この記事に登場する専門家
山梨大学電気電子工学部卒。ベルエポック美容専門学校通信課卒。美容師歴14年の経験を持ち、メンズに特化した頭皮環境や薄毛に関する知見を持っている。 Twitter:@ryohei2650
「身体を洗う時間を短縮したい」
「浴室にシャンプー、トリートメント、ボディーソープなどをたくさん置きたくない」
と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、全身シャンプーの効果や選び方について紹介します。
また、現役美容師が厳選したおすすめの全身シャンプーも最後にお伝えします。
この記事で分かること
・全身シャンプーは、できるだけ手間をかけたくない方や持ち物をコンパクトにしたい方におすすめ
・体質や肌質によって全身のバランスを考えて選ぶことできる。敏感肌の方は天然由来成分や無添加タイプ、オイリー肌の方は石けん系や高級アルコール系がおすすめ
全身シャンプーとは?
全身シャンプーとは?
・髪の毛から体まで洗えるオールインワンのアイテム
・バスルームをコンパクトにしたい人や時短したい人におすすめ
全身シャンプーとはその名の通り髪の毛から体まで洗えるオールインワンのアイテムです。
中にはコンディショニング成分が含まれたものや
洗顔料として使えるものまで幅広く使えるものが増えてきました。
シャンプーやボディーソープ、コンディショナーや洗顔フォームと何本も用意する必要がないためバスルームに置いても場所をとりません。
いろいろなものを使い分ける手間もいらないためケアが面倒と感じている人には最適です。
また、一本で完結するため、できるだけ手荷物を減らしたい旅行や出張にも最適です。
たくさんのものをつける必要がなく1本で完結するため時短にもつながります。
全身シャンプーのメリット・効果
メリット
1.性別によって選ぶことができる
2.体質や肌質によって選ぶことができる
3.体に優しい成分で選ぶことができる
1.性別によって選ぶ事ができる
肌や髪の状態やお悩みは性別によっても変わってくるため、使用する人が男性なのか女性なのか、お子様なのかによって選び分ける事ができるのもメリットの一つです。
例えば男性であれば女性に比べて皮脂の分泌量が多い事や、臭いや抜け毛・薄毛へのアプローチを考えると洗浄成分を第一に考えたものがおすすめです。
逆に女性であれば皮脂のケアよりも髪の毛のケアに注力した保湿成分の高いものを選ぶなど、それぞれの性別に合わせたものを選ぶことができます。
特に小さなお子様であれば大人用のものよりも低刺激なお子様向けのものを選ぶことが可能です。
2.体質や肌質によって選ぶ事ができる
年齢や性別問わず、体質や肌質は人それぞれです。
そのため、乾燥肌・オイリー肌・敏感肌に合わせた選び方ができるというのもメリットの一つです。
乾燥肌であれば保湿力の高いもの、例えばヒアルロン酸やグリセリンが配合されているものがおすすめです。
オイリー肌であれば洗浄力が比較的強くデオドラント効果があるものがおすすめです。
敏感肌であれば低刺激で保湿性の高いものを選ぶことで安心して全身を洗うことができます。
特に顔が乾燥気味の方は頭皮や髪の毛も乾燥しがちです。
その逆もしかりでオイリー肌の方は頭皮や髪もオイリーになりがち。
全身のバランスを考えたアイテム選びを一本にまとめることができるのも嬉しいメリットです。
3.体に優しい成分で選ぶ事ができる
シャンプーやボディーソープ、また洗顔用においてオーガニックのものや無添加のものを好んで選んでいる方もいると思います。
全身シャンプーにも同様に体や髪に優しい成分であるものが多くあります。
全身シャンプーのデメリット
デメリット
1.地肌環境が悪化する場合がある
2.髪の状態が悪くなる場合がある
3.肌荒れやアレルギーを起こす可能性がある
1.地肌環境が悪化する場合がある
男性が女性用として販売されているものを使ってしまった場合、洗浄効果が不十分で皮脂や汚れを落としきれない場合があります。
これがかゆみやニオイの原因になり、抜け毛や薄毛を引き起こす要因となる恐れがあります。
2.髪の状態が悪くなる場合がある
女性、中でも髪の長い方、また男性でもカラーやパーマによって髪の毛が痛みがちな方がメンズ用として販売されているものを使うことで髪の状態が悪化する恐れがあります。
メンズ用の全身シャンプーは比較的洗浄力が強いものが多くこれによって髪の毛がきしみやすく、引っかかりやすくもなります。
きしみや絡まりはさらなるダメージの原因にもなるため注意が必要です。
3.肌荒れやアレルギーを起こす可能性もある
天然成分でできている安全な物を選ぶことで洗い上がりの質感がよくなり、アレルギーや肌荒れを起こす可能性は少なくなります。
特に添加物が多く入っているものに関しては赤ちゃんや小さなお子様が使う際に十分注意をしましょう。
全身シャンプーをおすすめできる方の特徴
全身シャンプーをおすすめできる方の特徴
1.なるべく手間をかけたくない方
2.ものをたくさん置きたくない方
3.出先に持って行く荷物を少なくしたい方
1.なるべく手間をかけたくない方
お風呂に入るのが面倒に感じる時ってありませんか?
