11.摩周湖
日本で最も透明度が高いと言われる「摩周湖」ですが、その透明度は、ロシアのバイカル湖につづき世界でも2番目と言われています。
摩周湖のまわりには、湖を見渡す3つの展望台があり、ひとつは標高857mの「摩周第一展望台」。レストハウスを併設しており、摩周ブルー&バニラをミックスした「霧ソフト」などをいただくことができます。そのほか混雑が少ない「摩周湖第三展望台」、標高が低いため、霧のかからないクリアな摩周湖を望める可能性の高い「裏摩周展望台」があります。
12.知床五湖
知床八景のひとつに数えられる観光名所で、名前の通り、湿地帯に大小5つの湖沼が鑑賞できます。世界自然遺産に登録されたとおり、手つかずの森には野生の動植物がたくさん生息しており、自然の息づかいが感じられるスポットです。
五湖をまわる「地上遊歩道」も整備されていますが、ヒグマの活動期(5月上旬〜7月末頃)は個人での散策は許可されておらず、登録引率者が引率するツアーへの参加が必要です。一湖まで設置されている「高架木道」についてはいつでも自由に散策でき、展望台から雄大な景色を楽しむことができます。
13.細岡展望台
釧路湿原にいくつかある展望台のなかで一番人気。人気の秘訣は、釧路湿原を一望できるそのダイナミックな景観にあります。蛇行する釧路川、そして遠くは阿寒の山々までも見渡せる、釧路湿原らしさを最も感じられる展望台です。また夕日の名所としても知られています。
14.タウシュベツ川橋梁
旧国鉄時代の士幌線コンクリートアーチ橋が多く残る上士幌町のなかで、幻の橋ともいわれているタウシュベツ川橋梁(きょうりょう)。古代ローマ水路を彷彿とさせる石造りの趣のあるアーチ橋で、北海道遺産にも指定されています。ダム湖である糠平(ぬかびら)湖に川が流れ込んでいる場所に建っており、湖の水位によってまったく異なる表情を見せます。
ダムに水の少ない1月頃には結氷した湖の上に姿を現し、3〜5月は水位が0となり湖底まで見渡せるようになり、その後雪解け水で水位が増す6月頃から徐々に沈み始め、8〜10月には完全に水没しその姿を消してしまいます(※その年の雨量や降雪量などにより多少の変動があります)。これが幻の橋と呼ばれる所以です。
季節によってその姿を現したり沈んだりするアーチ橋は日本ではここだけです。近年、水没中の水圧や結氷期の凍害による浸食が進み、崩落は時間の問題と言われています。橋の形が綺麗に見られる崩落前にぜひ足を運んでみてください。
15.フレペの滝
知床自然センターから遊歩道を20分ほど、木々の間を抜け草原地帯を歩いていくと、垂直に切り立った約100mの断崖からオホーツク海に流れ落ちるフレペの滝に到着します。知床を代表する滝のひとつで、水量が少なく、しとしとと流れ落ちる様子から「乙女の涙」とも呼ばれています。また途中の草原地帯では、エゾジカの群れがよく目撃されます。
16.羊蹄山
別名「蝦夷富士」とも呼ばれる美しく整った成層火山。6月下旬から登山ができ、7月上旬から8月上旬には、標高1,700m以上の場所で100種類以上の高山植物を見ることができます。
また羊蹄山の麓には、1,200ha(東京ドーム約256個分)の作付面積を誇るじゃがいも畑があり、例年6月下旬〜7月中旬には星形のかわいらしい花をつけ、ピンクや薄紫、白などの鼻で埋めつくされた一面の花畑となります。
17.小樽 青の洞窟
小樽市塩谷(しおや)の海岸から、シーカヤックなどの船でしか行けない場所にある青の洞窟。迫り来るような奇岩を通り抜けて辿り着ける、神秘的なコバルトブルーの海面が広がる洞窟です。青の洞窟を目的地としたシーカヤックのツアーが開催されているので、ツアーに参加して訪れましょう。
18.ナラワラ
野付半島を貫く道道950号線を、標津町側の起点から10kmほど進んだところにある景観スポット。真っ白になったミズナラの枯れ木が対岸の湿地を埋め尽くす、独特の風景が魅力です。風化した木々はいずれ倒壊し、何もない湿地になるだろうと予測されており、まさに今しか見ることができない貴重な自然風景となっています。
19.宗谷岬
天気がよければ、43km先のサハリンを望み、ここが日本の本土最北端の地であることを実感します。岬のシンボル「日本最北端の地の碑」は、絶好の写真撮影スポット。また、ひときわ目立つブルーの外観の土産店「柏屋」にもぜひ立ち寄ってみて。ここでは「日本最北端到着証明書」を買うことができ、旅の思い出になりますよ。