「鏡をみるとアホ毛が目立って気になる」
「アホ毛を抑える方法を知りたい」
と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、現役美容師がアホ毛を抑える方法について紹介します。
また、最後にアホ毛を抑えることができるおすすめシャンプーもお伝えします。
この記事に登場する専門家
フリーランス/美容師免許所持。
山梨大学電気電子工学部卒。ベルエポック美容専門学校通信課卒。美容師歴14年の経験を持ち、ヘアケア全般に詳しい。また、メンズに特化した頭皮環境や薄毛に関する知見も多く持っている。
この記事で分かること
・アホ毛の原因と解消方法
・アホ毛を抑えるのに効果的なシャンプー
アホ毛とは?
アホ毛とは?
・髪の毛をまとめたときに、表面に立っていたりうねりが出ている短い毛のこと
・カラーやパーマ、ドライヤーの熱によるダメージで短く切れた髪の毛もアホ毛となる
アホ毛というのは、髪をまとめた時に表面に立ってしまっている短い毛や、うねりが出ている短い毛のことを指します。
特に、頭頂部の分け目にできるアホ毛は目立ちまとまりにくくパサついてボサっとした印象を与えやすくなります。
スタイリング剤でも押さえづらいためセットもしづらくなってしまいます。
アホ毛ができる原因は大きく3つあります。
1.髪の毛が成長途中であるため
2.ダメージ用で髪の毛が途中で切れてしまったため
3.頭皮の毛穴が詰まっているため
髪の毛は、成長期・退行期・休止期からなる「ヘアサイクル」と呼ばれる毛周期を繰り返しながら生え変わります。
髪の毛は抜けっぱなしだとどんどん減ってしまいます。
ヘアサイクルにおいては、全ての髪の毛が同じリズムで成長している訳ではありません。
つまり同じ髪の中にも、生えてきたばかりの髪や成長途中の髪など短い毛が混ざっています。
この短い毛が髪の中から表面に出てきたものが、アホ毛とよばれます。
また、髪の毛は日常生活の中でダメージを受けています。
カラーやパーマはもちろん紫外線やドライヤーの熱によっても髪の毛はダメージを受けています。
ダメージを受けて弱った髪は、ブラッシングやシャンプーによる摩擦などで知らず知らずのうちに短く切れてしまいます。
短くなった髪の毛は乾燥による静電気や雨の日などの湿気によって、表面から浮き上がってしまいます。
すると、まとまりの悪いアホ毛となって出てきてしまします。
また、毛穴が詰まることで毛穴の中で毛根が押されて髪にうねりが生じます。
うねった髪は浮き上がりやすくなり、アホ毛となって表面に出てきてしまいます。
アホ毛は抜いても大丈夫?
アホ毛は抜いても大丈夫?
・アホ毛は成長途中の髪の毛であり、抜いてはいけない
・毛穴が正常に機能しなくなり、髪の毛が生えてこなくなる可能性がある
頭頂部や分け目付近は自分でも目で見て確認できるため、アホ毛があると気になってついつい抜いてしまいたくなります。
しかし、アホ毛を抜くことはやめましょう。
まずアホ毛というのは、今まさに成長途中の「新生毛」と呼ばれる髪の毛でもあります。
ヘアサイクルにおいて、抜け落ちた毛穴から生えてきているいわば「赤ん坊の髪の毛」です。
大事に育てていかなければなりません。
そもそも、髪の毛は頭皮に張り巡らされている毛細血管から栄養や酸素を得ることで成長しています。
つまり、毛根は毛細血管と繋がっているということです。
髪の毛を抜いてしまうことで、その毛細血管がぶちぶちと切れてしまいます。
すると、髪の毛の成長を遅らせるだけでなく、その毛根の毛はしっかりと成長し切らず短い状態までしか伸びなくなってしまいます。
さらに、周辺の毛根にも影響を与えてしまいます。
毛穴自体が正常に機能しなくなり髪の毛そのものが生えてこなくなる危険性があります。