全身シャンプーであれば体から髪の毛、洗顔まで全て同時に終わらせる事ができます。
面倒に感じる時はもちろん、時間がないときや朝の忙しい時に最適です。
特に男性の場合、髪の毛のケアはどうしても怠りがちなので全身シャンプーであれば洗浄とヘアケアまで同時にする事ができるためおすすめです。
2.ものをたくさん置きたくない方
シャンプーやボディーソープ、洗顔料など、種類が多いとそれだけバスルームに置くアイテムは増えていきます。
特に家族が多い方の場合、一人一人がお気に入りの一本を揃えるといっぱいになります。
なるべくものを減らしてすっきりとした見た目にしたい、という方にはおすすめです。
3.出先に持っていく荷物を少なくしたい方
旅行や出張など出先に持っていくアイテムを最小限に抑えたい方には最適です。
旅行にいく時は最低限の荷物で行くために、必要なものは旅先で揃えるという方もいらっしゃるかと思います。
そんな時は全ての要素を一本にまとめた全身シャンプーを持っていけば旅先で買いに行く手間も省けます。
美容師だけが知っている全身シャンプーの選び方
美容師だけが知っている全身シャンプーの選び方
1.配合されている成分で選ぶ
2.香りで選ぶ
3.テクスチャーで選ぶ
1.配合されている成分で選ぶ
敏感肌の方や肌荒れを防ぐためには合成成分ではなく天然由来成分や無添加タイプのものを選ぶようにしましょう。
また、敏感肌の方も含め乾燥が気になる方は低刺激で程よい洗浄成分である「アミノ酸系」のものがおすすめです。
地肌に必要な潤いを残してくれる事で乾燥や肌荒れを防ぐ効果があります。
目安となる成分はココイルグルタミン酸Naやラウロイウルグルタミン酸kなどの「ココイル〜」や「ラウロイル〜」などから始まる成分です。
逆に、オイリー肌の方やベタつきが気になる方は石ケン素地や脂肪酸ナトリウムなどが配合されたしっかりとした洗浄成分である「石けん系」がおすすめです。
また、ラウレス硫酸ナトリウムやラウリル硫酸ナトリウムなどが配合された「高級アルコール系」もおすすめです。
しかしながら使用していて肌の状態や髪の状態は変わってくるためその時の状態に合わせて使い分けることをおすすめします。
出典:シャンプーにはどんな種類がある? 選ぶポイントは「洗浄成分」にあり! | スカルプD コラム | スカルプD公式サイト
2.香りで選ぶ
シャンプーやボディーソープと同じように全身シャンプーも香りは重要です。
甘い香りのものや爽やかな香りのものなど様々なものがあります。全身に使うものなので自分の好みのものや普段の服装のイメージに合わせたものを選ぶのも一つのポイントです。
3.テクスチャーで選ぶ
「テクスチャー」とは質感や手触りのことを指し、全身シャンプーには固形タイプ、泡タイプ、液体タイプ、ジェルタイプと様々な種類があります。
それぞれによって洗い上がりの質感や泡立ちが変わってきます。
デリケート肌の方であれば摩擦の少ない泡タイプ、スポンジ等でしっかりとあわ立てて洗いたい方の場合は液体タイプがオススメなど、自分にあったものを選びましょう。
全身シャンプーに関する注意点
全身シャンプーに関する注意点
・防腐剤や人工着色料などの添加物が入っているものはできるだけ避ける
・しっかりと洗い流す
全身を洗うものですのでなるべく安全なものを選ぶことが大前提です。
そのためには添加物が含まれているものはなるべく避けるようにしましょう。
避けるべき具体的な成分としては、防腐剤や人工着色料、酸化防止剤や人工香料などの添加物です。
また、一般的な全身シャンプーは地肌に優しいものが多いですが、とはいえ洗浄成分しっかりと洗い流さないと地肌に洗浄成分などが残留してしまい頭皮環境の悪化を招いてしまいます。
特に、テクスチャーによっては地肌に残りやすいものもあるためしっかりと洗い流すようにしましょう。
美容師が選んだ!全身シャンプーおすすめ10選
※このランキングは美容師個人の主観に基づいて作成されています。
※*価格は公式価格で表示
第10位 ZIGEN 全身シャンプー 500ml ¥4,180(税込)
男性特有の体臭や加齢臭化カバーしてくれる、ノンシリコンの全身シャンプーです。
しっかりとした泡立ちで頭皮を包み込むように洗いあげ、天然保湿成分によって髪のきしみもありません。
ビワの葉エキスやSDLが配合されているため頭皮環境を健やかに保つことができます。
第9位 アウロラフレア 全身シャンプー 250ml ¥3,300(税込)
