2. 家計簿と資産額の共有

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次は「家計簿と資産額の共有」です。

そもそも、あなた方夫婦は今、お互いに「相手がいくら稼いでいるか」や「普段何にいくら使っているか」、そして「現在の貯金額」などをご存知でしょうか?

夫婦別会計は「共倒れリスク」が高い

近頃では共働きの影響もあって、夫婦であっても原則別会計で、家賃や教育費などは同額ずつ負担する……などといった管理方法を取る夫婦もいます。

しかし、このような方法では互いに相手の経済状態が分からないため、時に一方が「お金を出せない」状態になることがあります。

教育費や住宅ローンの負担が重い頃には特に、です。

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また、本人はそのような状態になることが薄々分かっていても、夫婦別会計だともう一方はそれに気づけず、そしてもう一方も二人分は支払えない状態であれば、夫婦共倒れになります。

他にも、さまざまな相談を受けてきました。例えば「妻が上手くやっていると思ったら火の車だった」「夫がギャンブルで貯金を失っていた」「夫婦どちらも、いざという時は相手を頼ればいいと考えていた」などです。

いずれも、互いの資産や家計状況が共有できておらず、また監視できていないために起こる「コミュニケーション不足」が原因ですね。

家計簿や資産状況を共有することは、まずこれらを防止することに役立ちます。同時に夫婦の足並みと金銭感覚をそろえ、二人で目標を達成する意識も高めます。

そのためにも、ぜひ互いに資産状況を公開し、二人で家計簿を付けていきましょう。

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簡単に家計簿を付けるには

ちなみに、家計簿の付け方については大丈夫でしょうか?

最初からイキナリしっかり付けるのは難しいので、まずは手始めに「何にいくら使ったか」だけをしっかり記録していきましょう。そして1カ月が経過したら、「何に」の部分別に、1カ月分の数字を集計します。

すると、収入に対するおおよその各支出の割合や金額、具体的な貯金額などが出てくるでしょう。

まずは、このサイクルを毎月繰り返します。

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家計簿には「投資残高」も記録しよう

家計簿には「夫婦それぞれの貯金額」や「投資をしているなら、その残高」も一緒に記録することをおすすめします。

互いの貯金額も常に明確になりますし、家計簿部分との収支の差で使途不明金の金額や家計簿の正しさも判断が簡単です。

何より、慣れてくると「世帯としてこのままなら、いつ頃にいくら貯まりそうか」が簡単に分かるようになります。

面倒だけれど、家計が分からない方が恐怖

なお、家計簿というのは多くの方が最初、かなり面倒に感じます。しかし、慣れてくると段々と、家計状況が分からないほうが恐怖に感じるのです。

そこまでは辛抱が必要ですが、しばらくの間頑張って家計簿を付けてみてくださいませ。