発達障害ってなに?

【子供が発達障害と診断された】まず最初にすべきことと、接し方
(画像=PlusQualityより引用)

「発達障害」。よく目にする言葉です。発達障害は、大きく3つに分けられます。

精神遅滞(知的障害)

全般的な知的機能の発達の停滞がみられるもの。

広汎性発達障害(自閉症、アスペルガー症候群など)

・自閉症 「社会的な対人関係を築きにくい」、「コミュニケーションが取りにくい」、「こだわりが強い」という3つの条件、すべてが認められる。

・アスペルガー症候群 知的には普通に発達し、言語・認知能力もあまり遅れはないが、社会性や「こだわり行動」に自閉症のような症状がみられる・

特異的発達障害(学習障害、注意欠如/多動性障害など)

・学習障害

読み、書き、計算など学習能力の習得に時間がかかる。

・注意欠如/多動性障害

集中力が無く、衝動的で落ち着きがない。注意力がない。

知的障害であり自閉症でもある、というように重なった症状を持つこともめずらしくありません。

個人差が大きく、子供への接し方も一人ひとり異なってきます。発達障害の原因はまだ完全に解明されてはいませんが、中枢神経系の機能障害だと考えられています。この機能がうまく働かないために、特性(言葉や日常の行動に何らかの偏りやゆがみ)のある行動がうまれます。

現在では、この特性を「障害」とよばす、「個性」として子供の成長を支援しています。

子供の発達障害ってどんな症状がでるの?

およそ1歳までに、何らかの特性が子供にあらわれる、と指摘されています。症状には個人差がありますが、代表的なものを挙げていきます。

「あやしても笑わない」「視線があわない」

【子供が発達障害と診断された】まず最初にすべきことと、接し方
(画像=PlusQualityより引用)

0歳の時期は言葉でコミュニケーションできなくても、あやすと笑ってくれたり、声のするほうに目線を向けたりしてくれます。発達障害と診断された子供は、こういうことができません。母親が話しかけても視線が合わない。笑いかけても無反応。声のする方に目線を向けない。子供への接し方に悩むことでしょう。

母親が健診の際に相談することで、早い段階からサポートを受けられるようになっています。

親が「手のかからない赤ちゃん」だと感じる

1歳近くになると、行動範囲が広がります。母親の後ろをハイハイしながらついてきたり、母親の姿が見えないと大声で泣き叫んだり。いつも母親と一緒でないと赤ちゃんは安心してくれません。

発達障害と診断された子供は、ベッドに一人で寝かされても平気。一人にされても泣いたりしない。親は手のかからない、いい子供だと思ってしまいます。しかしこれらは、発達障害の特性で、感情をどうやって示したらいいのか分からない状態なのです。

言葉を話さない・覚えられない

【子供が発達障害と診断された】まず最初にすべきことと、接し方
(画像=PlusQualityより引用)

1歳を過ぎると言葉が少しずつ出てきます。「ママ」「パパ」「ワンワン」など一語から始まります。

発達障害だと診断された子供は、言葉を全く発しない。発したとしても意味を理解しているわけではなく、母親の言葉を「オウム返し」するという特性を持つことが多くみられます。

またニュースで聞いたフレーズを覚えて、急に難しい言葉を口に出したり、同じ言葉を何度も繰り返したりするようなこともあります。

こういうことが続くと、母親が接し方に戸惑うようになり、1歳半健診で、保健師に相談することが多くみられます。