッフからもご意見を頂きました。もはやコスメは女性だけのものではないのかもしれませんね。
足の裏のマッサージに使うとむくみ改善にも効果てきめん。その際は、香り選びもそういった効果のあるジュニパーベリーが入っているものを選ぶとさらに◎。
『ライトドライオイル』はさらっとした使い心地で髪の毛にも使えると人気。保湿するだけでなく、スルッと指通りもよくなるが特長です。マルチな使い方ができるアイテムとして、化粧水の『アロマフェイス、ヘア&ボディミスト』もまた髪の保湿に最適で、「モーニングブレンド」など柑橘系の香りのものなら、お部屋にシュッと一吹きして、ルームフレグランスとしても使えます。
その場で調合するビスポークスタイル
香りとベースアイテムが決まったら、奥のラボラトリーで調合してくれます。ラボラトリーにはワインセラーがあり、そこでエッセンシャルオイルを保管しているのだそう。
調合の様子をその場で見ることができます。なんだか実験室のようでドキドキします。
できあがった製品に製造番号、帯をつけてくれます。
自分だけのアイテムが完成しました!
パリでもエッセンシャルオイルを調合して販売するビスポークスタイルのお店もあるとのことですが、実際の店舗でそれを完成させてお客様へ提供するお店は『ホイヘンス』がはじめてなのだそう。作っている様子も見えるので、「自分だけの」という特別感はひとしおですね。
スキンケアアイテムも充実
すっぴんのようなナチュラルな美しさが魅力のパリジェンヌにとってスキンケアはとっても重要。そんなパリでも人気のスキンケアアイテムが『ホイヘンス』には揃っています。
肌に優しいミルククレンジングはとろっとしたミルクのような質感ですが、マスカラなどもしっかりと落としてくれるすぐれもの。
海面と呼ばれるスポンジで優しく洗います。
クレンジングミルクだけでもOKですが、気になる方はこちらのロバのミルクを使った石鹸で洗うのがおすすめ。乾燥の気になる季節でもつっぱりもなく、つるつるのお肌に。
週に1度のスペシャルケアはこの、パリで大人気というスクラブを。スクラブというと肌を傷つけてしまうのでは…?と心配される方も多いかもしれませんが、アンズの種子を使っているので優しい使い心地なのに、ざらつきや角質、汚れをしっかり落としてくれます。種子のプツプツという触感がとっても気持ちいいです。
オイルも配合されているので洗い上がりは、もちもちで吸い付くような肌に。その後の化粧水の浸透具合や化粧のノリが歴然!
「スキンケアは使用感と内容成分に比重をおいているので、香りはライトに仕上がってます!」というその言葉の通り、使い心地や使ったあとの変化が楽しく、幸せな気持ちになるスキンケアアイテムでした。
美容に意識が高く、ビオやオーガニックのコスメの技術が進んでいるフランスから届いた、パリジェンヌ御用達の『ホイヘンス』。香りで楽しむボディケアアイテム、抜群の使い心地で毎日のケアが楽しくなるスキンケアアイテムが揃っています。ただキレイになるだけじゃなく、楽しみながら&幸せな気分に浸りながらお手入れをするという、女の子の欲ばりを叶えてくれるところもパリジェンヌに愛される理由なのかもしれませんね。
『ホイヘンス』のアイテムで、毎日のボディケア&スキンケアを素敵なひとときにしてみませんか?
■お店情報
HUYGENS(ホイヘンス)
住所:東京都港区北青山3-9-19
TEL:03-6712-5522
※記事の内容は取材当時のものです。 最新の情報は、お店のHP、SNSなどをご確認ください。
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