一番のポイントは、こんがり焼くこと
シュクメルリでもっとも大事なのが、鶏肉に“香ばしさ”をしっかりまとわせること。鶏肉の両面をカリッと焼いてから煮込むようにしましょう。
また、この料理は牛乳を使って煮込むため、風味が失われないよう、ある程度短時間がオススメです。鶏肉は煮込み時間を考慮して、一口サイズに切りましょう（唐揚げ用よりもやや小さめがオススメです）。
スパイスを使えば本格的な風味に
フェヌグリークとコリアンダーを使うと、本格的な風味に。1瓶300円前後で購入できる
さらに風味良く仕上げたいなら、スパイスの「フェヌグリーク」と「コリアンダー」を加えましょう。いずれもスパイスの種類が豊富に揃うスーパーやデパ地下などで手に入れることができます。
コリアンダーはメジャーになりつつありますが、フェヌグリークは聞き慣れない人もいることでしょう。世界的には歴史あるマメ科の植物で、海外ではカレーやチャツネのスパイスとして使われています。
焦げた砂糖の香りやセロリにも似た独特の香味、苦みを持ち、じっくり火を通すことでメープルシロップのような甘い風味が生まれます。種子を粉末状にしたタイプを選ぶと扱いやすいはず。
ポイントは以上です。最後に、シンプルなシュクメルリのレシピをご紹介して終わりたいと思います。ぜひ気軽に恐れずに作ってみてくださいね！
ヘルシーなシュクメルリの作り方
【材料】※鶏もも肉2枚分（2～4人分）
鶏もも肉：2枚 牛乳：300ml にんにく：4片分 塩：小さじ1/2 こしょう：少々 オリーブオイル：大さじ1 コリアンダーシード（パウダー）：小さじ1 フェネグリークシード（パウダー）：小さじ1/2 パクチー（葉）：トッピング用として ※スパイスがなくてもよいですが、風味よく仕上げたいなら揃えてみましょう。
【作り方】
1.鶏もも肉を小口サイズに切る。ニンニクは薄くスライスする。 2.オリーブオイルをひいいたフライパンを熱し、鶏肉をこんがり焼いて、一旦取り出す。 3.フライパンに残った油はそのままにしてニンニクとスパイス2種を加えて香りが出るまで温める。鶏肉を戻し、牛乳と塩、こしょうを加え、フタをして15分煮込む。最後に味見をして足りないようであれば塩とこしょうで調整する。 4.お好みの器に盛り、パクチーを添える。
＜文・撮影／食文化研究家 スギアカツキ＞ スギアカツキ 食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA！連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』（英語版）好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』（日本実業出版社）が発売中。Instagram：@sugiakatsuki／Twitter：@sugiakatsuki12
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