アートスポットがたくさんある東京を少し離れて、群馬や千葉など関東圏の美術館を訪れてみてはいかが?自然とアートを楽しめる場所も多く、広い敷地に個性溢れるコレクションなど魅力がたくさんあります。2021年にリニューアルオープンした2館を含む、関東でいま注目の美術館3つをご紹介します。

【1】DIC川村記念美術館 (千葉県佐倉市)

続々リニューアル!アート好きが薦める関東の注目美術館3選1.jpg
(画像=jihen2、トリップノートより引用)

印刷用インクや塗料などを手がけるメーカー、DIC株式会社の2代目社長・川村勝己氏が設立した美術館。DIC総合研究所に隣接した緑豊かな場所にひっそりと佇む、個人コレクション館らしい落ち着いた雰囲気が漂います。施設改修工事を経て2021年7月に再オープンとなり、そのコレクションの新しい姿を見ようとアートファンが再び訪れているスポットです。

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(画像=jihen2、トリップノートより引用)

見どころ① 充実のコレクションと国内唯一のロスコ・ルーム

特徴はなんといっても20世紀西洋美術の作品が豊富なこと。広く親しまれるルノワールやモネなどの印象派からピカソにかけての時代の作家たち、カンディンスキーなどの抽象派、マグリットやデュシャンなどの前衛美術など、西洋美術の主要な流れを感じられる充実したコレクションをゆったりと見られる贅沢な展示になっています。

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(画像=jihen2 ヒューストンのロスコ・チャペル、トリップノートより引用)

また3代目社長の時代に追加された戦後アメリカ美術のコレクション、マーク・ロスコ、サイ・トゥオンブリー、ソル・ルウィットなどもこれに続く形で見ることができます。「ロスコ・ルーム」はアメリカのヒューストンにあるロスコ・チャペルと同様の、大きな壁画作品によって構成された部屋で、なんとアメリカの2カ所とロンドンとここ川村美術館だけにある作品なんです。

見どころ② 気軽に行ける庭園とアート

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(画像=jihen2、トリップノートより引用)

実はここには美術館の他に庭園が広がっているのも魅力。池の周りを散策したり、野外彫刻を見たりなどしながら時間を過ごせます。レストランやショップもバラ園に囲まれた中にあり、自然の中で美術やデザイン雑貨に触れられる素敵な場所です。

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(画像=jihen2、トリップノートより引用)
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(画像=jihen2、トリップノートより引用)

佐倉市というと都心から行きにくいイメージもありますが、ここは東京駅からの直通バスが運行しています。予約不要で美術館の目の前までラクラク行けて、片道1,360円とお得プライス。また付近には公共交通機関もあまり通っていないのですが、JR佐倉駅と京成佐倉駅とをつなぐ無料バスがあり、立地のわりに車ユーザー以外にも便利なアクセスの良さが特徴です。

20世紀のヨーロッパ美術から戦後アメリカ美術まで、アート好きなら外せない作品がたくさん並ぶ贅沢な空間。アクセスも良いのでおすすめですよ!

【2】原美術館ARC (群馬県渋川市)

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(画像=jihen2、トリップノートより引用)

実業家・原俊夫氏や原六郎氏のコレクションをもとにつくられた、現代アートの美術館です。もともとは東京都品川区にある「原美術館」とここ「ハラ ミュージアム アーク」という2館体制でしたが、2020年に品川が閉館し、2021年に「原美術館ARC」として改めてオープンしました。

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(画像=jihen2、トリップノートより引用)

見どころ① 現代アートの宝庫

個人美術館でありながら現代アートシーンを牽引してきた原美術館。群馬のこの地でも、現代アートのさまざまな作品が並びます。

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(画像=jihen2、トリップノートより引用)

アンディ・ウォーホルのキャンベルスープ缶のオブジェ、ハート型の立体作品など屋外アートもたくさんあり、写真スポットも充実しています。品川で常設展示されていた奈良美智氏や宮島達夫氏の作品もこの伊香保の地に移設され、新しい形として見ることができます。

有名どころから新進気鋭の作家まで、現代アートにしっかり楽しく触れることができる美術館です。