米ドナルド・トランプ前大統領の政治活動委員会(PAC)「セーブ・アメリカ」が、トランプサポーター垂涎のクレジットカード風公式 “トランプカード”のデザインをリリース。

 一体なんのためのカードなのか? デザインの賛否も含めてツイッター上では大喜利状態となりました。

カード所持はトランプ氏への愛の証?

『インサイダー Insider』によると、8月初旬に「セーブ・アメリカ」はトランプ支持者に向けてカードデザインの投票を求めるメールを配信。

 当初は決定したひとつのデザインのみをリリースする予定だったようですが、「アメリカ国民は常に何が最良かを知っている。彼らに決めてもらおう」という前大統領の一声で、4種のデザインから好きなものを選んでもらう人気投票スタイルに切り替わったといいます。

 メールには「あなたが選んだカードは全米の愛国民が所有するでしょう。これはあなたの『セーブ・アメリカ』に対する献身的な支援の証です。私はあなたに大いなる信頼を置いています」などと、支持者の心をくすぐるトランプ氏からのメッセージも記載されていました。

 “トランプカード”は50ドル以上の献金で手に入れることができ、支持者たちはカードを携帯することでトランプ氏への愛を外に向けて発信・拡散でき、真のサポーターになれるというわけですが……。

スペルミスやデザインが物議

 その中の一つのデザインがナチス・ドイツのシンボルに酷似していること、さらに他のデザインでは「OFFICIAL(オフィシャル)」を「OFFICAL(オフィカル)」と間違う痛恨のスペルミスも批判に。

 過去にジョージ・W・ブッシュ元大統領の選挙キャンペーンの広報を務め、反トランプで知られる共和党旧主流派のスティーブ・シュミット氏は、鷲(ワシ)の向いている方向でメッセージに大きな違いが出てくると連投ツイートで分析。

「トランプがオリジナルの党員カードを提案した。実に素晴らしいニュースだ。  注目すべきはトランプ・ファシスト党のイーグル(鷲、ワシ)が、(米国章に使われている)アメリカンイーグルとは反対方向に顔を向けていること。平和を象徴するオリーブの枝ではなく、左の爪につかまれた弓矢の方をね」

 と、皮肉たっぷりにコメントし、自身の140万人のフォロワーに向けて「第二次世界大戦や朝鮮戦争を生き延びた人々に、このトランプイーグルを見せて『これが何かわかりますか?』と聞いてみるといい」と、“トランプカード”を批判しました。