恋が怖いから「子ども」への欲求に逃げてしまったのでは
いっそ子どものことは考えずに、パートナーを見つけることを優先しようとも考えた。ただ、「子どもをもてないなら結婚する意味がない」と彼女自身は結論が出てしまったという。
「とはいっても精子だけ提供してもらって母親になることまでは考えられない。私自身も中途半端なのかもしれません。本当なら恋をしたいと思ったほうがいいのに」
タミコさんは、おそらくまだ婚約者との一件での傷が癒えていないのではないだろうか。心身をしっかり癒やしてから、次の恋を考えるべきだったのに、恋が怖いから期限のある「子ども」への欲求に逃げてしまったのではないだろうか。
そして彼女自身、そんな自分の気持ちに気づいている。
「子どもがほしいのは事実、焦っているのも事実。だけど恋愛感情を避けてパートナーは見つけられませんよね……」
40代の恋の裏には、その人のさまざまな歴史と経験が詰まっている。
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<文/亀山早苗> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 亀山早苗 フリーライター。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio
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