7. 岩木山
標高1625m、青森県で最も高い山・岩木山。広く裾野を引いた美しい姿から津軽富士とも称され、「日本百名山」「新日本百名山」に選ばれる美しい景観です。津軽平野のどこからでもみることができ、地元の人に親しまれてきた岩木山は、四季折々さまざまな表情をみせ、また平野に咲く黄色の絨毯「菜の花」や「さくら」を借景にした自然美のコラボレーションもみどころ。
岩木山に登るには、カーブが69か所も続く津軽岩木山スカイラインをドライブします。なかなか運転が大変ですが、8合目までたどり着くと絶景が広がりますよ。
8. 弘前・さくらの絨毯(弘前さくら祭り)
「日本さくら名所100選」に選出され、時に日本一の桜とも称される、弘前さくら祭り。日本一のりんご生産量を誇る弘前市ならでは、りんごの選定方法から生まれた幾十にも重なって咲く桜が圧巻の景色を彩ります。
なかでも散り際のわずかな期間しか見ることができない、「さくらの絨毯」が見どころ。弘前城のお堀いっぱいに広がるさくらの絨毯は、お堀の上にアーチを描いて咲く桜と相まって、息を飲むほどの美しさ。『死ぬまでに行きたい!世界の絶景』にも選出された弘前桜を、ご覧になってみてはいかがでしょうか。
昼間に美しく咲き乱れるサクラのもう一つの魅力が、日没からライトアップされる艶やかな姿。西濠では濠沿いに咲き誇るサクラが水面にうつり込み、まるで水鏡のようです。首都圏からもこのライトアップを見るためだけに、仕事終わりに駆けつける方がいるほど、観光の目玉になってきています。
9. 鶴の舞橋
全長300m超、三連太鼓橋では日本一長い木造の橋「鶴の舞橋」は、2016年6月、JR東日本・大人の休日倶楽部のCM「青森県:津軽の逆さ富士篇」に登場し、来訪者が急増しました。
青森県産ヒバを用いて造られた「鶴の舞橋」は、その昔、この地の武将と町娘との叶わなかった悲しい恋物語の伝説が言い伝えられ、その思いを叶えるように今日では恋愛・縁結びの名所として人気があります。
鶴の舞橋へ訪れるなら夕暮れ時がオススメ。津軽富士とも言われる岩木山を借景に、空のグラデーションが富士見湖に映り込む格別の景色をご覧になれます。知る人ぞ知る、絶景・鶴の舞橋へぜひ足を運んでみてくださいね。
10. 高山稲荷神社
千本鳥居といえば、京都・伏見稲荷大社を思い起こされる方もいるのでは?実は青森県にも稲荷神社のコンセプトを表現する、千本鳥居の高山稲荷神社があります。日本海の向かいにあるこの地は、海から吹く暴風や積雪にも負けず、趣ある日本庭園に丁寧に手入れされた朱色の鳥居が鮮やかに映える美しい場所。千本鳥居は伏見稲荷大社と違ってコンパクトで可愛らしく、ファンタスティックな世界を感じられます。
高山稲荷神社へ訪れたら、この鳥居をくぐった先にある「小神祠公園」にも足を運んでみてください。ここでは、東北地方の神社で役を終えた祠(ほこら)やお狐様が集められ、保管されています。祠やお狐様がズラっと並ぶ様はスピリチュアルな雰囲気もあり、どこか珍光景。ここでしかみることのできない景色を、ご覧になってみてはいかがでしょうか。
11. 黄金崎不老ふ死温泉
日本海に面し、まるで海岸と一体化したように見える露天風呂。唯一海じゃないことを示しているのは、お湯の色が黄金色だということ。黄金色のお湯に身体を沈めると、聞こえてくるのはもう潮騒の音だけです。これ以上の開放感はなかなかないでしょう。
「黄金崎(こがねさき)不老ふ死温泉」は、名前の通り黄金色のお湯が特徴の温泉です。日本海に面した場所に建つ1軒の温泉宿で、眼前に広がる日本海を眺めながらの入浴が楽しめます。
宿泊者以外の日帰り入浴も受け付けていますが、特に人気の日没の時間は宿泊者のみの利用に制限されています。
12. ランプの宿青荷温泉
ランプの宿は人里離れた秘境、青荷渓谷の渓流沿いにあります。昭和4年に開湯された青荷温泉は、青荷渓谷の豊かな自然を楽しめる、ひなびた風情の秘湯です。電気がなくランプの明かりだけで一夜を過ごします。
もちろん部屋にテレビはなく、さらに携帯電話の電波すら届きません。自然の音だけがこだまし、日常から完全にシャットダウンされた場所で、昔の湯治場に来たような珍しい体験ができる温泉宿になっています。
宿自慢の温泉は健六の湯、本館内湯、滝見の湯、露天風呂の4つもあり、それぞれ外の景色を楽しめるようになっています。
13. 芦野公園
芦野湖を中心に広がる、80haの自然公園。津軽半島随一の桜の名所で、「日本の桜名所百選」にも選ばれています。桜の数はおよそ1,800本。太宰治が子どもの頃から慣れ親しんだ遊び場として『津軽』に登場し、園内には太宰の文学碑と銅像が建てられています。
公園内には津軽鉄道が走り、春には桜のトンネルをくぐり抜けるレトロな電車が写真映えするとして、多くの人が訪れます。
提供・トリップノート
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