ついに上の上司へ直談判!

「極めつけは、見ていろいろ言うだけじゃなくて、パソコンの画面をスクショ(スクリーンショット)していたんです。上司が別の男性社員たちに得意げに『撮っちゃった♪』と見せたことで発覚しました」

 社員のプライベートを勝手に保存して、得意げに見せている時点でもう、「仕事を円滑に進めるために、コミュニケーションを密に取りたかった」という冒頭の言い訳は通じなさそう。

オンライン会議で「部屋もっと見せてよ」。男上司の異常な“リモハラ”
(画像=『女子SPA!』より引用)

「ほんとそうですよね。被害に遭っていた女性たちがさらに上の上司に直談判すると、本人から『(セクハラなんて)そんなつもりはなかった』『コロナ禍で疎かになっていた交流をきちんと取りたかった』『仕事にもそれが活きると思った』『やり方が下手だった』と、言い訳ばかり。でも一瞬、まあコロナ下だししょうがないのかな……と流されそうになったのですが、上司の言葉の主語は全部“自分”。相手の気持ちは一切考えていないことに気づきました」

 確かに全部「俺は」で始まる内容ばかり。塩谷さんを含め、相手の女性へ反省の言葉や謝罪はまったくなかったそうです。

上司は外れたけど……オンライン会議が苦手になった

「もう交流とか仕事とか関係なく、ただ己の欲望むき出しって感じですよね。今は問題の上司だけオンライン会議にはほとんど参加せず、チームから外れて雑務を担当しているみたいです。ただあの“プライベートを覗き込まれる視線”がちょっとトラウマになってしまい、オンライン会議が苦手になってしまいました」

 コロナ下という非日常で生まれた、新たなハラスメント。意図せずみなさんも巻き込まれてしまう可能性もゼロではありません。くれぐれも、 【他の記事を読む】⇒シリーズ「コロナ禍、男女の悲喜こもごも」の一覧はこちらへどうぞ

<取材・文&イラスト/赤山ひかる> 赤山ひかる

提供・女子SPA!



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