パラベン、合成界面活性剤、鉱物油、シリコン、香料などが無添加で低刺激なため敏感肌の方におすすめな全身シャンプーです。
頭皮ケアに効果的な天然成分も配合されているので、抜け毛や頭皮のかゆみ、臭いが気になる男性には特に最適です。
余分なものが一切含まれていない無添加・無香料・低刺激であるため安心の一本です。
第8位 無印良品 ベビーから使える全身シャンプー・泡タイプ 350ml ¥1,490(税込)
髪の毛から、顔、からだまで全身を洗えるもちもち泡タイプのシャンプーです。
泡タイプであり、さらに着色料やパラベンなどが含まれていないため赤ちゃんや小さなお子様はもちろん敏感肌でお悩みの方も安心して使うことができる一本です。
第7位 スピカココ 全身シャンプーEX 630ml ¥935(税込)
香料・着色料・防腐剤・石油系界面活性剤(かいめんかっせいざい)が無添加で泡立ちは控えめですが、赤ちゃんからお年寄りまで、幅広い世代で使える全身シャンプーです。
植物由来の洗浄成分と石けんをベースに作られているため家族向けの一本をお探しの方におすすめです。
第6位 アーキ 全身シャンプー・ママ&キッズ 275ml ¥2,420(税込)
髪と素肌を優しくさっぱりと、ふっくらふんわり洗い上げます。
ハワイアン海洋深層水と天然植物成分をリッチに配合しているため乾燥を防ぐ効果も高いのが特徴です。
ウッディー&フローラルな香りがゴージャスな雰囲気を演出してくれます。
第5位 ラックス アスレジャー ヘルシーシャイン 全身シャンプー 150ml ¥590(税込)
植物由来の洗浄成分であり、オーガニックアロエベラエキス、ウォーターミントエキス、ティーツリーオイルなどの植物由来の保湿成分が配合された全身シャンプーです。
ボタニカルローズの香りも心地よい一本です。
第4位 ミノン メン 薬用全身シャンプー 400ml ¥1,700(税込)
有効成分として「グリチルリチン酸2K」が配合されているため、かみそり負けや肌荒れに悩む男性にも安心の保湿効果の高い全身シャンプーです。
また低刺激ではありますが、男性専用のため男性特有のニオイの元となる皮脂や頭皮の汚れはしっかり落とし、フケや頭皮のかゆみを防止してくれる効果もあります。
第3位 メンズビオレ ONE 全身洗浄料 フルーティーサボンの香り 480ml ¥787(税込)
髪の毛はもちろん、体や顔も全てスッキリと洗うことができる男性専用の全身シャンプーです。
油分が多く分泌されがちな男性の肌を爽快に洗い上げてくれるためさっぱりとした仕上がりが欲しい方におすすめです。清潔感のあるフルーティーサボンの香りでニオイが気になる方にも安心です。
また、ノンシリコンやパラベンフリー、鉱物油などの添加物を使用していないためお肌への優しさも考慮された一本です。
第2位 ドクターブロナー マジックソープ RO 237ml ¥1,320(税込)
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天然精油を使用した液体タイプの顔までも一緒に洗えるオーガニック全身シャンプーです。
保湿成分としてヘンプ油とホホバ油を絶妙にブレンドしているため、刺激が少なく乾燥もしっかり抑えることができます。
また、香りは10種類以上のバリエーションがあるためお気に入りの一本を選ぶ楽しさもあります。
第1位 ミノン全身シャンプー しっとりタイプ 450ml ¥1,094(税込)
カサカサしやすい乾燥肌の方向けの全身シャンプーです。
適度な洗浄力で汚れを落としつつもある程度潤いを残すことで、洗いあがりの肌をしっと保つことができます。
無着色・弱酸性のシンプルな処方で、子どもから大人まで家族全員対応することができる一本です。
さいごに
この記事では全身シャンプーの効果や選び方についてお伝えしました。
また、おすすめの全身シャンプーもご紹介しました。
全身シャンプーは1本で髪の毛からからだまで全てを同時にケアすることができます。細かいケアが苦手な方や効率重視の方はぜひ試してみてください。
様々な種類があるため、ぜひご自身の体質にあったお気に入りの全身シャンプーを見つけてみてください。
参考文献
出典:シャンプーにはどんな種類がある? 選ぶポイントは「洗浄成分」にあり! | スカルプD コラム | スカルプD公式サイト
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