四国のほぼ真ん中、高知県にある「早明浦ダム」。四国の水瓶である早明浦ダムから、吉野川の支流をさかのぼれば、『もののけ姫』の世界が現れた様な「河内神社」、土佐名水百選に選ばれている「アメガエリの滝」など、周辺には見どころがたくさん。道中の険しい山道には民家もあまり無く、携帯電話の電波は途切れ途切れ・・・。まるで道を間違えて、狸に化かされているのか?と感じてしまうかも。美しい景色を求め、秘境スポットへ冒険に出かけましょう!
「四国のいのち」早明浦ダム
早明浦ダムについて
1975年に、高知県にある一級河川・吉野川上流に作られたダムです。上水道、工業用水、農業用水、水力発電等に使われ、多目的ダムとして活用されているため、「四国のいのち」とも呼ばれています。型式は重力式コンクリートダムで、高さは106メートル、総貯水容量は3億1,600万立方メートル、有効貯水容量は2億8,900万立方メートルと、四国最大級のダムです。
ダム湖100選に選ばれており、湖畔サイクリングコースがあったり、桜の木が約2,000本植えらていたりと、ダム以外にも楽しめるスポットがあります。桜の季節は花見客で賑わい、ライトアップもあるそうですよ。
ダムの堤防から見下ろす景色は、足がすくみます。
大川村の旧役場建物が見えると・・・
ダム建設のために水没した大川村の旧役場建物が見え始めると、貯水率低下の合図。香川では、毎日ニュースで「早明浦ダムの貯水率」が伝えられるほど、生活に欠かせない水なのです。香川のため池の中には、農業用水として、早明浦ダムから水を引き入れている池もあるんですよ!本当に「四国のいのち」なんですね。
『もののけ姫』の世界がそこに!巨大な夫婦杉と河内神社
早明浦ダムから、アメガエリの滝を目指していると、突然現れる赤い吊り橋と、大きな夫婦杉。ここまで来る山道は細く、携帯電話の電波が届かない所も。小さな集落がいくつかありますが、人影は無く、出くわしたのは対向車数台のみ。延々と早明浦ダムから支流の瀬戸川沿いを山奥へと車を走らせて、ようやくたどり着きます。
樹齢700年の夫婦杉
夫婦杉はその昔、徳島の山師が瀬戸川地区の木材を川出しする際に、山の神に作業の安全を祈願し、作業が無事終了できた事に感謝して、御願解きの為に植えられた、と言われています。樹齢700年を超えた夫婦杉は「河内神社」の御神木として、崇拝されているそうです。