あなたは夜、何にお金を使っていますか?
日本を訪れる外国人が増えるにつれ、「ナイトタイムエコノミー」に注目が集まっています。日本は終電が早く、遅くまで楽しめない、という声が訪日客から挙がっているためです。
しかし、日本人はそもそも夜間にどのような消費活動を行っているのでしょうか。マクロミルが行った「ナイトタイムエコノミーに関する調査」を紐解いてみましょう。
※本記事は、マクロミルが2018年4月3日、東京都23区内在住の20~59歳の男女1000人に対して行われた「ナイトタイムエコノミーに関する調査」を元に執筆しています
夜間消費の頻度「2~3カ月に1回以下」が最多
そもそも夜間消費はどのくらいの頻度で行われているのでしょうか?「夜間(日没から翌朝まで)にプライベートで外出しお金を使った頻度」を聞いてみました。
▽「夜間にプライベートで外出しお金を使った頻度」(直近3カ月)
- 2~3カ月に1回以下…34.2%
- 月に1回程度…11.4%
- 月に2~3回程度…13.9%
- 週1回程度…19.4%
- 週3~4回程度…15.1%
ほぼ毎日…6.0% 最も多いのが「2~3カ月に1回以下」と、回答者の3人に1人がほとんど夜間消費をしない、ということがわかりました。
一方で、「週1回以上」という回答も40.5%を占めており、「夜、頻繁に外出する派」と「そうでもない派」にくっきり分かれるようですね。
夜間の個人消費額はどのくらい?
続いて、夜間にいくらくらい使うことが多いかを尋ねたところ、月の平均金額は1万4,519円という結果に。夜間消費の項目は具体的には下記の項目が含まれます。
- 飲食店
- ショッピング施設
- スポーツ・レジャー施設
- 医療・美容施設
- 学校や習い事
- 交通系サービス(電車、バス、飛行機、レンタカー、ガソリンスタンドなど)
夜、営業を希望する店舗や施設は?
夜間営業をしてほしい、夜間営業が増えて欲しい店舗や施設についても尋ねています。結果は次の通り。
▽夜間営業をしてほしい、増えてほしい店舗や施設上位5位(複数回答)
1位 病院…67.1%2位 鉄道…60.8%
3位 調剤薬局…47.2%
4位 スーパー…46.8%
5位 バス…41.0%
一方で、「東京23区に夜通し営業をする施設やサービスが増えること」に対する賛否を問うと、
- 賛成…26.2%
- 反対…26.6%
どちらとも言えない…47.2% という結果に。「夜に遊べる場所が増えるのはうれしい」「新しい雇用創出になる」「経済活性化」という意見がある一方で、「治安の悪化」「健康問題」「働く側の過労」といった懸念があるようです。
ナイトタイムエコノミーは広がる?
働く女性としては、夜間の活動はほどほどに抑えておかないとお肌の調子が気になるところではあります。ただ、ナイトタイムエコノミーに注目することで、日頃のビジネスチャンスが広がったり、株式投資の銘柄を選ぶポイントが増えるかもしれませんよ。
文・矢尾ともこ(ライター、ファイナンシャル・プランナー)
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