太秦といえば映画村テーマパークが、江戸時代の日本の忍者やお姫様など体験できると外国人にも人気の地域です。太秦の意味は、世界の中心地という意味があるそうですが、それを意図したような神社があることはあまり知られていません。それが木嶋坐天照御魂神社(このしまにますあまてるみたまじんじゃ)通称木嶋神社です。神社にあるパワースポット「三つ鳥居」や境内についてお伝えします。

日本のハリウッド、映画村でおなじみの太秦はなぜ「うずまさ」?

京都の太秦にある東映太秦映画村では、時代劇の撮影が行われるほか忍者体験やお姫様、新選組の衣装をつけるなどの体験テーマパークとして人気ですが、太秦という漢字で、なぜ「うずまさ」というのでしょうか。

【京都太秦】珍風景・三つ鳥居は”世界の中心”京都で一番パワーが満ちる木嶋神社1.jpg
(画像=photo-ac.com、トリップノートより引用)

当地で養蚕や織物を生産していた氏族は、シルクロードから中国・朝鮮をへて渡ってきた民族でした。その氏族が反物をうずたかく積み上げていたので「兔豆母利麻佐(うつもりまさ)」という名を天皇に与えられたから「うづまさ」になったという説や、「うづまさ」はヘブライ語で「処刑された救世主」を意味しているといって、彼らの神であったキリストを暗示したともいわれています。

そのようになぞ多き”太秦”に、木嶋坐天照御魂神社(このしまにますあまてるみたまじんじゃ)はあります。

「蚕の社」で親しまれる神社

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(画像=Takako、トリップノートより引用)

古墳時代、当地に渡来した絹織物などの先進技術者集団は、通称・木嶋神社(このしまじんじゃ)の本殿の東側に織物の祖神である蚕養神社(こかいじんじゃ)を祀ったので、「蚕(かいこ)の社」とも呼ばるようになりました。

木嶋坐天照御魂神社(このしまにますあまてるみたまじんじゃ)という社名に込められたもの

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(画像=Takako、トリップノートより引用)

御祭神は、天御中主命(あめのみなかぬしのみこと)という天津神と、大国魂神(おおにくたまのかみ)という国津神、そして穂々出見命(ほほでみのみこと)鵜茅葺不合命(うがやふきあえずのみこと)という日向(宮崎県)に拠点をもっていた天孫族が、あわせて祀られている珍しい神社です。

天津神、国津神、天孫族の三族が力を合わせてよい国にして行こうという表れが、木嶋神社にある全国でも10基程度しか見られない、鳥居が三本の柱で正三角形組み合わされた「三つ鳥居(みつとりい)」だということです。

また、社名の「あまてるみたま」の神とは、鎮守の森の奥に鎮座する三つ鳥居そのものを指しているものと考えられています。

日本に10基程度しかない三つ鳥居

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(画像=ameblo.jp、トリップノートより引用)

鳥居とは、多くの神社の「玄関口」にあり、神様が鎮座する神域と俗社会の境目に設置されているのがほとんどで、木嶋神社にも通常の鳥居があります。しかし、木嶋神社の特徴的な三つ鳥居は、森の奥深い、元糺(もとただす)の池といわれる水場にあります。