アホ毛は抜くことは絶対にやめましょう。
美容師だけが知っているアホ毛を抑える方法
アホ毛を抑える方法
1.スタイリング剤で抑える
2.頭皮の毛穴の詰まりを解消する
3.アホ毛を抑えるシャンプーを使う
1.スタイリング剤で抑える
アホ毛を抑える応急処置としては、スタイリング剤を使うことをオススメします。
しかし、固めのワックスや油分の多いワックスなどをつけすぎるとべたついた印象になってしまい清潔感にかけてしまいます。
均等に薄く伸ばすためには、ワックスやスプレーをコームにつけとかすように髪に馴染ませていきましょう。
撫で付けるように少し斜めにコームを当てることで、まんべんなくしっかりとつけることができます。
また、アホ毛用のマスカラもおすすめです。
手を汚さずにつけることができるだけでなく、小さく持ち運びにも便利なため出先での応急処置にも役立ちます。
2.頭皮の毛穴づまりを解消する
頭皮の毛穴が詰まってしまうことで、毛根が押しつぶされアホ毛は目立ちやすくなってしまいます。
シャンプー前の乾いた頭皮に植物油や頭皮用オイルをなじませましょう。
毛穴の皮脂や汚れが落ちやすくなり、毛穴づまりを解消することができます。
3.アホ毛を抑えるシャンプーを使う
乾燥はアホ毛の原因になります。
乾燥を抑えるためには、保湿効果の高いシャンプーを使うことが有効です。
髪に潤いを与え、静電気を防ぐことができます。
また、カラーやパーマによるダメージを補修する効果のあるシャンプーも効果的です。
切れ毛を防ぐことができるため、アホ毛ができる原因を最小限に抑えることができます。
アホ毛を抑えるシャンプーの選び方
アホ毛を抑えるシャンプーの選び方
1.洗浄成分で選ぶ
2.配合されている成分で選ぶ
3.香りで選ぶ
1.洗浄成分で選ぶ
アホ毛を抑えるには乾燥を防ぐことが重要です。
そのため皮脂を取りすぎないマイルドな洗浄力を持つ「アミノ酸系」の洗浄成分を配合しているシャンプーがオススメです。
石油系の洗浄成分が配合されているシャンプーは洗浄力が強いです。
そのため、髪の潤いを過剰に奪い取ってしまい乾燥して静電気が発生する原因になってしまいます。
アミノ酸系の洗浄成分であれば、地肌や髪に必要な油分を残し、優しくマイルドに洗い上げることができます。
柔らかくまとまりのある髪に仕上げ、アホ毛を抑えることができます。
アミノ酸系洗浄成分が配合されているかを判断する目安は「ココイル〜」「ラウロイル〜」という名称がつく成分が含まれているかどうかです。
2.配合されている成分で選ぶ
「シアバター」や「アルガンオイル」などの植物オイルには髪を柔らかくする柔軟作用や乾燥を防ぐ保湿作用があります。
植物オイルが配合されているものであれば、乾燥して硬くなった髪を扱いやすくすることが出来ます。
短く跳ねやすいアホ毛を、柔らかくまとまりのある質感に仕上げてくれます。
また、保湿効果の高い成分である「グリセリン」や「コラーゲン」、「ヒアルロン酸」などが入っているものであればさらに扱いやすい髪に仕上げることができます。
出典リンク:シアバター のすべて、歴史から使い方まで|シア|ハンドケア|ヘアケア|スキンケア|ロクシタン公式通販
出典リンク:アルガンオイルについて|日本アルガンオイル協会
3.香りで選ぶ
毎日使うシャンプーであればいい香りがするものを選びたいですよね。
シャンプーの香りは大きく分けると以下のような種類があります。
・柑橘系
・フローラル系
・石鹸系
・ハーブ系
・バニラ系
・フレッシュ系
香りによって、与える印象も異なるため、気分によって使い分けるのも良いでしょう。
しかし、香料も刺激物の一種です。
もし、頭皮に合わなければ無香料のものを選ぶようにしましょう。
