ヲタが推しグッズを集めるのは、息をするように自然なこと。
「買わずに後悔するなら、買って後悔しろ(しない)」、「グッズは発売の報だけで、価格分の仕事をしている」などなど、ヲタを奮起させる名言もいろいろあります。
でも、際限なく増え続けるグッズを見て、ハタと冷静になってしまった……という人も少なくないようです。今回は“グッズ離れ”を考えたヲタさんたちに、経験談を聞かせていただきました。
“買って満足する派”の達観!?
「私はもともと“買って満足する派”で、且つ“汚さないように保管しておきたいタイプ”なので、グッズはほとんど見ることなくずっとしまっていました。
引っ越しで荷持整理をするときに、『ずっとしまっておいて、結局使ったり見たりしないのだったら、持ってないのと同じことでは? つまり必要ないってことなのかもしれない……』と目覚め、思い切ってドサッと手放しました。超お気に入りのグッズは、少しだけとってありますが。
今もグッズを欲しくなることはありますが、私の場合一番テンションが上がるのは“買った・手元に届いた瞬間”なので、一週間後にはもうクローゼット行きになっているであろうことを想像して欲しい気持ちをしずめています。
でも、この想像をする余裕がないくらい、『うおおおお!もう絶対欲しい!買う!最高!!!』と冷静さを失った場合だけ気づいたら買っています」(ミカさん)
ヲタは“見る用・布教用・保存用”にそれぞれ本やグッズを買ったりしますが、ミカさんのように“保存”に特化した楽しみかたをする方は、ふと、何かに気づいてしまうこともあるもの。グッズを眺めたり、使うのが好きなヲタさんは、また違うかもしれませんね。
グッズ代を観劇代にシフト!
「それまでは、わんこそばのように発売されるグッズを次から次へと受け止めていました。でも、しだいに“推しグッズが欲しくて買う”というより、“発売されたものをキャッチする”ことが目的になってきて……。
アクスタ戦争みたいに、買えた、買えないでヲタどうしがいがみ合うのもなんだかなぁと思って、一度グッズを買うのをやめてみました。そうするうち、『推しへの愛は変わらないけど、グッズにお金をかけるよりは現場に使う』という応援スタイルに変わりました。
グッズを我慢したお金でもう一公演観劇を増やしたり、A席からS席にしたりと、よりよい体験にお金を遣うようになった感じですかね。今まで買ったグッズは大切に取ってあるし、絶対買わないわけじゃなくて、『どうしても!』というものは厳選して買っています」(ミユキさん)
推しは大好きだけど、惰性や対抗心でグッズを買い続けていた……という人は、ミユキさんのように、いちばん心が満たされるものにグッズ代を振り分けるのもアリですね。
ミユキさんはこれまでに入手したグッズは取ってあるそうですが、中には思い切って処分した人もいます。