【10】板そば
山形県内陸部で広く食べられている蕎麦で、長い板の上に1人前~数人前を盛りつけたもの。山形県の村山地域で農作業や集会のあとに提供された「振る舞いそば」が由来とされています。通常の蕎麦より麺が太いのが特徴で、いわゆる田舎そばと言われる薄黒い麺です。そして見た目より薄味のつゆをたっぷりとつけていただきます。
板そばのおすすめ店 焔藏 山寺店(山形市)
山形県を代表するパワースポット「立石寺」に近く、JR山寺駅から歩いてすぐのところにある「焔藏(えんぞう)」は、山寺の宿坊「おのや」の伝統を継承したそば屋。最上地方にある大蔵村産のそば粉を使った手打ちそばを提供しています。
人気メニューは「板そば」に「芋煮」がついた「芋煮小鍋板そば」。里芋と牛肉、ネギを醤油味で煮込んだ芋煮は食べ応えがあります。板そばはそばつゆだけでなく、芋煮の醤油だしにつけて食べるのもおすすめです。
【11】米沢ラーメン
山形県米沢市のあたりで食べられるご当地ラーメン。鶏ガラと煮干しを使ったあっさりとした醤油味のスープに、細打ちのちぢれ麺が特徴です。米沢市内では「米沢ラーメン」を掲げるお店が100店舗ほどあるそう。食べ飽きない味でファンが多いラーメンです。
米沢ラーメンのおすすめ店 支那そば 熊文(米沢市)
米沢ラーメンの人気店のひとつで平日でも行列ができるほど。しかしラーメンが提供されるのが早く、回転は早いです。メニューに「米沢ラーメン」があるわけではなく「中華そば」が米沢ラーメンのこと。王道の米沢ラーメンはあっさりしていますが、味わうほどにコクを感じる一杯で、チャーシューの美味しさも人気です。
【12】笹巻き
主に5月5日の端午の節句に食べられる郷土料理ですが、笹の新葉が出る春〜初夏にかけてもよく作られます。作り方は浸水したもち米を笹の葉で巻き、結びひもで結んで熱湯で茹で上げ完成です。
中身が白い笹巻きと、黄色の笹巻きがあり、黄色い笹巻きは灰汁(あく)で煮込むことでもち米が黄色になります。笹の葉で包まれているため、爽やかな笹の香りを楽しめるのも特徴で、きなこや黒蜜をかけていただきます。
【13】稲花餅(いがもち)
蔵王温泉の伝統的な和菓子です。もち米とうるち米を練った餅の中に、甘さ控えめの餡を入れ、天然の熊笹の葉に乗せたもの。蒸し立てはとても柔らかくもちもちしています。黄色に着色されたお米がアクセントの可愛らしい「稲花餅」は、一口でいただける大きさなのも嬉しいですね。蔵王温泉ではさまざまなお店で購入することができます。
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【14】孟宗汁(もうそうじる)
鶴岡出身の作家である藤沢周平氏も「5月になると思い出す」と語った、鶴岡市に初夏の訪れを告げる郷土料理。掘りたての孟宗(孟宗筍)というたけのこを、味噌と酒粕で仕立てたものです。
鶴岡市にある「湯田川温泉」は孟宗の名産地。毎年4月下旬〜6月初旬頃にかけて「孟宗まつり」を開催し、温泉街の各旅館では孟宗汁をはじめとした様々な孟宗料理を提供します。また孟宗掘り体験や孟宗朝市も開催され、この時期は県外からも多くの人が訪れ賑わいます。
【15】塩引きずし
山形県米沢市を中心に作られている郷土料理。名前のとおり塩引き(塩漬け)した鮭の押し寿司で、海から遠いため鮮魚がなかなか手に入らないことから生まれた料理です。塩引きした赤い鮭と、白いご飯とのコントラストが「紅白」でめでたいと、地元ではお正月やお祝いのときに食べる習慣があります。
米沢市内のお寿司屋さんやレストランで提供しているところがあるほか、お土産屋さんなどで購入することもできます。
【16】寒鱈汁(どんがら汁)
寒の時期に日本海でとれる真ダラのことを「寒ダラ(寒鱈)」と呼んでいます。「どんがら汁」は、寒ダラの身や頭、はらわたなどを味噌仕立てで煮込んだ豪快な料理で、魚を余さずに食べる庄内地方の漁師料理として伝えられてきました。
鶴岡市や酒田市では毎年冬になると「寒鱈まつり」が開催され、庄内の冬の風物詩として知られています。お祭りでは「寒鱈汁」はもちろん、さまざまなお店が出店し、厳しい寒さのなか食べ歩きを楽しむ人たちで賑わいます。
【17】塩くじら汁
新ジャガの出回る季節になると食卓に上がる「塩くじら汁」。鮮魚などなかなか手に入らなかった山間部において貴重なタンパク源だった塩くじらと、新ジャガ、季節の野菜などを一緒に煮込んだ汁もので、夏のスタミナ食として知られています。家庭により醤油や味噌、酒粕など味付けはさまざま。地域によっては「いるか汁」とも呼ばれています。
【18】鯉のうま煮
山形県米沢市は山に囲まれ動物性たんぱく質をとるのが難しく、栄養不足を補うために鯉の養殖がはじまったと言われています。食用の「米沢鯉」は米沢牛とならぶ名産品となっており、米沢市の鯉料理の代表格が「鯉のうま煮」です。鯉を醤油、酒、砂糖などで甘辛く煮込んだもので、山形県内のスーパーで購入することができます。
【19】弁慶めし
味噌をぬって香ばしく焼き上げたおにぎりに、山形青菜をつかった山形県を代表する漬物のひとつ「青菜漬(せいさいづけ)」を巻いた郷土料理です。名前の由来には諸説ありますが、どれも源義経と武蔵坊弁慶にまつわるもの。山形県のコンビニでは定番のおにぎりとして「弁慶めし」が販売されているので、観光の合間に購入してみてはいかがでしょうか。
【20】米沢牛
山形県米沢市がある置賜地方3市5町を生産地とする黒毛和牛。一定の基準を満たすことで米沢牛と認められます。松坂牛、神戸牛と並ぶ「日本三大和牛」のひとつに数えられ(諸説あり)、日本が誇るブランド和牛のひとつです。米沢牛の特徴はきめ細やかな霜降り。その美しさは大理石と表現されるほどで、まさにとろけるような味わいが楽しめます。
焼肉やステーキ、すき焼き、しゃぶしゃぶ、ハンバーグ、ハンバーガー、肉寿司など、山形県内のレストランではさまざまな食べ方で米沢牛を味わうことができます。
米沢牛のおすすめ店 米澤牛DINING べこや(米沢市)
黒毛和牛の最高峰・米沢牛を、焼肉やステーキ、しゃぶしゃぶ、すき焼きなどでいただけます。平日のお昼は焼肉ランチや米沢牛すきやき重などをお得な価格でいただけて嬉しい!古民家を移築した趣のある店内で、とろけるような米沢牛を味わうことができます。
【21】赤かぶ漬け
綺麗なピンク色をした「赤かぶ漬け」は、江戸時代からつづく伝統野菜「温海かぶ」をはじめとする赤かぶを使った、山形県を代表する漬物です。ほかの漬物ではなかなか感じられないパリパリとした食感に、甘酸っぱさとほのかな辛味が感じられ、ご飯にとてもよく合います。とくに秋冬の時期は、山形県内の飲食店などで料理に添えられて提供されます。旅行客には山形県のお土産としても人気です。
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