また香りをより長続きさせる方法は、なるべくコンディショナーやトリートメントを同じブランドで揃えることです。
同じラインの商品を使うことでしっかりと香りが残ります。
また、成分同士の相性も良くシャンプーやトリートメントそれぞれの効果も十分に発揮することができます。
アホ毛を抑えるシャンプーに関する注意点
アホ毛を抑えるシャンプーに関する注意点
・洗浄力が強く、乾燥に繋がる石油系のシャンプーは避けたほうが良い
・キューティクルが開き、きしみやすい石鹸系シャンプーも避けたほうが良い
アホ毛ができる原因の1つに、頭皮の毛穴の詰まりが挙げられます。
頭皮の毛穴に皮脂が詰まることで、毛穴の中で毛根が潰されてしまい髪にうねりが生じてしまうためです。
しかし、洗浄力が強すぎると、頭皮や髪に必要な潤いまで奪ってします。
過剰に皮脂が奪われ頭皮や髪が乾燥すると、静電気で短い髪が浮き上がり、あほ毛がさらに目立ってしまいます。
そのため、アホ毛が気になる方は石油系の洗浄成分が含まれるシャンプーは控えましょう。
具体的には、成分表示に「ラウリル硫酸ナトリウム」や「ラウレス硫酸ナトリウム」と表記されているものは、「高級アルコール系シャンプー」に分類され洗浄成分が強いです。
アホ毛が目立つようになるだけでなく、頭皮の炎症や髪のダメージの悪化などの要因になる場合があります。
また、「石鹸系シャンプー」は高級アルコール系シャンプーに比べると頭皮には優しいとされていますが避けたほうが良いでしょう。
アルカリ性であるためキューティクルが開き、引っかかりやすくなることできしみが生じます。
ダメージヘアの方の場合、髪の毛が切れる原因となりアホ毛が増える可能性があります。
石鹸系シャンプーの目安となる成分には「脂肪酸ナトリウム」や「脂肪酸カリウム」などがあります。
また、シャンプーの洗い流しが不十分の場合、洗浄成分が頭皮に残ることで毛穴に詰まってしまいます。
いくら頭皮に優しい洗浄成分のシャンプーを選んだからといっても、地肌にシャンプーの成分が残留してしまうとアホ毛の原因になりかねません。
しっかりとすすぐようにしましょう。
出典リンク:SLS (ラウリル硫酸)は怖くない – ラッシュ公式サイト Lush Fresh Handmade Cosmetics
美容師が厳選したアホ毛を抑えるシャンプーおすすめ10選
※このランキングは美容師個人の主観に基づいて作成されています。
※*価格は公式価格で表示
10位 アミノメイソン スムースホイップクリームシャンプー 450ml ¥1,540(税込)
濃密ホイップクリーム泡で軽やかに洗うことができるアミノ酸シャンプーです。
ノンシリコン、サンフェートフリー、鉱物油・合成着色料・石油系界面活性剤不使用で、肌と同じ弱酸性で、敏感肌の方でも安心して使うことができます。
9位 KOSE ジュレーム アミノ アルゲリッチ シャンプー 500ml ¥935(税込)
アミノ酸系洗浄成分を主成分とした18種のアミノ酸と濃厚海藻エッセンスによってダメージヘアを補修するシャンプーです。
デュアルアルげエッセンスSやアミノマリンエッセンスGLなどの優れた保水成分配合しています。
潤いのあるさらさらな髪に仕上げます。
8位 HIMAWARI ディアボーテ オイルインシャンプー リッチ&リペア 500ml ¥793(税込)(Amazon価格)
うねりやクセ、パサつきといった髪のゆがみを整え、広がりを抑えてしっとりまとめることができるノンシリコンシャンプーです。
泡立ちが良く摩擦によるダメージも控えめです。
プレミアムヒマワリオイルEX配合でされていることで、髪と頭皮の潤いをキープすることができます。
しっとりとした髪のまとまりやうるおいを感じることができるシャンプーです。
