知人や友人、自分の周りの大切な人が「入院した」と聞くと、すぐに会いに行きたいと思う方も多いはず。しかし入院は患者さんにとって、身体的にも精神的にも、とてもデリケートなものです。ここでは相手を思いやる気持ちをマナーに変えて、事前に準備できる事柄、お見舞いに適した贈り物などをご紹介します。

こんな時は避けよう。お見舞いに行くべきではない3つのシーン

覚えておきたいお見舞いの基本とマナー!お見舞いの品25選もご紹介
(画像=引用元:pixta.jp『あそびのノート』より引用)

手術の前後2、3日間は避けましょう。

手術前後の2、3日の間は、とくに入院患者さんのご容態が安定していない場合があります。相手の体調を最優先で考えて、時間に余裕をもって面会の約束をしましょう。

手術前であればできるだけ前に、手術後であれば手術から4〜5日間経った後に、メールなどでコンタクトをとることをおすすめします。

病院側からお見舞いの規制があるケースも。

病院内の状況や、感染症対策により、病院側からの面会禁止や制限も考えられます。こちらもしっかりと事前の確認が必要です。時期や、病院ごとにルールが異なるので、不安な場合はその都度ホームページ上でのチェックや、病院窓口に問い合わせてみると良いでしょう。

入院患者さんの免疫力が低下し、弱ってしまっている

入院患者さんの日々の容態は、病気の種類や環境によって変化することが考えられます。とくに免疫力が下がっているときは、合併症に繋がってしまったり、他の入院者さんにもうつしてしまう可能性もあります。もちろん、自分の体調がすぐれないときも同様です。

よりデリケートな状況を想定して、相手の体調が安定している際や、自分自身が健康なときに面会しましょう。

お見舞いに行くときのマナー4選

覚えておきたいお見舞いの基本とマナー!お見舞いの品25選もご紹介
(画像=『あそびのノート』より引用)

いざお見舞に行くと決まった後も、お見舞時のマナーを確認しておきましょう。ここでは4つのポイントをご紹介。事前に準備することで清々しく面会できます。きっと把握したぶんだけ、相手への思いやりにも繋がってくるでしょう。

1. 事前に面会の日時を連絡しよう。

相手のご容態を気にかけることももちろんですが、病院によって面会可能な時間帯が限られている場合もあります。他の面会者さんが来られる場合もあるので「何日の何時頃伺いたいのですが…」と、詳しい日時を相談しましょう。

2. お見舞いに行くのは最大でも4人まで

病院内にはたくさんの患者さんが入院しており、面会スペースにも限りがあります。他の方のご迷惑にならないよう、お見舞いに行く際の人数は4人までが良いでしょう。大人数の場合は時間帯をずらして面会したり、場合によっては面会せず、メールなどで気持ちを伝えることも思いやりのひとつです。

3. 面会の時間は30分から1時間で手短に

友人や知人との再会は嬉しいもので、ついつい話し込んでしまうこともあるかもしれません。しかし相手は入院患者さん。より安静に、1日でも早い回復が最優先です。相手の体調を見ながら、手短に済ませることも、お見舞いマナーです。

4. 会話の内容には十分は配慮や注意を!

入院時は身体だけでなく、心も非常にデリケートな状態です。相手の病状や、回復を煽るような言葉は逆効果に。過度な励ましよりも、安心させる言葉をかけてあげることで、きっと心が軽くなるはずです。精神的なサポートを心がけ、相手の状況に応じて言葉を選びましょう。

お見舞い金の予算は関係性によって異なる!上司へはNG

覚えておきたいお見舞いの基本とマナー!お見舞いの品25選もご紹介
(画像=『あそびのノート』より引用)

入院生活は何かとお金がかかるものなので、お見舞い金を贈ると喜ばれますが、上司へのお見舞い金は失礼にあたることをご存知でしょうか?こちらではお見舞い金の渡し方や封筒の記載内容など、お見舞い金に関するマナーをご紹介します。

1.お見舞い金は新札ではなく旧札がおすすめ

結婚式やお祝い事の際には新札が基本ですが、お見舞い金は新札ではなく旧札がおすすめです。新札の場合、「予め準備していた=怪我を待っていた」という解釈になってしまうため、縁起が悪いとされています。新札の場合は、一度折って包むと良いでしょう。

2.お見舞い袋の水引は紅白の結び切り、のしは不要

結び切りは「一度だけ」という意味をもつため、「もう病気にはかからないように」という想いをのせられます。蝶結びは「繰り返し」を指し、ネガティブな意味をもつため避けましょう。

3.封筒の表書きの書き方やお見舞い金の入れ方・向き

封筒の表には「御見舞」の文字を添え、表面の肖像画が上向きに見えるよう、旧札とはいえ、きれいなお札を封筒に入れましょう。慶事の際と同じですが、「早期回復を願う」という意味が込められています。