たくさんの"モノ"が溢れている中で、「買ってもらう」ことはそう簡単なことではありません。お客さんの立場からみる"買いたい"と思わせる接客術について考えてみました。

どうしたら売れる?

接客業や営業。お客さんに何かを購入してもらうといったお仕事は、「どうしたら売れるのか?」が永遠のテーマ。いくら質の良いモノでも、その魅力が伝わるセールストークが無ければ、たくさんの商品から選んでもらうことができません。

アパレル業界も、お客さんとのコミュニケーションを大切にしているのは間違いないですよね。とはいえ、難しいのがコミュニケーション。買いたいと思わせてくれる店員さんもいれば、逆もしかり。 今回は、自分がお客さんとして「この店員さんの対応は流石だな」と思ったことをお伝えします。

職業は違っていても、モノを売る仕事をこなしているのであれば、共通する点がたくさんあるはず。個人的な意見ですが、参考になれば嬉しいです。

"自分の都合"で話しかけない

入店するとすぐに話しかけてくる店員さんがいますが、これでは実際にお店の商品をチェックすることができていないので「どんな服なのか?」「どんなモノを取り扱っているショップなのか?」がわかりません。情報が入る前に店員さんに話しかけられると、正直困ってしまいます。

ラックに並んでいる服をよく見てみようと、取り上げた時も同じです。色や雰囲気が気になったから、形やデザインをしっかり見ようと手にした途端に「この商品は~」と説明されたところで、魅力を感じるかというと正直、ウーン…。売上を上げることがお仕事なのは、100も承知なのですが「買ってください!」というプレッシャーにより、気が引けてしまいます。

話しかけるベストタイミングとしては、それなりに滞在時間があるお客様が、なにかに興味を持っている時です。「買うかどうか悩むな…」「何色がいいかな?」と迷っている時に話しかけてくれる店員さんは素晴らしいと思います。"自分の都合"で話しかけるのではなく、お客さんとの程よい距離感を意識して、必要なタイミングを読み解く、それがプロの技なのです。