7位 デミ ミレアム シャンプー 800ml ¥1,020(税込)
弱酸性である天然ヤシ油由来の低刺激性活性剤使用した優しい洗浄力でのシャンプーです。
毛髪保護成分を配合しているため、デリケートな髪もソフトに洗いあげることができます。
6位 noireflet(ノアルフレ) 300ml ¥1,958(税込)
100%天然由来の洗浄分を使用し、16種類のオーガニック成分を贅沢に配合しています。
アホ毛が気になる短い毛や頭皮にうるおいを与え守る効果があります。
低刺激なアミノ酸系シャンプーでありながらしっかりとした泡立ちのため、摩擦によるダメージを最小限に抑えてくれます。
5位 BOTANIST ボタニカル ダメージケアシャンプー 490ml ¥1,540(税込)
アミノ酸系洗浄成分を配合し、シリコンや合成着色料などを使用しないダメージヘア用シャンプーです。
髪にも環境にも優しい植物由来成分をバランス良く配合しているのが特徴です。
植物の種から抽出したオイルが浸透して保湿しながら、植物由来のケア成分がダメージを受けた髪を補修します。
4位 THREE スキャルプ&ヘア リインフォーシング シャンプー R 250ml ¥3,960(税込)
ココイルグルタミン酸2Naを主成分とし、低刺激で優しい洗浄力で頭皮の汚れもしっかり取り除くことができるシャンプーです。
保湿効果の高い精油や植物エキスをたっぷりと配合していることで、毛先のパサつくことなくボリューム感のある仕上がりにすることができます。
3位 haru kurokami スカルプ 400ml ¥3,960(税込)
頭皮と髪に負担をかけずに毛穴の奥の汚れまでしっかりクレンジングすることができます。
洗浄成分には低刺激なココイルグルタミン酸TEAとココイルメチルアラニンNaをメインに配合しています。
また、3種のアミノ酸が浸透することで保湿効果も抜群です。
アホ毛を防ぐのに効果的なシャンプーです。
2位 ラサーナ プレミオール シャンプー スターターセット 130ml ¥1,980(税込)
アミノ酸系洗浄成分とフランス・ブルターニュ産海泥の力で髪や頭皮に詰まった皮脂汚れを吸着し取り除きます。
浸透補修なめらか成分配合で、髪に艶と潤いを与えながらパサつきやうねりを抑えます。
また、オーガニック認定を受けた4種の植物オイル(セロリ種子エキス、マルラオイル、ブドウ種子エキス、シュガースクワラン)が頭皮の油分をコントロールします。
フケやかゆみなどのトラブルを予防し、健康的な状態に導いてくれます。
1位 d プログラム ヘア&スカルプ シャンプー AD 200ml ¥1,650(税込)
デリケートな敏感肌の方にも使っていただけるほど頭皮に優しい処方です。
一方で、頭皮ダメージの原因となる汚れや汗はしっかり除去し、なめらかに洗い上げます。
また、アホ毛を抑えるのに効果的な高保水性成分が配合されています。
洗髪後にリンスを使用しなくても、髪がきしまず滑らかな指通りになります。
さいごに
この記事では、アホ毛の原因とアホ毛の抑え方をお伝えしました。
また、アホ毛を抑えるのに効果的なおすすめのシャンプーについてもご紹介しました。
アホ毛に悩んでいる方は、この記事を参考にご自身に合ったシャンプー探してみてください。
参考文献 出典リンク:シアバター のすべて、歴史から使い方まで|シア|ハンドケア|ヘアケア|スキンケア|ロクシタン公式通販
出典リンク:アルガンオイルについて|日本アルガンオイル協会
出典リンク:SLS (ラウリル硫酸)は怖くない – ラッシュ公式サイト Lush Fresh Handmade Cosmetics
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