「ゴールドコースト オプショナルツアー」で検索すると必ず出てくるのが、「世界遺産 スプリングブルック国立公園」です。土ボタルで有名ですが、見所はそれだけじゃありません。ツアーに参加するのもよし、レンタカーでマイペースで回るのもよし!この記事で、自分の楽しみ方を見つけましょう。
スプリングブルック国立公園とは
オーストラリアの主要都市は海岸沿いにありますが、そこから内陸部に入った土地を「ヒンターランド(hinterland)」と呼びます。
「スプリングブルック国立公園」は、ゴールドコーストから車で1時間のヒンターランドにある広大な自然公園です。数億年前インド、オーストラリア、南極が「ゴンドワナ」という一つの大陸だったときの自然環境が今も残っているということで、世界遺産に登録されています。
ゴールドコーストのビルや海が見渡せる距離に、巨大なシダや樹齢2千年を超える木々が生茂る熱帯雨林が広がっています。
【夕方〜夜のツアーで行く】有名な土ボタルを鑑賞
「スプリングブルック国立公園」の過ごし方として定番となっているのは、夜の土ボタルツアーへの参加です。
ツアーのだいたいの流れとしては、夕方、ホテルを出発して、ナチュラルブリッチを訪れ、土ボタルや夜行性動物を見たり、星空観賞します。効率よく観光できるため、時間的余裕がない人にはピッタリ。
ナチュラルブリッチ(Natural Bridge)は、川の浸食によって天井に穴が開いた洞窟で、洞窟の入り口と滝の間が橋のようになっています。
洞窟までの山道には街路灯などはないので(2021年現在)、暗くなってからは懐中電灯を頼りに洞窟に向かいます。洞窟の中には土ボタルの青白い光が煌めき、とても神秘的です。季節によっては山道にも本物のホタルが飛び交うので、洞窟の内外、それぞれの光のショーが楽しめます。
天気がよければ(ちなみにゴールドコーストの年間晴天率はなんと80%)、満天の星空も鑑賞できます。右の写真のような天の川が肉眼で見られますよ。
【朝〜昼のツアーで行く】絶景やハイキングを満喫
明るいうちに出発するツアーに参加すると、公園内の絶景スポットを訪れることができます。ナチュラルブリッチも昼に行くと、印象的なエメラルドグリーンの滝つぼが見られたり、洞窟までのハイキングができたりと、違った楽しみ方ができます。
以下、昼のツアーで行くことができる主な見どころをご紹介します。
ベスト・オブ・オール展望台
いくつもの緑濃い山々が見渡せるのが、この展望台。雄大な景色だけでなく、南半球最大のカルデラを見渡せる場所としても知られています。
カルデラというのは、火山の噴火で溶岩ドームのマグマが噴出された後、空洞になったドームの天井が陥没したものです。
そう言われてみると、高い山々に囲まれて、真ん中が丸くへこんでいる様子が見て取れます。
キャニオン・ルックアウト(キャニオン展望台)
キャニオン(渓谷)という名前の通り、川の活動で侵食された断崖絶壁を眺められる展望台です。渓谷をレインボーフォール、ツインフォールスといった滝が流れ落ちる様子が見られます。
ツインフォールス
キャニオン展望台から見える滝の1つが、ツインフォールスです。この周辺には「ツインフォールスサーキット(Twin Falls circuit)」というトレッキングコースがあって、ハイキングも楽しめます。
キャニオン展望台駐車場のすぐ横が入り口となっていて、そこから滝壺に降り、またスタート地点に戻ってくる約4キロの周遊コースです。所要時間は2時間ぐらいで、登り降りはありますが、子供でも歩けます。
こんなところを歩いていくと、滝つぼに到着します。
これがツインフォールス。ツイン(双子)フォール(滝)の名前の通り、滝が二つに分かれています。この滝、実は滝の裏側を歩くことができます。裏側から見る滝、なかなか迫力がありますよ。
このツインフォールスまでのハイキングが含まれているかどうかは、ツアーによって違いますので、ツアーを選ぶときは注意しましょう。
パーリングブルック滝展望台
こちらはパーリングブルック滝の展望台からの眺め。落差105メートルの滝が滝つぼに落ちるところを真横から見ることができます。
ツアーでは展望台だけにしか行けないかと思いますが、時間に余裕があり、自分でトレッキングコースを歩いてみたいという方は、以下でそのコースの詳細をご紹介します。参考にどうぞ。