牛若丸(後の源義経)が修行したお寺として知られる「鞍馬寺」と、縁結びのご利益で人気の「貴船神社」を1日で巡る観光モデルコースをご紹介!各寺社の見どころ、鞍馬寺〜貴船神社間の移動方法も詳しく解説します。
午前:高低差89mの急勾配を結ぶ「鞍馬ケーブルカー」に乗って「鞍馬寺」へ
まず最初に訪れるのは「鞍馬寺」。西暦770年、奈良・唐招提寺(とうしょうだいじ)を建立した鑑真(がんじん)和上の高弟・鑑禎(がんちょう)が毘沙門天を祀ったことを起源とするお寺で、平安時代初期に創建されました。平安時代末期に活躍した牛若丸(後の源義経)が修行したお寺としても知られています。
鞍馬寺の境内への入口となる仁王門は標高250m、本殿は標高410mに位置しており、急坂の山道を登っていく必要があるため、途中まで「鞍馬ケーブルカー」を利用するのがおすすめです。
鞍馬ケーブルカーは鞍馬寺が運営しているケーブルカー。普明殿という建物の中にある山門駅から乗り、2分ほどで多宝塔駅に着きます。路線の長さはわずか191mですが、高低差89mの急勾配を結んでいます。
多宝塔駅から本殿金堂までは、徒歩約10分。立派な赤い本殿金堂の前に描かれているのは、「六芒星(ろくぼうせい)」と言い、この中心に立つとエネルギーを感じることができると言われています。「六芒星」の中心に立つための行列ができていることもあるほどです。
本殿金堂の奥へ進むと、少し険しい山道につながっており、途中、牛若丸が跳躍の練習をしたと言われる「木の根道」や、義経を祀る堂「義経堂」を見学できます。
「木の根道」を更に先に進むと見える魔王殿は、「宇宙から来た神が降臨した場所」とも言われる神秘的な場所です。
鞍馬寺〜貴船神社間の移動はハイキングorバスを利用しよう
鞍馬寺の境内を一通り散策したら、次の目的地「貴船神社」へと向かいましょう。
貴船神社への車以外の移動手段としては、本殿金堂の奥から繋がる山道を1時間〜1時間半ほど歩き、鞍馬寺の西門を経由して向かうか、あるいは仁王門へと引き返してバスで向かう方法があります。バスの場合は「鞍馬」〜「貴船口」、「貴船口駅前」〜「貴船」までを乗り継いで向かう形です。
貴船神社の本宮・結社(中宮)・奥宮の3か所を巡るためにはさらに徒歩で移動する必要があるので、体力にあまり自信がないという方はバスを利用するのがおすすめ。
なお徒歩で鞍馬寺〜貴船神社間を移動する場合も、道中にしっかり標識が立てられているので道迷いの心配はないでしょう。