結婚したとたん、夫がモラハラ男だとわかった――こんな事例が世の中には山ほどあります。交際時からモラハラ気質の片鱗(へんりん)でも見えていれば良いのですが、正体を隠すことに長けているモラハラ男の場合、見抜くのは至難の業。
「モラハラをする人の言いなりになり、貴重な人生を無駄にするのはあってはならないことです」と語るのは、離婚・DVなどの家族の事案を得意とする弁護士の、後藤千絵(フェリーチェ法律事務所)さん。
後藤さんの著書『誰も教えてくれなかった「離婚」しないための「結婚」の基本』から、「モラハラ夫」になりやすい男性の特徴を紹介している本シリーズ。これまでお伝えしてきた5つの特徴に続き、残る4つの特徴を細かく見ていきましょう。(この記事は同書より抜粋・再構成したものです)
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モラハラ男の特徴⑥ すぐに激昂(げっこう)して暴言を吐く
怒るとついキツイ言葉が出る人がいます。もちろん人間だから怒ることはあるわけですが、喧嘩をしたときの相手の態度に注意してみてください。いくら腹が立ったからといって、「死ね!」とか、「マジで馬鹿じゃないの?」「気持ち悪いわ~」などと人格を否定する言葉をすぐに言うかどうかが、モラハラ傾向を判別する上で大切なポイントです。
ただ交際期間中は、交際相手にだけは猫をかぶってひどい言葉は使わないようにしている場合も多いので、他人と言い争いをしている際に、感情を爆発させ、不必要に相手を貶(おとし)める発言をしていないか、冷静に観察してみてください。 怒っているのだから、言葉がきつくなるのは当たり前。ですが、相手の人格否定をしたり、過度に貶める必要はありません。この点を見極められるかどうかがポイントです。
モラハラ男の特徴⑦ 周囲からは「頼りがいがある人」と思われている
さまざまな欠点があるモラハラ男ですが、外面がよく話がうまいので、周囲からはむしろ「頼りがいのある人だ」という評価を受けていたりします。職場でも頼りにされていたり、人より早く昇進をしたりという人も少なくありません。 職場では、責任感が強くて頼りがいのある存在で、「まさかこの人がモラハラなんてするわけがない」と思われていることもよくあります。