自分の好きな綺麗を自由に楽しむためのメイクを伝える連載『メイクの自由帳』。“妄想場面メイク”では、なかなか行動に移せないリアルな状況に思いを馳せ、「もしもその場にいたら、どんなメイクを楽しみたいか」を考えます。今日の行き先は「アフタヌーンティー」! スイーツに囲まれた華やかなシチュエーションに合わせたメイクをご紹介。

『メイクの自由帳』新テーマでの連載が始まりました。

その名も『妄想場面メイク』です。

行きたいのに行けない、やりたいのにやれない。
さまざまな理由で行動に移せないことがたくさんあります。

「もしそれらができたとしたら、その場面で筆者はどういうメイクをするのかな」
本連載では、そんな妄想をベースにしたメイクアップをご紹介。どこにも行かないけれどGRWM(※)、今月の妄想は「アフタヌーンティー」。スイーツに囲まれたキラキラした空間に妄想を広げていきましょう!

※「Get Ready With Me」の略で、「私と一緒にお出掛けの準備をしよう」という意味。

メイクの完成形

【妄想場面メイク】きらきらした空間でスイーツに囲まれたい! アフタヌーンティーメイクアップ
(画像=『DRESS』より引用)

砂糖菓子のように甘い、スイートなピンクメイク!

ベースメイクのやり方

使用アイテム

【妄想場面メイク】きらきらした空間でスイーツに囲まれたい! アフタヌーンティーメイクアップ
(画像=a:KIEHL'S(キールズ)「キールズ ブラー」
b:Amplitude(アンプリチュード)「クリアカバー リキッドベース」
c:Amplitude(アンプリチュード)「ロングラスティング リキッドファンデーション 10」
d:Dior(ディオール)「ディオールスキン フォーエヴァー クッション パウダー ラベンダー」、『DRESS』より引用)

STEP1:化粧下地を塗る

POINT:用途にあわせて2種を使い分ける

【妄想場面メイク】きらきらした空間でスイーツに囲まれたい! アフタヌーンティーメイクアップ
(画像=『DRESS』より引用)

毛穴やクレーターなど凹凸が気になる部分には化粧下地(a)を塗ります。こちらは朝晩使えるスキンケア下地なので、スキンケアの最後(メイクの直前)に塗りましょう。毛穴をぼかして目立たなくする効果が期待できるため、部分使いがおすすめです。

次に顔全体に化粧下地(b)を塗ります。化粧下地(a)の上に重ねて大丈夫です。化粧下地(b)は肌印象を底上げする用途のため、なしでも構いません。同じメーカーのファンデーションを使用するときや長時間の外出でなければ筆者は省略します。

STEP2:ファンデーションとパウダーを塗る

POINT:パウダーは必要なところにだけ付ける

【妄想場面メイク】きらきらした空間でスイーツに囲まれたい! アフタヌーンティーメイクアップ
(画像=『DRESS』より引用)

ファンデーション(c)は全顔に均一にのせました。筆者は濃淡をつけてファンデーションを塗るのが(ムラになってしまい)どうも苦手です。もし赤みやくすみなどカバーしたい箇所があるのなら、ファンデーションを厚く塗るのではなく、リキッドのコンシーラーを上から重ねます。

フェイスパウダー(d)は顔の中心から付け始めます。そうすることで、皮脂が出やすいTゾーンにたっぷりと粉をのせることができますよ。乾燥しやすい「目の横」と「エラ」はパフの表面に残った粉を薄く付けています(イラスト中の薄いdが記載されている部分)。「夏でも顔の外側(輪郭)は乾燥しやすい」という人はこのように粉の量を調節しながら塗布してください。

アイブロウメイクのやり方

使用アイテム

【妄想場面メイク】きらきらした空間でスイーツに囲まれたい! アフタヌーンティーメイクアップ
(画像=e:Flower knows(フラワーノーズ)「花神シリーズ アイブロウペンシル ライトブラウン」
f:ヴィセ リシェ「インスタント アイブロウカラー BR-4」
g:OvE(オヴィ)「キャッチライトレンズ OvE 8」、『DRESS』より引用)

STEP1:眉ペンシルで足りない毛を描く

POINT:眉頭と眉尻を淡くする

【妄想場面メイク】きらきらした空間でスイーツに囲まれたい! アフタヌーンティーメイクアップ
(画像=『DRESS』より引用)

筆者は「眉頭を薄くして眉尻を濃くするとオフィスメイクっぽくなる」と思っていて。今日の行き先は会社ではなくアフタヌーンティーなので、もっと柔らかい雰囲気にしたいですよね。そこで、眉頭も眉尻も眉ペンシル(e)で薄く描き、中間を濃くしっかり描くメイクにしてみました。眉頭を直線ではなく丸く形を取ると、優しい印象になりますよ。

STEP2:眉マスカラを塗る

POINT:逆毛にせず毛流れに沿って塗る

毛の根元が染まりきらなくてもいいので、眉マスカラ(f)は毛流れに沿って塗ります。逆毛を立てながら塗ると眉ペンシル(e)の薄さに比べて液が濃くついてしまい、不自然に見える可能性があるからです。

【妄想場面メイク】きらきらした空間でスイーツに囲まれたい! アフタヌーンティーメイクアップ
(画像=『DRESS』より引用)

こちらは、筆者のここ最近の眉毛と比較した写真です。それぞれの違いが分かりますか? 眉山に角度をつけたり(例3)、眉尻を鋭利に尖らせて伸ばす(例1)とかっこよくなります。今回は「アフタヌーンティー」というテーマに合わせて、できるだけ元の毛を生かしてふわっとさせるのがポイントです。

