テクニカル分析を用いて「適切なタイミング」を選ぶべし

テクニカル分析とは、4本値(始値 高値 安値 終値)を中心として、価格の動きやパターン、価格を加工したテクニカル指標を用いて、過去の価格の動きに一定の傾向のある有利な性質を見出す分析手法だ。

これを用いることにより、価格の上下動の性質や傾向を把握することができ、確率を利用して、安値から上昇を開始するポイントを捉えることが可能になる。テクニカル分析を学び、過去の検証を行うことにより、特に急上昇銘柄を探さずとも、特定の銘柄で安値からの上昇開始のポイントで株式を購入することができるのだ。

このことを理解すると、株式投資で成功するための焦点が、急上昇する銘柄を探すという宝探しの意識から、適切な買いのタイミングを計るという意識に変わり始める。数千銘柄の中から急上昇する銘柄を探す精度に比べると、特定の銘柄を常に観察しておき、上昇するタイミングを見極める精度の方が、遥かに高くなる。

株式投資で成功するために、急上昇する銘柄を探すという意識を、少しだけ頭から離してみよう。そうではなく、特定の観察銘柄の上昇開始のタイミングを探してみよう。この意識の変化は、あなたの株式投資の肩の力を抜き、株価の動きに合わせて柔軟な売買を可能にする。

株式投資で大切な視点は、銘柄を選ぶこともさることながら、タイミングを選ぶことなのだ。あなたが自分の投資スタイルにぴったりと合ったタイミングをつかむことができた時、株式投資は今とは違う次元の利益を生み始める。

文・松下 誠(まこと投資スクール株式会社 代表取締役)/ZUU online

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