京都・大原の名所「三千院」を皮切りに、近接する「実光院」「勝林院」「宝泉院」を順番にめぐり、最後に「寂光院」を訪れる半日観光モデルコースをご紹介!大原の人気スポットを半日でもれなくめぐる、おすすめプランです。
1スポット目:苔の庭が美しい「三千院」(見学所要時間:1時間)
まず最初に訪れる「三千院」は、左京区大原の自然豊かな場所にある天台宗の寺院。最澄が比叡山東塔に三千院(三千院門跡)を建てたのがはじまりで、明治維新後にこの地に移りました。
境内には2つの庭園があり、一番初めに通る客殿から眺める「聚碧園」はとても素晴らしく、縁側でお抹茶とお茶菓子をいただきながら庭園を眺めることができます。もうひとつの「有清園」はビロードのような苔が神秘的で、庭園にたたずむ「往生極楽院」が美しいと評判です。
また三千院は紅葉の時期も人気で、毎年11月上旬から下旬には緑の苔の上に鮮やかなもみじの葉が積もり、見事なコントラストを見せてくれます。
2スポット目:秋〜春に咲く不断桜で有名な「実光院」(見学所要時間:20分)
三千院を出て、参道を少し北に向かって歩くとまもなく左手に見えてくるのが「実光院」。次に訪れる「勝林院」の支院で、応永年間(1394年~1428年)に宗信法印により復興されたという記録が残されています。
客殿南側の契心園は律川より水を引いた池を中心にした池泉鑑賞式庭園で、江戸時代後期に造られました。西側は回遊式庭園になっており、秋から春にかけて咲くという珍しい「不断桜」が特に有名です。
3スポット目:大きなお堂が見応えある「勝林院」(見学所要時間:20分)
実光院を出てさらに北の方向に進み、参道の突き当たりに位置しているのが「勝林院」。
長和2年(1013年)、声明(しょうみょう/仏教音楽のこと)による念仏修行の道場として、寂源(じゃくげん)が創建した寺院です。念仏の教えについて論議された「大原問答」が行われた場所としても知られています。
本堂は火災や水害の度に再建され、現在のお堂は安永7年(1778年)に建てられたもの。ボタンを押すと声明が流れる装置があり、参拝客が自由に聞くことができるようになっています。