アイメイクのやり方

使用アイテム

【妄想場面メイク】きらきらした空間でスイーツに囲まれたい! アフタヌーンティーメイクアップ
(画像=h:Choiz(チョイズ) 「胡蝶シリーズ シングルアイシャドウ MT607」
i:Choiz(チョイズ) 「胡蝶シリーズ シングルアイシャドウ S606」
j:Choiz(チョイズ) 「胡蝶シリーズ シングルアイシャドウ S607」
k:Choiz(チョイズ) 「胡蝶シリーズ シングルアイシャドウ G608」
l:LUMIURGLAS(ルミアグラス)「Skill - less Liner 03 チェスナットブラウン」
m:メイベリン「ラッシュニスタN 04 チェリーブラック」
n:Flower knows(フラワーノーズ)「リトルエンジェルハイライター キューピッド」、『DRESS』より引用)

STEP1:上まぶたを仕上げる

POINT:ケーキのような層を意識して塗る

【妄想場面メイク】きらきらした空間でスイーツに囲まれたい! アフタヌーンティーメイクアップ
(画像=『DRESS』より引用)

ベースカラー(h)はフレームの大きい眼鏡ほどの範囲まで広げます。
ふんわりとしたスイートなメイクは写真が盛れない問題があります。この問題を解決するため、一つひとつのカラーで層をつくることを意識して目力が出るよう工夫しました。

・メインカラーのピンク(i)は目の窪みまでしっかり発色させる。

・締め色(j)でまつげのキワを埋める。

・そのあと、同系色のリキッドアイライナー(l)でフレームを強調。

このようにケーキのような層をイメージしながらそれぞれの色を塗っています。

STEP2:下まぶたと細部を仕上げる

POINT:ラメの置き方で光を取り込む位置を明確にする

【妄想場面メイク】きらきらした空間でスイーツに囲まれたい! アフタヌーンティーメイクアップ
(画像=『DRESS』より引用)

下まぶたにゴールドのラメがかわいいピンクのグリッター(k)を塗りました。目頭を強めに光らせたかったため、ラメがぶつからないように目頭側1cmは避けました。

目頭と黒目の上にハイライト(n)を置いていきます。アイシャドウ用のチップを使ってたっぷりと塗りつけるのがポイントです。光が欲しい三点の位置にしっかりとラメを置くことで目の存在感がぼやけません。

チェリーブラック(m)のマスカラを上下まつげに塗り、目の大きさを上下に広げましょう。ほんのり赤みのあるカラーは、ピンクのアイシャドウとの相性もばっちり。

チークのやり方

使用アイテム

【妄想場面メイク】きらきらした空間でスイーツに囲まれたい! アフタヌーンティーメイクアップ
(画像=o:NARS(ナーズ):「エアーマット ブラッシュ 00533」
p:NARS(ナーズ):「ブラッシュ 4013N」
q:CANMAKE(キャンメイク)「シェーディングパウダー 04 アイスグレーブラウン」、『DRESS』より引用)

STEP1:チークを塗る

POINT:クリームとパウダーを混ぜる

【妄想場面メイク】きらきらした空間でスイーツに囲まれたい! アフタヌーンティーメイクアップ
(画像=『DRESS』より引用)

クリーム(o)もパウダー(p)もNARSの大人気カラー“ORGASM”という色です。同じ色名ですが、質感や色が若干異なります。最近筆者は、このふたつを混ぜて使うことにハマっています。ラメ感が少なく優しい色合いのクリーム(o)を先に塗り広げて、ラメ感と発色が強いパウダー(p+o)で奥行きを出すと本当にかわいい頬になるのですよ。

STEP2:シェーディングで影をつくる

POINT:輪郭と頬にのせない

【妄想場面メイク】きらきらした空間でスイーツに囲まれたい! アフタヌーンティーメイクアップ
(画像=『DRESS』より引用)

シェーディングはごりごりに塗りたい派ですが今日はアフタヌーンティーなので、彫り深くというよりはナチュラルに仕上げたい。必要不可欠な部分にだけシェーディング(q)を塗りました。

リップメイクのやり方

使用アイテム

【妄想場面メイク】きらきらした空間でスイーツに囲まれたい! アフタヌーンティーメイクアップ
(画像=r:JILLSTUART(ジルスチュアート)「ルージュ リップブロッサム 205 pretty woman」
s:DEAR DAHLIA(ディア ダリア)「パラダイスオーロラ シャインリップトリートメント 02 スターダスト」、『DRESS』より引用)

STEP1:口紅を塗る

POINT:口角が膨らまないように塗る

【妄想場面メイク】きらきらした空間でスイーツに囲まれたい! アフタヌーンティーメイクアップ
(画像=『DRESS』より引用)

スコーンを食べても落ちないようにティントリップにするか迷ったのですが、色のイメージを優先してプリティウーマンという青みピンク(r)を選びました。唇をぷっくり見せるために唇の斜め下までオーバーに色をのせるとグロスをのせたときにくどいので、意識して空けましょう。

STEP2:グロスを塗る

POINT:口紅をティッシュオフしておさえる

グロス(s)を塗る前に口紅(r)を軽くティッシュオフします。ティッシュオフ後は、唇の表面が均一になり色と艶が少し落ち着きます。全体のメイクのバランスとあわせて最終的にまろやかなピンクになるよう調整しました。

アフタヌーンティーに行くための妄想場面メイク、完成です!


提供・DRESS(「人生を守る知恵、未来を歩く地図」となる言葉や人物、文化を伝えるウェブメディア)

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