一年中、通しで出される二郎系冷やし中華
3月に冷やし中華をフライングする店あれば、一年中涼しい顔して出す店もある。しかも二郎系! しかし膨大な麺量と脂を冷やして、人々の胃腸は耐えられるのか!?
恐れを抱きつつ、西早稲田「ピコピコポン」へ。冷やし中華でも無料トッピングの注文はラーメン同様、「ニンニク入れますか?」と聞かれたら「やさい、にんにく、あぶら、からめ」と増量したいものを伝える“例のシステム”だ。
もちろんこちらの注文は「全部」。この店では冷やし中華でも温かい茹で野菜がトッピングされるという。ならば「にんにく」「あぶら」は事情が許す限り入れたいし、茹で野菜を増量するなら、タレはもちろん「からめ」だ。
待つことしばし。眼前には、ドーンと山形に盛られた、まぎれもない“二郎系”冷やし中華が現れた。しかしこの一杯が思いのほかすんなり胃袋に収まっていく。
温かい野菜とキリッと冷やされた極太麺を交互に食べると永久機関の如く箸が止まらなくなる。愛媛産の国産レモンを丸ごと搾った爽やかなタレとの相性も抜群。大量の野菜とチャーシュー、250gの麺はあっさり胃袋へと消えた。
一年中冷やし中華を出し続けるワケ
なぜ年中無休で冷やし中華を?
「もともと冬場の限定メニューとして始めたんです。麺は冷たいほうが、弾力などの特徴が際立ちますが、冬場なら氷を使わずにキリッと冷やせる。夏は氷が必要でオペレーションが増えるから当初やる気はなかったんですが、好評でやめられなくなって……(笑)」(店主の松延雄司さん)
地球の温暖化は進み、夏の都市部では冷房で体が冷える。冷やし中華を堪能したいなら、うららかな陽気のこの季節が一番かも。
ピコピコポンの「冷やし中華」 250gの麺量は二郎系としては万人向け。味の決め手となる柑橘は、正月は橙、春は愛媛のレモン、夏は大分のかぼすなど、さまざまな国産柑橘を使う(900円)。店内販売の黒烏龍茶と合わせて
冷やし中華の旬は夏ではなく「気温20℃」!?
路面店が冷やし中華を始めるのは圧倒的に5~6月が多い。なぜ「味の萬楽」は「気温20℃」で始めるのか。
「10年前はGW明けでしたが、数年前、早く食べたいとおっしゃる常連のお客様がマーケティングのデータ片手に『気温の高さより気温の変化が重要』『コンビニでは2月から販売してる』と熱烈にプレゼンしてくださってから、時期ではなく気温が指標になりました」(女将)。
食欲大勝利!
<取材・文/松浦達也 撮影/織田桂子>
提供・女子SPA!
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