地図で見ると、牡鹿半島のちょうど付け根に位置する女川。自然あふれる牡鹿半島やパワスポで有名な金華山への起点ともなる町です。仙台から電車で90分、美味しい!や、楽しい!がぎゅっと詰まった小さな町を、ぜひ散策してみましょう。
女川町(おながわちょう)とは?
女川町は、宮城県の太平洋沿岸に位置し、リアス式海岸で形成される漁港の町です。特にサンマの水揚げ量は全国でも有数です。東日本大震災で大きな被害を受けた女川町ですが、復興庁による「まちなか再生認定第一号」となり、シーパルピア女川やハマテラスなどが整備されるとともに、少しずつ活気を取り戻しつつあります。
海が見えて温泉がある女川駅
建築家の坂茂氏が手がけた女川駅は、ウミネコが羽ばたく姿をイメージした白い屋根が特徴。震災後、内陸部に移動して新たに建てられており、JR石巻線の終点駅となっています。海の見える終着駅としても人気です。
駅舎内には、次でご紹介する「女川温泉ゆぽっぽ」があり、電車で女川を訪れ、温泉に入って商店街で一杯飲み、電車で帰るというプチトリップを楽しむ方も多いのだとか。3階には、誰でも上がれる展望デッキがあり、女川の町を見渡すことができます。
駅直結の女川温泉ゆぽっぽ
美人の湯と称される女川温泉。pH8.8の低張性アルカリ性温泉で、皮膚の角質を柔らかくし、汚れや余分な古い角質を落とすクレンジング効果があり、肌がつるつるになると評判です。また、塩化物泉の効果で体の芯までポカポカと温まるそう。浴室内は、日本画家の千住 博氏が描いた「霊峰富士」と鹿のタイル画が描かれています。
※ 2021年6月現在、ゆぽっぽは5月に発生した地震の影響で、温泉利用は当面の間休止しております。売店、リラクゼーションサロンのみの営業となっていますので、ご注意ください。
個性的なショップが並ぶシーパルピア女川
温もりを感じるレンガみちを介して、個性あふれるテナントが並ぶシーパルピア女川。地元の方々の商店街として、観光客の立ち寄りスポットとして、人々が集い、憩えるスポットです。
新鮮な魚介類を使用した海鮮丼やイタリアン、和定食などが頂ける飲食店も多く、選りすぐりのお土産もそろっています。牡鹿半島方面は飲食店が少ないので、ランチや夕食時間には、女川に立ち寄るようセッティングするのもおすすめです。
女川を食す!ハマテラス
シーパルピア女川と併設されているハマテラスも、お食事やお土産購入に最適な場所です。港町の女川らしい鮮魚や水産加工品を扱う店舗が揃っています。シーパルピアよりも、より海を間近に感じることができ、女川の町を楽しめます。
サンマの水揚げ本州一の女川漁港
国内有数の漁港で、サンマの水揚げ量が多いことは、先ほどご紹介しましたが、その他にも牡蠣(かき)や帆立、銀鮭など、海産物の宝庫といっても過言ではない漁場となっています。
震災では、大きな被害を受けた場所ですが、市場も海岸線も新たに生まれ変わり、漁も再開されており、水揚げされた海産物は、ハマテラスで購入できます。釣り好きの方には、人気の釣りスポットでしたが、現在は認められているスポットが少ないので、事前にお問い合わせを。
調理体験やバーベキューも!あがいんステーション
英語のAgain(再び)と女川弁の「あがいん(食べてください)」をかけ合わせて名づけられた、あがいんステーション。旧女川駅の外観を復元した建物です。
水産業体験や調理体験などができる「あがいんキッチン(要予約)」、海を見ながらバーベキューを楽しめる「あがいんテラス(要予約)」、女川水産ブランド「あがいんおながわ」の認定品がそろう「あがいんプラザ」がはいる交流拠点です。お土産購入時の必見スポットなので、ぜひお立ち寄りください。