東京湾と相模湾に面している神奈川は、海が楽しめる人気エリアが多く存在しています。中でも東京から2時間以内でたどり着き、さらに観光が充実している島を3つピックアップしてみました。休日にどこへ行くか迷っている方は参考にしてください。
1.湘南の象徴「江ノ島」
湘南の海に浮かぶ江ノ島は、神奈川を代表する人気観光地のひとつです。夏のイメージが強いですが季節を問わず観光でき、島内は見どころが盛りだくさん。さらに天気のいい日の夕暮れには、赤く染まる空の向こうに富士山のシルエットが見えるなど、絵に描いたような素晴らしい景色が現れます。
江ノ島は縁むすびのパワースポット
江ノ島ではあちこちで龍を見かけますが、これは江島縁起と呼ばれる龍と天女の恋物語が由来しています。江島神社の辺津宮(後述)にある、ふたつの幹が根元でひとつに繋がる「むすび樹」や、鐘を鳴らして愛を誓う「龍恋の鐘」など、縁むすびに関する見どころも多数あり、絆を深めたいカップルやステキな出会いを待ち望む男女、そして美しくありたい女性たちに人気です。
日本三大弁財天のひとつ「江島神社」
江島神社は日本三大弁財天のひとつであり、3つのお宮(辺津宮:へつみや・中津宮:なかつみや・奥津宮:おくつみや)に三姉妹の女神が祀られています。弁財天とは音楽・芸術の神であり、財をもたらすといわれています。さらに龍神を祀った龍宮(わだつのみや)は、安産・子宝のご利益があるそうです。江ノ島はまさに神の住む島。神聖な場所ということですね。
龍の住む洞窟「江ノ島岩屋」
島の西側には波の侵食によってできた洞窟があり、江ノ島岩屋と呼ばれています。内部は第一岩屋と第二岩屋のふたつに分かれていて、江ノ島信仰発祥の地として崇められているほか、富士山の氷穴につながるとも考えられています。
第二岩屋の奥では迫力のある龍が待っていて、暗闇なのでちょっと怖い気もしますが、龍伝説のリアルな雰囲気を楽しむことができるでしょう。
2.東京湾に浮かぶ無人島「猿島」
猿島は横須賀から船で10分の無人島で、規模は小さいですが歴史と自然が同時に楽しめる大変興味深い島です。猿島といっても猿は住んでおらず、かつて嵐で漂流した日蓮上人が、一匹の白猿に島へ導かれたという伝説からこう呼ばれているそうです。
独自のムードが漂う撮影スポット
猿島は幕末から昭和にかけて要塞として使われた場所で、島内には古いレンガ造りの建造物が並んでいます。その周囲はコケや木々が生い茂り、雰囲気のある独特な世界が創り出されています。それは訪れる人々を魅了すると共に撮影スポットとしても人気を集め、インスタグラマーやユーチューバー、コスプレーヤーなどに注目されています。
切り通しとレンガ造りの建造物「猿島要塞」
猿島要塞は山をくり抜いて道を作り、両壁に兵舎や弾薬庫が埋め込まれるように作られています。そのため外側からは森があるようにしか見えません。明治時代のレンガ造り建造物はとても貴重で、これらは国史跡に指定されています。切り通しの先にある通称「愛のトンネル」は、レンガ造りのトンネルとしては日本最古のものだそうです。
バーベキューや海水浴が楽しめる砂浜
猿島には小さな砂浜があり、夏は多くの海水浴客で賑わいます。ここでは季節を問わずバーベキューを楽しむことができ、用意するのは食材のみなので(機材持ち込み不可)、行き帰りもラクラクです。もちろん砂浜を歩くだけも気持ちがいいので、史跡巡りが終わったあとは静かな海で過ごしてみてはいかがでしょうか。