牛久市は茨城県南部に位置し、東京からも約50キロでアクセス可能な町です。鉄道や高速道路など交通網が発展している一方で、豊かな自然環境もしっかり残ります。牛久大仏や牛久シャトーは定番の観光スポットですが、それ以外にも歴史あり、自然ありと見どころ満載です!この記事では、そんな牛久市を1日かけて巡る欲張りなモデルコースをご紹介しています。
牛久市ってどんなところ?
牛久市は、茨城県南部に位置する人口約8.4万人(令和3年現在)の町です。東京からも約50キロでアクセスできるため、日帰りでも十分観光を楽しむことができます。第72代横綱・稀勢の里(きせのさと)の出身地としても知られていますね。
牛久大仏や牛久シャトーなど有名な観光スポットに焦点が当たりがちですが、実はそれ以外にも魅力的な見どころが多くあります。牛久市はざっくりと5エリアに分けることができますが、車での移動が可能であれば、すべてのエリアを一日で巡ることも可能です。
具体的には、湖畔沿いの「牛久沼エリア」、お野菜が美味しい「ひたち野うしく駅エリア」、牛久シャトーがある「牛久駅エリア」、自然豊かな「牛久駅東部エリア」、牛久大仏がある「牛久大仏エリア」です。
それではさっそく、各エリアをまたいで、終日楽しめるモデルコースを以下よりご紹介していきます!移動はすべて車を使用しています。
【1】8:00 牛久市観光アヤメ園
牛久沼のほとりにある市営公園です。入場ゲートなど大規模な設備があるわけではありませんが、駐車場やお手洗い(8時半~17時)が整備されています。毎年6~7月にアヤメやハナショウブが見頃を迎えます。
近隣の田んぼに隣接していますので、里山風景と花々を合わせて鑑賞できる点がポイントです。季節ごとに異なる公園の表情をぜひ楽しみましょう。筆者が訪問した際は雨模様でしたが、雨でも風情を感じられるスポットです。
敷地内は歩きやすいように芝生が整っていますので、安心して見学できます。アヤメ園のすぐ横にある牛久沼には古くからカッパ伝説がありますので、カッパを模した像も設置されています。散策時間は30分弱あれば十分楽しめるでしょう。
【2】8:40 牛久沼
【1】でご紹介した「牛久市観光アヤメ園」に車を停めたまま、牛久沼まで歩いて散策してみましょう。牛久沼とは、水深が浅い周囲約25キロメートルの湿地帯。湖畔沿いを歩くと、牛久沼の穏やかな景色がよく見えるのでおすすめです。
アヤメ園から牛久沼に沿って20分ほど歩くと「河童の小径(かっぱのこみち)」と呼ばれる場所に到着します。こちらには、短いですがボードウォークが整備されていて、より近くで沼を見学できるようになっています。
【3】9:15 雲魚亭(小川芋銭記念館)
雲魚亭(うんぎょてい)とは、農村風景やカッパの絵を描き続けたことで有名な日本画家・小川芋銭(おがわうせん)の住まいを兼ねたアトリエです。
建築当初(昭和12年建築)の姿をよく残していることから、市指定文化財に指定されています。居宅には大小合わせて4室あり、周囲には廊下がめぐらされた間取となっていて、小川芋銭が使用した筆、絵具、硯、他の愛用品などを見学できます。
現在は、土日祝日のみ室内を無料公開しています。また、小さいながら無料駐車場があります。
「沼畔の仙人」とも言われた小川芋銭。雲魚亭から徒歩ですぐの場所には、彼を敬慕する人々によって建てられた「河童の碑」もありますので、合わせて見学してみては。
また、記念に小川芋銭が描いたカッパの絵が欲しい!という方は、後述する牛久シャトー内のショップで、ポストカードを購入できますので参考にしてみて下さい。
【4】10:00 牛久自然観察の森
1990年に開園したネイチャースポットです。園内面積は約21ヘクタールと広大で、ほどよく整備された散策路を歩きながらお手軽に森林浴を楽しむことができます。園路は1周約3キロメートルで、1時間もあれば散策可能です。
ここでは昔から生活の身近にあった里山の自然を対象に、自然環境をより良い形で保全し、多様な生き物が生息できるような環境づくりを行っているそうです。森林、湧き水、沼、池などに触れて、体いっぱいに自然を感じましょう。
敷地内にある「ネイチャーセンター」では、小規模な生き物展示も行っています。牛久市近隣で見られる魚たちがお洒落に展示されていますので、ぜひ立ち寄ってみて下さい。双眼鏡、虫眼鏡などの貸出も行っています。