南太平洋に浮かぶ島「トンガ」は、由緒正しき王制の続くポリネシア唯一の王国です。観光地としてはあまりメジャーではありませんが、ラグビーW杯2019ではトンガ出身の選手が日本代表メンバーとして存在感を発揮しました。トンガ王国は意外に行きやすく、しかも観光客が少ないためのんびりバカンスにも最適です。今回は、トンガ王国の首都ヌクアロファの見どころをご紹介します。

南太平洋ポリネシアに浮かぶ島トンガ王国

トンガ王国は、南太平洋ポリネシアに浮かぶ172の島群からなる王国です。場所は、オーストラリア大陸の東3,000Kmほどの距離に位置します。「トンガ」は、現地の言葉でそのままの「南」という意味です。

青空全開ポリネシア de バカンス【トンガ王国】1.png
(画像=openstreetmap.org © OpenStreetMap contributors、トリップノートより引用)

総人口10万人のうち、75%は首都ヌクアロファのあるトンガタプ島に住んでいます。広さは、東京23区を合わせた面積より少し大きい程度で、その他の島はそれより小さく、ほとんどが無人島です。

青空全開ポリネシア de バカンス【トンガ王国】1.png
(画像=openstreetmap.org © OpenStreetMap contributors、トリップノートより引用)

ポリネシア人に覚える親近感

トンガ人を含むポリネシア人の先祖は、紀元前2500年ごろの台湾や東南アジア(南方系古モンゴロイド)が起源とされています。彼らはフィリピンやニューギニアへ南下してメラネシアン(アボリジニ:アフリカ起源のオーストラリアやニュージーランド先住民)と混血し、さらに南へ向かいます。

青空全開ポリネシア de バカンス【トンガ王国】1.png
(画像=toshel、トリップノートより引用)

複数の大陸系人種の混ざり合った子孫であるポリネシアンは、どこかエイジアンの優しさや思いやりを感じます。これは、日本人の起源とされる同じモンゴロイドの「DNA」が、そう感じさせるのかも知れません。

王制を貫いたポリネシア唯一の国

ポリネシアンがトンガへ到達したのは、紀元前950年ごろといわれています。それからおよそ2000年にわたって農耕文化が根付いたのち、西暦950年ごろ初代王(トゥイ・トンガ)が誕生します。王位は親から子へ世襲で引き継がれ、ポリネシアの国々の中では現代においても王制の存続している唯一の国です。

青空全開ポリネシア de バカンス【トンガ王国】1.png
(画像=toshel、トリップノートより引用)

トンガ人の特長に打って付けなスポーツ

街を歩いていると、トンガ王国の人々はとても大きな体をしていると感じます。特に驚くのは女性の体形で、平均身長は170㎝もあるのだとか。男性はそれよりも背が高く、体格もガッチリしており、その特長を活かしたスポーツであるラグビーが盛んです。

まだ記憶に新しい大変な盛り上がりを見せた日本開催W杯2019では、日本代表チーム31名のメンバーのうち5名がトンガ王国出身者でしたね!

青空全開ポリネシア de バカンス【トンガ王国】1.png
(画像=ja.wikipedia.org アタアタ・モエアキオラ選手、トリップノートより引用)
青空全開ポリネシア de バカンス【トンガ王国】1.png
(画像=ja.wikipedia.org ヘルウヴェ選手、トリップノートより引用)

トンガ王国の首都ヌクアロファ観光

トンガ王国の首都ヌクアロファは、一国の首都としては小ぢんまりとしており、中心部は1時間もあれば歩いて観て回れます。

ロイヤル・パレス

こちらは、首都ヌクアロファの中心部に位置する王様の公邸(宮殿)です。

青空全開ポリネシア de バカンス【トンガ王国】1.png
(画像=toshel、トリップノートより引用)
青空全開ポリネシア de バカンス【トンガ王国】1.png
(画像=toshel、トリップノートより引用)

古くは1867年に木造の王宮がここに建てられており、老朽化のため2010年に大規模改修が行われています。一般公開はされておらず外から伺うのみですが、太平洋を望み風通しの良い穏やかな雰囲気の宮殿です。