日本有数のリゾート地、軽井沢。特に、自然と融和した美しい街並みが魅力的です。街全体がアートのような軽井沢には、多くの美術館が存在。軽井沢全体に広がるように点在する美術館は、互いに手を取り合い、現代アートや歴史ある芸術を発信しています。今回は軽井沢の中でも、特におすすめの美術館を厳選して紹介します!
軽井沢観光の定番!森林との融和が美しい現代アートの美術館
軽井沢観光のひとつのハイライトとしておすすめなのが、森のなかに溶けこむように存在する美術館への訪問。人気避暑地ならではのモダンな建築と森林が調和した佇まいは一見の価値がありです。特徴的なのが、現代アートを中心に展示する美術館が多いこと。自然いっぱいの庭園や、自然光を取り入れた美術館など個性豊かです。ここでは、軽井沢で現代アートが鑑賞できる美術館を紹介します。
1.前衛美術と隈研吾氏のチャペルが見どころ「軽井沢ニューアートミュージアム」
2012年に商業施設を改装して美術館として運営をスタートした「軽井沢ニューアートミュージアム」。戦後から現代までの日本の優れた美術作品を、新たな視点から再領域化し国内外への普及を目的に運営を行なっています。アートファンの期待に応えるべく斬新な切り口での展覧会を実施しており、鑑賞者の新たなアートへの扉を開くきっかけを創ってくれています。
また評価の高まりつつある「具体美術協会」所属の日本における前衛作家の作品を中心に収集しているのも特徴です。建築家の西森陸雄が設計した、総ガラス張りの建築も見所のひとつ。カラマツ林をイメージした白い柱を林立させ、軽井沢に溶け込むデザインとなっています。
敷地内の「風通る白樺と苔の森」には2015年に建築家・隈研吾氏が手がけたチャペルや、ジャン=ミシェル オトニエル作「こころの門」を展示。オブジェは2つのハートが組み合わさり愛する相手と一緒にハートをくぐると結びつきが強くなるようにと願いが込められています。
併設するイタリアンレストラン「ピエトリーノ」では、手打ちパスタや地元野菜の高原サラダが味わえるコースや米沢牛ハンバーグがメインのランチセットなども好評。信州の美味しいがアートとともに味わえます。
【スポット詳細】
名称:軽井沢ニューアートミュージアム
住所:長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢1151-5
アクセス:
【公共交通機関】JR「軽井沢」駅から徒歩約8分
【車】上信越自動車道「碓氷軽井沢IC」より約20分
営業時間:10:00~17:00(7月から9月までは18:00)
休館日:毎週月曜(祝日の場合は翌日)
入館料:大人2,000円/大高生1,000円/中小生500円
2.森を散策しながらの回遊式展示が楽しめる「セゾン現代美術館」
1962年開館の「高輪美術館」を前身に1981年に軽井沢に新たに生まれた「セゾン現代美術館」。展示対象を現代美術に定めて実験的想像の場として同エリアにて活動を行なっています。コレクションは西武百貨店池袋店時代の「西武美術館」「セゾン美術館」で開催の展覧会を通したものが主。同美術館が現代美術と出会ったパウル・クレーによる「北極の露」をはじめ約800点が収蔵されて、コレクションは常設展示として鑑賞することが可能です。
同館は「緑の中の美術館」というコンセプトのもとに、軽井沢の森の中に溶けこむような数寄屋造り風の低層建築が魅力的です。建築家の菊竹清訓氏による建物と、浅間山の延長という構想のもとに彫刻家・若林奮氏が基本プランを手がけた庭園には、軽井沢の自然の中、小川のせせらぎを背景に彫刻作品を観覧する回遊式方式を採用。イサム・ノグチ作<雨の山>や山本正道作の「風の音」をはじめ自然と作品が融合する様をじっくりと堪能できます。
軽井沢の自然との調和を大事にしながら美術館が陥りがちな権威主義を打破する展示を通じて鑑賞者と対話しながら現代美術の楽しさを提供しています。
【スポット詳細】
名称:セゾン現代美術館
住所:長野県北佐久郡軽井沢町長倉芹ヶ沢2140
アクセス:
【交通機関】JR「軽井沢」駅からバス利用「軽井沢千ヶ滝温泉入口」下車徒歩約7分
【車】上信越自動車道「碓氷軽井沢IC」より約35分
開館期間:7月22日~11月21日(2021年度)
営業時間:
【4月~10月】10:00~18:00
【11月】10:00~17:00 ※最終入館は閉館30分前まで
定休日:木曜日、展示替の為の休館、但し8月無休
価格:一般1,500円/大高生1,000円/中小生500円