2日目の山頂アタックで彼氏に異変

 五合目をお昼頃に出発し、この日泊まる八合目の山小屋には午後4時前に到着と順調な滑り出し。翌日の山頂へのアタックに備え、早めに夕食を済ませて6時過ぎには就寝。夜中の12時過ぎに起き、山頂へのアタックに備えて準備を始めます。

「とはいってもメイクは通常の2~3割の簡易的なもので済ませたため、支度は15分程度で完了。体調は足に少し張りを感じましたが6時間寝て身体を休めることができたし、特に具合が悪いとかはなかったです。

 でも、彼氏は初日のような元気はありませんでした。心配して声をかけると『大丈夫』と言葉少なに返事していましたが、明らかに身体が重そうな感じでした」

彼氏と一緒に富士山に登り「この人と結婚はムリ」と思ったワケは?
(画像=『女子SPA!』より引用)

山小屋を深夜1時前に出発しますが、こんな時間にも関わらず登山道は山頂を目指す人たちで大混雑。

 富士山を登ったことのある方ならわかると思いますが八合目から先は険しさが一層増し、梨加さんも満天の星空を見る余裕などはなく、一歩一歩を前を進むことに必死だったといいます。

「私ですらこんな調子です。彼氏は足取りも遅いし、後から登ってくる方たちに次々と追い抜かれていきました。

 わたしは彼氏に寄り添って『急がなくていいからね』と言葉をかけていたのに『足が痛い』『疲れた』など弱音を吐き始めたんです。

 そもそも富士山に登ろうって提案してきたのは自分じゃないですか。こっちだって筋肉痛に加えてヒザの痛みもあり、それに我慢していたのに彼氏の態度には本当に幻滅しました」

 大幅にペースダウンしたことでご来光までに山頂に登ることはできず、9~10合目の途中で拝むことになってしまったそうです。

「この人との結婚はムリ」と思うきっかけに

「それでもすごく神々しい雰囲気で登ってきた甲斐がありました。日が昇りきった後になりましたけど、山頂にもなんとかたどり着くことができたので。ただし、彼氏が『頭が痛い……』と高山病っぽい症状を訴えていたので下山をすぐに始め、そこから五合目まで一気に降りました」

 富士山まで彼氏の車で来たそうですが、彼氏はアクセルやブレーキを踏むと足が痛いと言ってきたため、代わりに梨加さんが運転して帰ることに。

「自分のことしか考えておらず、このときばかりは殺意が湧きました(笑)」と振り返ります。

彼氏と一緒に富士山に登り「この人と結婚はムリ」と思ったワケは?
(画像=『女子SPA!』より引用)

「しかも、彼氏の家から私の家は電車を使っても30分ほどかかるのですが、運転できないから結局送ってくれず、私は電車を乗り継いで帰宅。

 この後もしばらく彼氏との関係は続いてましたが、完全に惰性で付き合ってた状態でした。富士山に登る前は結婚相手としても意識してましたが、登った後はこの人はないなって。判断するきっかけを与えてくれたので、それはよかったかなと思っています」

 人は過酷な状況に置かれると人間性が現れるもの。登山を通じて彼氏の人となりをチェックしてみるのもアリかもしれませんね。

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<文/トシタカマサ イラスト/朝倉千夏> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 トシタカマサ 一般男女のスカッと話やトンデモエピソードが大好物で、日夜収集に励んでいる。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。

提供・女子SPA!



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